時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

かわいいこ

2022-02-26 | essay

かわいいこが
うちにやってきた

予てから初お給料で
何か買ってくれるという娘に
ケーキとかじゃなくて
記念に残るものがいいな、と話していたら。。。

はい、プレゼント!と
初給料の日に贈り物をもらっちゃった。
かわいい月の輪熊のぬいぐるみ!

「目が合って、うちに来たそうにしてた」と二十歳ムスメ。
よしよし、そういうとこよ。
そういうの大事。

初給料といっても、まだ数日分の微々たるものなのにハハは涙が出ちゃうよ。

動物のぬいぐるみはだいすき。
でも贈り物に買うことはあっても、自分のために買うことはないもの。
新入りさんはとても久しぶり。
このこも今日からわたしのたいせつにしているこたちの仲間入りです。
ありがとう、むすめ!
ようこそ我が家へ〜






ヒカリの休む場所

2022-02-26 | essay
ヒカリが降る
その瞬間に立ち会う。

こんな瞬間に出会えるからわたしはさんぽがすきなんだ。

ウォーキングのつもりで歩き出しても
うつくしい光景に袖を引かれて立ち止まることが多すぎてとてもウォーキングとは呼べないな。

ヒカリの休む場所。
小さな妖精たちも腰掛けているかもしれない。
みえないけどね。



I hope one day we could see a more peaceful world...





魔法使いの木

2022-02-24 | essay

いたいた。
気になっている木。
初めて会った時から勝手に魔法使いの木と名付けてる木。

まるで魔法使いに時間を止める魔法をかけられてしまったみたいだから。

頭の天辺だけに葉を残し
その他の枝々はまるで魔法の炎に焚かれたように棘々しくじっと固まって動かずにいる。

この木のある一帯には「ナラ菌」による木の病気が出たらしく、可哀想なことに近くの木が次から次へと選抜され伐採されていった。

立入禁止のテープを遠巻きに見ながら、次は君かもしれない…と心配していたのだよ。。。

久しぶりに通ってみたら
今まで通りにそこに居るのが遠くからもすぐにわかった。

他のだれにも似ていない木。
君のほんとうの名は??





どうか伐られることなく元気でいてください。








「見返り美人図」の図

2022-02-23 | essay

ひとり、佇む凛とした後ろ姿に惚れ惚れ。。。

きっと近くにつがいの雄がいたのでしょうが
ひとり陸に上がってゆっくり辺りを眺める姿が何だかとてもうつくしく、こころ惹かれます。

思わず「見返り美人図」を思い出すのでありました。







アサーティブコミュニケーションを知る

2022-02-22 | essay


時々図書館で本を借りてきて勉強している。

保育士資格を取得するために
図書館で独学で勉強していたあの頃からもう六年も経つのか…。
資格を得て、幼稚園の預かり保育の仕事に就いてからばたばたと過ごすうちに年少さんで入園した子を送り出すのも2クール目、丸六年経とうとしている。
年々時間が加速して、まるで漕いでいる自転車のペダルが足から離れ車輪がひとりでに空回りしているみたいだ。

今読み進めながら、ふむふむと勉強しているのは
「アンガーマネジメント」の教本。

「叱る」と「怒る」の違い。
わかっちゃいるけど、ムカッときちゃうことは誰にでもある。
自分の感情のコントロール、保育者として上手な叱り方とは。。。

自分の行動を見直したいと潜在的に感じていたのかな。
図書館のたくさんの本の中、自然に手が伸びたのがこのアンガーマネジメントの教本だった。

様々なメソッドの中、保育に限らずすべてのコミュニケーションに於いてすぐにでも習得したいと思ったものが
「アサーティブコミュニケーション」
双方の気持ちや考えを大切にしたコミュニケーションのメソッドだ。

怒る時こそ、相手の気持ちや考えを受容しながらも、自分の思いや考えも主張する。

「私」はこうしてほしい
と、思っていることを
「私」を主語にする話し方とのこと。

うやむや、曖昧、なあなあ、なんとなく丸く収めるニホンジン…
正に忖度なしに自分の意見を言うことがたいせつだ。よねえ。。。
実社会ではこれがなかなかムズカシイもので…。

保育者として、子どもへのアンガーマネジメントとしてのアサーティブコミュニケーション。
これは、直ぐにでも実行できるよう心掛けたいと思う。

日々勉強、日々成長。
毎日心身共に着実に大きく成長を続ける園児たちに見習って、わたしもココロの幅をずんずん拡げてゆきたいものである。
(身の幅はね、縮小希望。笑)









フエラムネとベイビーズ

2022-02-20 | essay

いつもの公園に暫しヨリミチ。
池の辺りが何だかピーピー騒がしい。
誰かがオモチャの笛でも吹いているのかなと思って眺めていると、
通りすがりのおさんぽのお爺さんが
「ヒナがにぎやかですなぁ。」とにっこり。

ええ〜?なんと!
たくさんの子ガモたちの大合唱だったのであった〜。

こんなにたくさんこの池でヒナが孵っているとは知らなかったなあ〜。

いやはや可愛らしいピーピー音。
オモチャみたいに聞こえたのは、お菓子のフエラムネの音にとてもよく似ていたからかもしれないな。
今も耳に蘇るよう!

小さきものたち
どうか元気に成長するのだよ〜。







羽化の春

2022-02-17 | essay

いよいよ我が家の末っ子ムスメももうすぐ学生時代を終える。

2月に入ってからインターンとして出社していく姿はもう一端の社会人だね。

すきな分野のシゴトに潜り込めたことだけでも幸運な上に、社内にはとても感じの良い方々が多いらしい。
わたしに似て(?)、彼女もヒトに恵まれる運を持っているようだ。

帰宅して晩ご飯を食べながらキラキラした瞳でシゴトの話をたのしそうに語る彼女。

母はただただ、そんなアナタをみて幸せです。

いつまでもチビッコでいて欲しいと願っていたお母ちゃんの小さなおんなのこは、気づいたらもうすっかり大人の仲間入り。
言うなれば、まだまだサナギと思っていたらあっという間に羽化してちょうちょになってヒラヒラと翔び立つのを見るような。。。
(さしずめ、優雅なアゲハとかじゃなくモンキチョウのイメージで。笑)

とはいえ、シゴトというものはもちろん楽しいことばかりでなく、これからたくさん様々な経験を積んでいくことでありましょう。

どんな時も前を向いて善き方向へと進んでいけますように。。。

そして何より自分自身をたいせつにすることを忘れないでいてほしい。。
と母は後ろ姿に願うばかりであります。










風待ち2月

2022-02-15 | essay

沈丁花のツボミたち。

世界一すきな香りが漂うのも
あと少し。

毎年同じこと書いてる気がするけれど
わたしは沈丁花の香りがこの上なくすきなのである。

2月のフシギなそして静かなこの昂揚感は、
陽の高さが上ってやっと我が家にもおひさまが帰ってくることと、
沈丁花の香りの始まりに起因する。
自分の誕生月(長男も)ということもあるけれど、春の兆しがみえてくる2月は、わたしのなかでははじまりの季節。

でもそういえば昔、
占いを生業としていた方にわたしの天中殺は2月と云われたことがある。

それもどこ吹く風。

沈丁花が仄かに薫る2月の風を毎年たのしみにしているのであります。






紅い梅と白い月

2022-02-13 | essay

昨日の紅い梅と
白いおつきさん

蕾がもうぱんぱんに膨らんでる。

でも今日はみぞれ混じりの冷たい雨。
じっとその身を縮こませていることだろう。

それでも春はちゃんと一足一足歩を進めてる。

つぎに晴れたらぽんぽんと音を立てて花開きそう。
寒くてももうちょっとだからがんばって。




時空のスキマ

2022-02-12 | essay

違う時空への入口かも?
ミラーが風に揺れる度
時空も揺れる

なんとシュールなカーブミラー。
これ、使ってるヒト果たしているのかな。

もはや、現代アートである。
トマソン的ミラー。






映画「泥の河」

2022-02-10 | 映画 のこと

久しぶりに観たくなった。

探してみるとNetflixですぐに発見。
良くも悪くも便利な時代になったものだ。

「泥の河」1981年 監督・小栗康平

この映画を初めて観たのは20代の頃たまたまつけたTV。

見るともなしに見ていたはずが、ぐいぐい引き込まれてどっぷり戦後10年の大阪に入り込んでしまった。
以後、この数十年間で何度か観ている。

この映画は最後の「古き良き日本映画」と言っても過言ではないと思う。

このモノクロ映画の舞台は昭和31年。
古い映画かと思いきや、制作されたのは1981年と知った時には酷く驚いたものだ。

この戦後10年の空気感を1981年というすっかり華やかな時代によくぞ再現出来たものだと何度観ても感心してしまう。

戦争を引きずる大人たちのそれぞれの苦しみ…
生きることに懸命な時代の庶民の等身大の姿が視えるよう。

この映画の原作、宮本輝氏の「泥の河」を探して読んだのはこの映画を観てすぐのこと。
それまでに何作か読んでいたものの、この映画以降宮本輝氏の世界に益々どっぷりとはまっていったのだった。

久しぶりに観た「泥の河」。

そうだ、わたし田村高廣の演技がとてもすきだったんだ、ってことを思い出した。
昔確かNHKのドラマで田村高廣氏の演技に子どもながらにとても感動したことがある。
あれは何というドラマだったのだろう。
何でも検索できるこの時代。
そのうち観ることができるような気がするなぁ。











ヨリミチしながら野鳥を想う

2022-02-08 | essay

ヨリミチ公園の白梅。
今年もそろそろ満開。
アップにすると長いまつげみたいね。

去年はこの梅にたくさんメジロたちが来ていたのだけれど、今年は見掛けないな。

ハクセキレイたちがチチチと足下を横切る季節。
そんなに忙しなく走り回らなくてもいいものを。。
野鳥たちもそれぞれ持つ性格がちがうのでしょう。

小さな野鳥たち。
ニンゲンのせいで変わりゆく地球環境に上手く適応して
いつまでもこうして自然の中を自由に飛び回って
「野鳥」として存在し続けてほしいと切に願います。

ニンゲンは襟を正すべき時期をもうとっくに過ぎていることに気付いているはずなんだけれどな。。。

















35年前の香港の匂い

2022-02-06 | essay

パソコンの向こう側から
何やら視線を感じると思ったら…
このヒトだった〜。

初海外、二十歳の冬の香港。
小さなお店で目が合って連れて帰った。
セカンドハンドだったのか新しいものだったのかもよくわからない。
パカッとお腹を開けると、クッション性のある綿みたいなものが敷いてあり容器になっている。

帰国後、これを見た父に「昔のアヘン入れじゃないか?」と云われたことを憶えている。
入れてある赤い石が香港で拾ったものかどうかは憶えていない。

旅行会社に入社した友達に誘われるままに急遽ツアーに参加した初めての海外旅行。何もかもが初めてだらけの旅だった。
飛行機に乗るのもこのときが初めてのこと。

あの頃の香港はまだ英国領。文化がMIXされたフシギな街だった。
目まぐるしいツアー。
憶えているのは、バスから眺めた九龍城の黒い塊。
タイガーバームガーデンの毳々しい彩り。
船上レストランの耀くネオン。
フィンガーボールの銀色。
間違えて乗った路線バスが行き着いた灰色一色のような暗い町並み。。。

想い起こすと、香港は「色」。

初めて食するものだらけだったはずの食べ物も、唯一印象に残っているのは白い朝粥の味わい深い美味しさ。。。

香港から海を渡ってわたしに連れて来られたユニークな表情のこのこはそれ以来もう35年もあちらこちらに神出鬼没。(置き場所を決めていないだけなんだが)

物にもひとつひとつドラマがある。
こうして、ひとつの置物人形が35年も経つ今、あのときの香港の匂いを想起させてくれたりもする。
おもしろいものだ。

「断捨離」流行りの昨今だが、困ったことにわたしには手離すものがほぼないのである。



「嵐が丘」を彷徨う

2022-02-03 | 本 のこと

このところ夜な夜な久しぶりに古典文学に潜っていた。
エミリ・ブロンテ「嵐が丘」

ひょんなきっかけで辿り着く物語の世界。
今回は一枚の写真から「嵐が丘」の世界へ。

年末頃、インスタでフォローしている写真家の投稿にアイルランドのHore abbeyという美しいお城の廃墟を見つけた。
「ジェーン・エア」を連想したら、その方は、風が強く雨も降ってきて「嵐が丘」を思わせる場所だったとのこと。
同じくブロンテ姉妹を想うフシギ。。。

「嵐が丘」かぁ。いつか読もうと思いつつ読んでない…。
そんなわけで、またまた昔からうちにある河出書房の「世界文学全集」の出番となったのであ〜る。

しかし、一言で言えば、重かった。。。
名著とはいえ、ヒースクリッフの暴君振りには閉口。
本人も生い立ちからずっと苦労の多い人生を送ったとはいえ、何人もの身近な人間の人権をどんだけ踏み躙っているんだよっ!
パワハラモラハラ甚だしい。

しかし、そうせざるを得ない彼の心の深淵を想うとまた哀しくなるのだった。

わたしにとって、本はドア。

物語とはいえ、夜な夜なわたしはドアを開けてヒースの茂る荒地を彷徨い、蝋燭の光しかない寒々とした古い屋敷の堅い木の椅子に座っているような心持ちになるのでありました。

物語に引き込むチカラはさすが、名著です。

それにしても、姉のシャーロット・ブロンテの「ジェーン・エア」は読み終えたくないくらいすきだったのだけどなぁ。


口絵:兄ブランウェル筆


河出書房 世界文学全集7
「嵐が丘」三宅幾三郎訳
昭和40年発行




早春イエロー

2022-02-01 | essay

まだまだ寒さ厳しき冬本番ではあれど
春の気配が時々こっそり滑り込んでくる2月がすきだ。

ヨリミチした公園の遠くの花壇に鮮やかな黄色を見つけた。
あれはもしや、と近付いてみれば…

かわいい菜の花が咲き始めていた。

ニンゲンが右往左往していても自然は休むことなく着実に前へ前へと歩みを進める。

しっかり生きよう人類!




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