時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

本の声に耳を澄ます

2019-05-29 | essay



先日の夕刻。

あ、古本市終わっちゃう!
って思い出して
店を閉めてから自転車を飛ばす。
8時までだから小一時間は見れる。

いつもは時間がたっぷり有るときに行く古本市。

ゆっくり流して歩きながら、本に呼ばれるのを待つ感覚がすきなのだけれど。。。

時間制限があると、どうも本の海に上手く潜れない。

探していた本も見つからず、
本からも呼ばれないままに段々と閉店時間が近づく。

こんな日もあるか。。。と諦めて帰ろうとした時、
ポンッとココロに飛び込んできた一冊は。。。

谷川俊太郎編の
「母の恋文」
谷川さんのご両親が恋人時代に交わしたたくさんの恋文。

ぱらぱらと捲ってみると  
なんとも素敵なリアル書簡小説みたい。

だいすきな谷川さん。
このおふたりがいてこそ
詩人・谷川俊太郎が存在するんだなぁ。。。

だいじにだいじに
読みたいと思います。


古本市。
ランダムに並ぶ大量の本のなかで出逢う一冊。

行き当たりばったりに生きるわたしには、
本との出逢いもまた、行き当たりばったりが向いているようです(笑)


 


「ブルーの見解」佐野元春

2019-05-24 | MUSICのこと
佐野元春のアルバム「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」。
もう30年位経つのか。。?

最近またよく聴いている。

このアルバムの中の「ブルーの見解」がなんともかっこいいのだ。

歌というより、アップテンポな詩の朗読的な。。

「ヤツはただ俺のあとをつけてきた男・・・」

「ヤツは友達でもなければ先生でもない。判事でもないし、そして俺の天使でもない」

「でも俺は君からはみだしている」

なんだかなぁ。
深いなぁ。


年月を重ねても本物はちっとも色褪せない。
このテンポのよいメロディもとてもすきだ。

ラストの扉の閉まる音も。

すきなものって時間がたってもやっぱりすきなんだな。。

近頃それを肌で感じる。
そういうお年頃なのね。


子どものころにすきなこと。

2019-05-24 | essay


ホームで、うちの息子くらいの若い新人駅員さんが
先輩駅員さんに見守られながらマニュアル通りに電車に出発の合図を送っている姿をみていたら。。。

何だかなみだが出そうになっちゃった。
 
きっと彼は「電車の運転士さん」に憧れて大きくなったんだろなあーなんて勝手に空想する。

今が、初めての「出発進行!」の本番だったのかもしれない。(違うかもしれないけどね)
冷静に職務を全うしてるけれど、ココロは夢が叶って踊ってるかもしれないよね。


シゴト先の幼稚園をこの春卒園したAくんを思い出す。
電車がだいすきで、車内アナウンスをスラスラとプロ顔負けに諳じる。お絵描きも延々と何車両も電車を描いて、何枚も一緒にテープでつなげたこともあったっけ。

「電車の運転士になるんだ!」
と言うAくんに、 
「じゃあ、Aくんが大人になる頃、先生さ、電車の運転士さんの顔をよーく見てAくん探すね!」
って約束した。

Aくんの夢が叶うといいな。

いつか遠い先に、よく似た運転士さんを見つけたら声をかけちゃうかも(笑)



すべての新人さんにエールを贈りたい気持ちになる朝でありました。

ウルトラマンの空

2019-05-14 | essay

不思議な夢をみた。

新宿辺りの街にいる。
夕方の街を撮ろうと空にケータイをかざすと!

なんと
ビルとビルの隙間の空から
ウルトラマンが、シュワッと例のポーズでこちらへ飛んでくる。
(グーをつき出してるやつね)

「え!?」とスマホをずらして肉眼で空を見ると
そこにはなにもいない。

もう一度かざしてみると
やはりウルトラマンが!!
 
どうやらその辺りは
そういうシステムになっているらしい?
ポケモンなんちゃらみたいなもんか。。。?

園児らがウルトラマンごっこしてるのを見てたから
きっと夢にでてきたのね。(笑)

それにしても
シャッター押してみればよかったなー。


みえないけれどちゃんとあるもの

2019-05-13 | essay
みえないけれど
ちゃんとあるもの。

ひとをおもうココロ。

たいせつな思い出。

優しくされた記憶。

我知らずつながるひととの縁。

みえなくて
証明できなくても
確かにあるもの。

目に見えるモノよりも
ほんとうはみえないものの方が確かなものなのかもしれない。

みえないから
なくならない。

みえないからヒビが入ったり壊れたりしない。

みえないぶん、
よりイトオシイ。





すきな原っぱ

2019-05-11 | essay


5月の夕暮れ前。

なんて心地よいみどりの匂いの風。

久しぶりにここへきた。
すきな場所。

あの頃
ひとりになりたい時には
自転車を飛ばして
ここでよく夕焼けをみた。


遠くでお寺の鐘が鳴った。

今日の日の入りだ。


シャッフルで小林秀雄を聴く。

2019-05-07 | essay


いつか自分が走り書きしたメモを見つけた。

「自分と戯れているか
自分と戦っているか」

これは、いつだったか料理の下ごしらえをしながらイヤホンで聴いていた「小林秀雄」先生の言葉だ。

講演CDを聴いていると、時々ギラッとコトバが光る。

忘れまいと急いでその辺の紙にメモる。

芸術家の話をしているくだりだ。

小林秀雄講演CD。
すっかりわたしのタカラモノ。

電車に揺られながら。
制作に没頭しながら。
料理をしながら。

聴けば聴くほど
わたしはこのひとがすきになる。

このひとの根底に流れているものに深く共感している自分に気づく。

小林秀雄の本との出会いは
古本市のチャリティーコーナー。
ぼろぼろに茶色くなった「ゴッホの手紙」を50円で買った。

10年くらい前だろうか。。

小林秀雄の文章に、すっかり魅せられてしまい、それ以来古本市へ行くたびに「小林秀雄」の文字ばかり探すようになった。

講演CDはipodに入れている。時にシャッフルで聴くと、ホール&オーツ、サラ・ヴォーン、小林秀雄、そしてQUEEN、という感じ。

わたしには「小林秀雄」のコトバは最早、ブルースやロックと同じように
わたしを鼓舞してくれる「すきなもの」なのである。

ご本人が空で聞いていたら
「一緒にしてくださんな!」と叱られちゃうかな。

それとも、気軽に聴くわたしみたいな人間が増えたことを
密かに喜んでくださるかな。(笑)


フシギ

2019-05-06 | essay
時折ふいに舞い降りてくるような
フシギな感覚がすきだ。

なぜか知らねど胸が熱くなる一枚の絵
とか

違う季節に聴くクリスマスソングの郷愁とか

知ってる。と感じる初めての場所とか。

コトバにはうまく表せない感覚。

いつもちょっと泣きたくなるよな懐かしさを伴う一瞬の場面。。。

記憶の底に沈んでみえないもの。

みえないけれど
ココロは知ってるもの。。。

風が拐っていくような一瞬。

そこに何があったかすぐに忘れてしまうような感覚。

無くても確かにそこにあったもの。

何が言いたかったのか
すっかり忘れてしまうような。。。


時間はわたしを置き去りにしてどんどん先へいく。

ま、いっか。
なにかが見つかるまでのんびりいこう。




feel

2019-05-05 | essay


令和幕開けの雨上がりの朝。

散歩してたら

ふいに白鷺がわたしを追い越して
東の空へと飛んでいくのをみた。

優雅に羽ばたく白い後ろ姿。

ただそれだけの
一瞬の光景。

でも
タダソレダケ?
ではない。

浮かんでるサインを
見落とさないように
いつでもココロのドアを開放しておこう。


青空を待つ。

2019-05-02 | essay


このお花をみるために
青空が広がる日を待ってた。





「今頃あそこのあの花がきっとキレイ」
花カレンダーをココロで捲る。
公園、よそのお宅の庭、公共施設などなど、いろんな場所で咲く花をわたしは密やかにココロのカレンダーに記してる。

季節がまたちゃんとここに巡ることを教えてくれる。

それぞれのその彩りがわたしのココロまで塗り替えてくれる。


いろんな場所に
いろんな「すき」を持つと
その街がすきになる。
そして、人生の幅が拡がる。

オーバーだけど、そう感じます。

身近な自然をたいせつに。

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