小さい頃に誰もが歌った「ぞうさん」
もし まど・みちお先生の名を知らなくても
「ぞうさん」を知らない日本人はきっといないよね。
子どもの頃にだいすきだった「ドレミファブック」。
このなかで特にすきだったいくつもの歌が
まど・みちお先生の詩だったと知ったのは大人になってから。
「ふしぎなポケット」 こどもの夢だよねえ。ビスケットの増えるポケット。
ポケットにビスケットを入れて叩いてみたことのあるこども、日本中、いっぱいいるはず。
「はしるのだいすき」も軽快ですきだったなあ。
あたりまえなことの中に、「おもしろい」って感じるこころをわすれないように。って先生からのメッセージ。
「わからんちゃん」ってうたも、なんだかとっても自由な歌で、
すきなことをおやんなさいって 言ってくださっているような詩。わからんちゃん、すきだったなあ。
「ドロップスのうた」、「ゆうだちせんたくや」などなど 童謡を通して
まど・みちお先生は、たくさんたいせつなことを教えてくださいました。
大人になってからも、詩集を開くたび
まど・みちお先生の澄んだこころの目を通して観る世界観に
何度もわたしの曇ったこころにワイパーをかけてもらいました。
104歳。2014年2月の終わりの日。天寿を全うされたまど・みちお先生。
こころよりご冥福をお祈りいたします。
長い間の、たくさんの感謝をこめて。