時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

引っぱって結ぶ

2021-02-28 | essay

久しぶりに電車に乗って国分寺まで。

ともだちの作るスイーツのイベントへ。

頑張ってるひとを目の当たりにするとエネルギーの飛び火をもらえちゃうな。

彼女と出会ったのは
数年前、わたしの作品のデパートのポップアップショップ。

わたしの作るものをいたく気に入ってくださり、以来オーダーをいくつかしてくださるように。

彼女はものすごいバイタリティの持ち主。
そしてひととひとの縁をぐいぐい引き寄せて結ぶのが特技だ。
そして、その特技は本人が気づかないうちに発動される。
そこがすごいところだ。

彼女の特性のお陰で、気付くといつの間にか「ともだちののともだちは皆ともだち」な輪の中に自分もいることになる。

持って生まれたギフト。
すばらしいなぁ。

彼女の創るこだわりのスイーツももちろん真っ正直な直球の美味であります。

ひととひとの繋がり。
いつの時も、たいせつにしたいものです。


最期のどんぐり

2021-02-26 | essay

りっぱなどんぐり。
連れて帰りました。
最期のどんぐり。

公園の、心配していた大きな大きなマテバシイの樹が
失くなっていました。。。


子どもたちが小さい頃、この樹の下でどれだけどんぐり拾いに夢中になったことでしょう。

こんもりと枝葉を広げて、夏にはすっぽりと深い日陰を作って暑さを忘れさせてくれました。

この数年、だんだんと
緑の季節にも茶色い葉が目立ち始め、通るたびに声を掛けていたのです。。。

在りし日に撮った最期の写真。


痛々しい姿のなかに新しい芽も出ていたので、「げんきだしてやー!」と幹をたたいて励まして帰ったのが最期でした。


長い長い間、おつかれさま。。。
あなたのどんぐりはわたしの知る中で最高のどんぐりだったよ。
工作に使ったり、顔を描いて飾ったり、子どもたちとたくさんたくさん遊んでくれてありがとう。

残念に想うニンゲンはきっとわたしの他にも大勢いると思います。
わすれないよ。


思い出の映画館

2021-02-25 | 映画 のこと

ふと想い出した映画館のキオクのハナシ。

人生初の映画館の記憶は母のふる里、鳥取の映画館で観たゴジラ。黒い大きな鉄製のストーブに当たりながら観ていたような気がするんだなぁ。
多分まだ3、4歳の頃。
次の映画館の記憶は大阪。わたしは一年生。
だいすきだった亡き伯母、チャコのおばちゃんと一緒に観た、最初で最後の映画は「パンダコパンダ」。
釣り池を経営していた伯母夫婦はいつも多忙だったので、
一緒に出かけた記憶はほんの幾つかしかない。
おばちゃんと一緒に出掛けて映画館に座っていることが嬉しくて嬉しくて、かなり浮かれていた自分を思い出す。

その後、市民会館などでの「まんが祭り」とかは省くとして、
大きな映画館へ行った次の記憶は、ある時父とふたりで行った新宿、歌舞伎町。
わたしは5年生くらいだったかな。
映画の大きな看板を父と見上げたことを覚えている。
その時話題になっていたホラー映画「キャリー」がわたしは観たかったのだけれど、
父が「子ども向けじゃないからこっち」と選んだのは「アドベンチャー・ファミリー」

巨大スクリーンは初めてだったから、激流のシーンや大熊グリズリーが出てくるシーンは強烈なインパクトで、今だに脳内に再生できちゃうくらいだ。

映画って、いまは家に居ながらにして観れるけれど、
大きなスクリーンでの印象には敵わない。
いい映画もヘンな映画も、記憶に焼きつくのはやはり映画館に足を運んで銀幕で観た映画なんだなぁ。
あの時、大画面でキャリーを観ていたらトラウマになってしまっていたかもしれないね。
父の選択は間違っていなかったな。笑。


今日も地球は回ってる

2021-02-23 | essay

この世で一番すきな香り。
沈丁花の花が綻び始めました。

ああ、しあわせな香り。
まるで祝ってくれているみたいにいつも誕生日頃に香りを届けてくれます。

人生には望まないことも起きるけれど、こうして春が近づけば毎年ちゃんと同じ香りを届けてくれる自然のありがたさ。。。

大きな大きな時の歯車はゆったりと何にも動じず回り続けている。

わたしがちょっとくらいつまづこうが、ふて腐れて寝ころんでいようが、地球の時間はぐるりぐるりと変わらず回ってくれている。

あたらしい朝。
希望を胸に今日も。












アートの素

2021-02-20 | 展覧会・アート のこと
コロナの時代に突入してからもうずっと美術館やギャラリーに行っていない。

アートに触れられない分、より身近な「自然のアート」にココロの感度が上がってるような。。。


義父が摘んできたふきのとう。
緑の丸まった造形のうつくしさに見惚れてしまう。

ふきのとうと言えば、田島征三氏の絵本「ふきまんぶく」を思い出す。

自然は、存在そのものがアートな上に、古来から様々なアーティストの創造の源でもあるのだなぁ。

と、ひとしきりふきのとうに感心した後には
美味しく天ぷらにしていただいたのでありました。
自然の恵み、ごちそうさまでした。





まるとさんかく

2021-02-20 | essay


言う時は言う。
長いものに巻かれて黙っているのは嫌いだ。

理不尽なことに我慢がならなくて、噛みついていたあの頃のジブンを思い出すと
ちょっと青臭くて赤面しちゃうけど
おかしいことはおかしいと
不快なことは不快だと
ちゃんと上を向いてオトナに吠えていたジブンを
今、ホメてあげたいと思うよ。

いつの間にか大人になって
親となって
まるくなって
辛抱することも巧くなった。

それでもやっぱり
ココロに槍を持っていたいと思う。

現実には使わなくとも
ここ、という時には
ココロで槍を構えるよ。


西陽の虹

2021-02-15 | essay


西日の中のおおきな虹をみた。

園児たちと一緒になっておおよろこび!

素晴らしい虹をみると、いつもあとからしんみりとまど・みちおさんの詩を思い出す。
自然は偉大だ。。。

「虹」 まど・みちお
ほんとうは 
こんな 汚れた空に出て下さるはずなど ないのだった
しも ここに汚した ちょうほんにんの
人間だけしか住んでいないのだったら
でも ここには
何も知らない ほかの生き物たちが
なんちょう なんおく 暮らしている
どうして こんなに汚れたのだろうと
いぶかしげに
自分たちの空を 見あげながら
その あどけない目を
ほんの少しでも くもらせたくないために
ただ それだけのために
虹は 出て下さっているのだ
あんなにひっそりときょうも



ヘンリー・マンシーニを聴いて歩く。

2021-02-14 | MUSICのこと

ヘンリー・マンシーニを聴く。

映画「TWO FOR THE ROAD」
いつもふたりで

この映画は20代の頃から何度も観たお気に入りの映画。

映画音楽の巨匠ヘンリー・マンシーニ。

このテーマ曲を聴くと、もはや物悲しいキモチにしかならない自分に気付いて戸惑う。

時間というものは
全くもってやっかいな介在者だ。

なにはともあれ、
ヘンリー・マンシーニの音楽はすきだ。

哀愁を含んで包み込むふくよかさがいいんだなぁ。

古き良きアメリカ映画がみたくなっちゃった。

「シャレード」や「アラベスク」今度また観よう。

コトバの重力

2021-02-12 | essay


思っていることをコトバにするのも難しいのに
こころで思ってもいないことをうっかり口走ってしまうことなど有り得ない。

コトバは、そのひとの内側から生まれ出るものだ。

失言は撤回などできない。
コトバは言霊。
なかったことにしようとしたって出たものを引っ込めることなどできないのだ。

責任ある大人、それも国を代表する政界のオトナがこんなんじゃあまりにも情けない。

時代錯誤の性差別、学歴差別。

本当の意味で多様性を重んじることの出来る世になるまでに
我が国日本は一体どれだけの時間を要するのだろう。。。



映画「Yesterday」

2021-02-09 | 映画 のこと

映画「Yesterday」を観た。
(2019年イギリス映画)

全世界が太陽フレアの影響により12秒間停電している間に交通事故にあった、芽の出ないミュージシャンの主人公。
事故の後、目覚めるとなぜかビートルズが存在せぬ世になっていた。

唯一人ビートルズの楽曲を知る彼が演奏すると、たちまち大スターへと。。。
というコメディ&ファンタジーなお話。

エド・シーランが本人役で登場したりと、なかなか面白い脚本。
ビートルズ愛と彼らの存在意義の絶大さをイギリス人目線で痛感する。

そして…
一般人として生きている70代のジョン・レノンを訪ねる主人公。。。

ジョン・レノンがご存命なら、こんなふうにすてきなお爺さんになっていただろうに…となんだか涙がでちゃう。
パラレルワールドが存在するなら、こういうことも有り得るわけで…。

そして主人公を支える親友役たちもとってもキュートで素敵。

イギリス映画のこういうほっこり感のある感じ、久しぶりに観たなぁ。
と思ったら、だいすきな「ノッティングヒルの恋人」「ラブ・アクチュアリー」「ブリジット・ジョーンズの日記」の脚本家リチャード・カーティスの作品だった。なぁるほど納得!

いい映画でありました。


また森へ。

2021-02-06 | essay
あまりの好いお天気に
思い立って森へ歩きに。

この森で一番すきなスポット。
このカーブがいいんだなぁ。

森の中の神社。
ここは静かでいい。
ちいさな社がひしゃげて潰れてた。
大丈夫かな。中の神さまはちゃんと移してもらったかな。
などと、心配になる。
で、とりあえずご無事を拝んでおく。



この森の側にはともだちのセカンドハウスがある。

もうしばらく逢えていない。
また、森の家にお邪魔してゆっくりお茶を飲みながら尽きないハナシをする日を心待ちにしておこう。

森の春ももうすぐそこ。







吉夢

2021-02-05 | essay


夢をみた。
海辺の岩場でひとり、釣りをしている。

釣り糸を強く引く魚のチカラをひどくリアルに覚えてる。

逃してなるか!と頑張って引き上げると、現れたのは大きなピンク色の鯛!

これは吉夢でありましょうとも!?


Shadows

2021-02-01 | essay

時間限定の影線路。

影は自然の創るアート。

季節、時間、太陽の高度、陽射しの強さ、気温、湿度で様変わりする影。

同じように見えても、いつでも微妙に違う。

この柵の影の出方がすきだ。
モノクロがよく似合う。


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