時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

催花雨を実感す。

2024-03-29 | essay

春の気まぐれな風雨の後晴れ渡った空はサッパリと顔を洗ったような清々しさ。

久しぶりに会った友人とお喋りランチの後、ぶらぶら歩いて桜の様子を見に公園へ。
枝垂れ桜も

ソメイヨシノも!

催花雨ってまさにこのことね。
雨が上がってお日様が出た途端ぐんぐん気温も上昇!
この1、2時間でぽんぽん開いたんじゃないかな〜という様子でありました。

近年、早い早いと云われ続けた桜たち、今年はこの10年で最も遅い開花宣言とのこと。
今年は昔のように入学シーズンに桜の下を歩けるかもしれませんね。




ムットーニワールド

2024-03-28 | 展覧会・アート のこと
先日八王子市夢美術館にて
「ムットーニワールド」を鑑賞。
ムットーニさんのからくりシアターはとてもふしぎな夢の世界。

いつだったか世田谷文学館の常設展示(?)でたまたま観たことがあり、前情報なしに観るムットーニさんのからくりシアターには度肝を抜かれたのでありました。
小さな箱の中に繰り広げられる物語は途轍もなく美しく情緒あふれる夢の世界。

またいつか観たいと思っていたのでありました。

丁度ムットーニさんご本人の生語りを拝聴できました。

しかし、ぎゅうぎゅうの聴衆、小さなボックスシアターの前で皆で床に座ったり立ったり移動したりの見学。
密集の人混みの中、床に靴のまま体育座り…なんてちょっと前のコロナ禍の頃は100%有り得ないことですねぇ。
そんなこんなの臨場感あふれるムットーニさんのストーリーテリングと音楽にすっかり引き込まれてしまったのでありました。

世田谷文学館で観たものはもっと文学的な香りの静謐な作品だったような…。
願わくばうつくしい作品を静かに間近で独り占めして観てみたいものです。

ムットーニさんのからくりは電機仕掛けとのこと。
昔モンテカルロの美術館ですっかり魅せられたオートマタは機械仕掛け。

動いているオートマタもまた観たいなぁ。









ぽつん

2024-03-22 | essay

ぽつんと
赤ポスト

公園の植込みの向こう側
記念に遺したものかな
現役ではなさそう

なんだか
かくれんぼで隠れてるうちに
みんな帰っちゃった…感あり。
ちょっと淋しいねえ。


月とあっかんべー

2024-03-20 | essay
月のきれいな晩。
暗い空に浮かんだ下弦の月を見ながら自転車を漕ぐ。
じっと見ていたら
なんだか半月が「あっかんべー」とおちゃめに出した舌に視えてきた。

ひとりで フッと笑っちゃう。
こういうとこだよなー
コドモみたい、と云われる所以。

ま、ひとりで可笑しくなってなんだか余計なチカラを抜くことが出来るんだからコレはコレであり!ってことにしておこう。




森の天然芸術

2024-03-13 | essay
先日のこと。
森を歩いていてふと見上げたら…!
おぉー森の主??

ジブリ映画に出てきそうな
大きな木の鹿が空を見上げてた。

自然の創る天然アートにはびっくり!のち、ほっこりです。

自然はいいです。




ユキヤナギ

2024-03-12 | essay
時々、自分の寝言で目が覚める。
こういうこと、誰にでもよくあるのだろうか。笑。

久しぶりのぎっくり腰でよく眠れなかった明け方、夢のなかで怖い目にあって「おかあさん!おかあさんおかあさん!」
と懸命に声を振り絞ってお母さんを呼んでいた。
三度目の「おかあさん!」の自分の声で目覚めた。

ぎっくり腰の痛みのストレスのせいなのだろうけれど、あまりにもストレートすぎる。
わたしはなんて単純なのだろう。
そして、自分の中のコドモさ加減に呆れてしまう。

幾つになろうと母の存在は大きい。
この世にもういなくても
わたしの中にちゃんといてくれる。
それはわたしが望んでいるからか。
わたしってニンゲンは、ジブンも母親のくせにいつまでも母が恋しいコドモだ。

この先ジブンがいなくなった時、子どもたちの中にわたしもちゃんと居てやれるのだろうか。

いや、母親を思い出さないくらいに強いこころを持つ大人であってくれた方がいい。

母の旅立ちは急なものだったから、わたしはきっとずっと
置いてけぼりのコドモの気持ちのままなのかもしれないなぁ。
母のすきだったユキヤナギ。
もうちらほら咲いています。




カワセミに出会う

2024-03-09 | essay

漫画家鳥山明さんの訃報に続いてまる子の声優TARAKOさんも逝去された。

同じ時代に活躍された方々。
アラレちゃんもまるちゃんもガッツリ観ていた世代だもの。
早すぎる旅立ちのニュースに
朝から気持ちが沈む休日。

家のこと、いろんなこと
ちょっと横に置いて
森を歩く。

近場でも自然はいい。
近所の川の水面がきらきら光る。
まだ寒いけれど陽射しは春だ。

川沿いを散歩していた女性が
「今、きれいな鳥がいたんですよ〜!」と話し掛けてきた。
「カワセミかもしれませんね〜!」と一緒に川をのぞき込む。
この川で以前2度だけカワセミを見たことがある。
暫し話しているうちにツーーーと低空飛行していくカワセミが!
美しい小さな生命体の姿になんだか元気をもらった。写真は間に合わなかったけどね〜。

その後、大きなカワウにも遭遇。
カワウが殖えていると聞いたけれど、この川でカワウを見るのは初めてのこと。

またシラサギにも会いたいものだな。


こころより御冥福をお祈りいたします。





キリンの木との遭遇

2024-03-04 | essay
キリンみたいにひょろりと首のなが〜い木に出会った。
時々会いにいく「魔女の木」のすぐそば。
今までも居たはずよねぇ。
なぜか急に存在感を増してわたしの視界に入ってきた。

木肌はすべすべ、枝葉も伸ばさずただただ真っ直ぐ上へ上へ。
見事に天に向かってすくすく育ってる。

こうして見ると、なんだか魔女の木に寄り添うように伸びてる。
頭だけもしゃもしゃなのもよく似ている?
もしや、キミは魔女の木のお子さん?なのか?
これからニョキニョキと枝を伸ばすのだろうか?

キミは「キリンの木」と命名してこれからを楽しみに観察するとしよう。

わたしにはあちこちに勝手に命名したお気に入りの木がある。
「魔女の木」もどうか元気でね







吉祥寺美術館「出久根育展」と「わたしたちの帽子」と奥野ビル

2024-03-03 | 展覧会・アート のこと

かわいいなあ〜

買ってきた図録を眺めて
またまたかわいいなあ〜とひとりごと。
先日吉祥寺美術館で「出久根育展」を観てきた。
出久根育さんの絵には『カワイイ』と『ちょっとブキミ』が混在してる。

出久根育氏を知ったのは
児童書「わたしたちの帽子」の挿絵から。
そしてこの本を知ったのはほんの一年ほど前にひょんなきっかけで知りあった妙齢の女性との会話の中でのこと。
なんの話からこの本に行き着いたのかは覚えていないのだけれど、多分わたしが古いビルの話をしたのだと思われる。
すると、子どもの頃に何度も読み返した好きな本に古いビルが出てくるのです、と彼女。
聞けば聞くほどそのお話の舞台はわたしのすきなレトロビル「奥野ビル」ではないかと。。。
彼女はその本を
わたしは奥野ビルを
ふたりの間の空中に思い浮かべながら話を擦り合わせていくと
まるでパズルが嵌まるみたいな感覚に。

どうしても読んでみたくなりその晩ネットで古本を入手。

果してその結果たるや…
ドンピシャ!奥野ビルが物語の舞台になっていてそこから不思議なファンタジーが繰り広げられるのであった。
これは児童書のくくりにしておくのはもったいない!

ストーリーがとても魅惑的でミステリアス。面白くて一気読み。
その挿絵、装丁がまたとてもすてきでちょっとブキミ。
すっかり引き込まれてしまった。
それが出久根育氏の絵だったのだ。

本を読み終えてすぐにもちろんその彼女に「やっぱり奥野ビルでしたよー!」とご報告。

奥野ビルへは行ったことがなかった彼女。その後奥野ビル探検へ行ってきたと連絡あり。
本の中で何度も入っていた建物に現実に入ることになるというのはこれまたフシギな感覚だったに違いない。

オモシロイなあ
つながるフシギ。

吉祥寺美術館にて「出久根育展」ゆっくりじっくり鑑賞してきた。
かわいい絵本の絵もすてき。
初期の頃のシュールな絵も好み。
そして「わたしたちの帽子」の原画も展示されていた。
そしてもちろん彼女にも開催を知らせ、その後無事観に行けたそうだ。

なんだかふしぎだなぁ。
わたしは彼女のお陰でつい最近読んだわけだけれど「わたしたちの帽子」は2005年発行のもの。

本の中に流れる空気はまだ静謐感のあった奥野ビルを想い出させてくれる。
わたしが初めて奥野ビルを訪れたのはその数年後くらいか。
現在の奥野ビルはギャラリーも増えて人気が出過ぎたのか少しざわざわと賑やかすぎる感がある。
あのし〜んとした空気、積もった時間の視えるような静謐感に浸ることはなかなかできなくなってしまった。

それでもやはりあのビルには特別な時空が浮かんでいる。
あの魅惑的な階段をゆっくり昇りたくなってしまい、銀座へ用事で行くたびついつい引き寄せられてしまうのだった。

「わたしたちの帽子」もう一度じっくり読もう。









焼きリンゴにはまる

2024-03-01 | essay



焼きリンゴがどうしてもどうしても食べたくなって
フライパンで作れる簡単レシピでチャレンジ。
いやはや〜これはこれは!!
なかなか美味しい。
焼き過ぎたのがよかったのかカラメル状態になって、冷めるとりんご飴の親戚的な感じもある。
タルトタタンはこんな感じ?

そしてやはり本格的に丸ごと作ってみたくなって後日トライ。
色はイマイチだけど
おいしい〜!
アイスを添えていただきます。

両方とも美味しいのだが
家族の評価は前者に軍配があがった。
芳ばしい味わいが良かったみたいだ。
わたしは両方ともすき。

こんなふうに作っちゃうほど焼きリンゴが食べたくなったのには理由があり…。
先日吉祥寺で通りかかった喫茶店の手書きの張り紙を目にして
ぐ〜んと時間を遡って30数年前にタイムスリップ。
ここで食べた焼きリンゴの味を思い出したのだった。
あれから何故かついぞ一度も入っていない想い出のお店。
でもこの日は定休日。
近々絶対行こうと思って調べたら焼きリンゴは10月から2月の限定品であった…。

秋まで待てん!と
焼きリンゴを作ってみることにしたのであった〜。

懐かしのあのお店。
きっと次にはお邪魔しよう。





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