面白いことに、ずっと前から知っている歌でも、 突然その歌の意味が
スポットを当てられたようにココロに響いてくることがあるんだよね。
ボブ・シーガーのこの曲。「Against The Wind」
80年代によくかかっていて、なんとなくしか聴いていなかったこの歌。
何気なく聴いていたような曲がなぜわたしの ipod に入っているかというと
たまたま「フォレスト・ガンプ」のサントラ盤に入っていたから。(このサントラ、とてもお薦め!)
で、ipod をプレーヤーでシャッフルにして店でかけていたら、この歌が流れてきて。。。
最初の 「It seems like yesterday. But it was long ago・・・」
(つい昨日のことのようだ。それでももう昔のこと・・・)
という語り口調のような滑り出しに、「え、なになに。それで?」と引き込まれ、しっかりと聴き入ってしまった。
ひとりの男の人生を詠った曲。
なんだか・・・・・・・すごく・・・ココロに沁みる。こんな歌だった???
クヤシイけれど、細い部分までは聴きとることができず、対訳を探して読む。
なんだか、いい詩だ~。
Against the wind 風に逆らってどこまでも走り続けた若き日々。
ずっとがむしゃらに、風に立ち向かい走り続けて、ある日気づく。 自分が何かを探していることを。
いつからか自分が、風から身を守れる場所を探しはじめていることを。。。
「I found myself seeking shelter against the wind」
この主人公の男は、そのあとこう続ける。
そんな日々も昔のこと。今は考えなきゃならないことがたくさんある。
締切やら、約束事やら。 何を残して、何を捨てるか、とか。
「what to leave in, what to leave out.」 (これ・・・実感。)
でもここで切り返し、開き直る (?)
まあ、俺も歳をとったもんだ。それでもまだまだ風に立ち向かって走り続けてるのさ~。
「Well, I'm older now, but I'm still running against the wind.」
カッコイイ生き様のおっさんの歌だ。 (借金踏み倒したりして無責任なヤツだけどね)
このボブ・シーガー。わたし、他の曲は多分知らない。この曲は確かヒットしたからよく耳にしていたのでしょうね。
このひと、いったい何歳の時にこの歌を作ったんだろう?実体験がなきゃこうは書けないよねえ。
こういうおっさんの心情をダイレクトに共感できてしまうほどに
わたしもいつの間にか歳をくったというわけだ。
わたしもこういうカッコイイおばさんになろう。
Bob Seger & The Silver Bullet Band 「Against The Wind」
機会があったら、聴いてみてください。
これは、げんきの出る曲です。 もっとも、うんと若い時には全然気付かなかったということは、中高年限定応援ソングですね・・・!
まあ。こうしていろんなことに気付くようになったのも、年を重ねてココロの奥行きがすこ~し 拡がったおかげですな。