時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

世田谷美術館「土方久功と柚木沙弥郎」展へ

2023-09-30 | 展覧会・アート のこと
(ポストカードより)
土方久功氏の立体作品「猫犬」
なんて自由な可愛さ。
だいすきな絵本「ぶたぶたくんのおかいもの」の作者、土方久功氏。
絵本の作者紹介を読んで以来とても興味を引かれて早数十年!?

ここにこうして導かれました〜。
世田谷美術館「土方久功と柚木沙弥郎」展

土方久功氏。戦前、パラオ更に離島サトワヌ島で原住民と生活を共にしながら制作、そして民俗学を研究されていたという。
その作品は素朴で力強く、温かでとても自由です。

ぶたぶたくんシリーズの原画も初めて目にすることができ、感無量であります。

柚木沙弥郎氏の作品はつい先日日本橋高島屋での展覧会でも拝見したばかり。
シンプルで自由なデザインにとても惹かれています。

(パンフレットより)

館内での柚木沙弥郎さんのインタビュー映像に釘付け。
100歳を超えて尚、表現をし続けるエネルギーとその制作への直向きな姿勢に胸を打たれます。

こころにズキューンと入ってくるお言葉を忘れないように急いでメモを!
ありがたくしっかり受け留めました。

「作りたいものを作るそれが一番いい」


「何が仕事でなにが楽しみか 続いてるんだよ」


「材料と会話しながらつくるんだよ」


「工藝、美術、アート、分類せずに作ればいいんだ」



「土方久功と柚木沙弥郎」展

世田谷美術館で2023年11月5日まで開催中です。(撮影不可)




木々の受難

2023-09-27 | essay




「しばらく前、スペースシャトルが博物館まで道路を運ばれていくニュースを見た。
陸送するために、邪魔になる街路樹が400本余りも切り倒されたという。。。
400本・・・
日本じゃありえない。よねぇ。」

と、ここまで書き掛けて下書き保存していた自分の昔の記事をみつけた。(2013年)

木を大切にする日本ではありえない!

完全にニンゲンの都合で木を伐るこの時のアメリカのニュースに心底驚いてココロが痛んだ。

それなのに。

昨今の神宮外苑の街路樹伐採問題。再開発のために1000本近い木を本気で伐ろうというのだろうか。

どの木も生きている木なのだ。

いまの日本はどうかしている。

これまでのニンゲンの行いを反省し、これから先こそ人類は木や自然と寄り添って共存していかなければ地球の未来はない。

この問題は最早東京のその場所だけの問題ではない。

どうか思いとどまってほしい、とこころから願う。






Shyな子。

2023-09-26 | essay
通りがかりに花壇のかわいいお花とパチッ目があった。

時々、お花に呼ばれる。笑
わぁかわいい、と近寄ってカメラを向ける。(スマホだけど)

ん??奥の方から何やら視線を感じて見てみると。

このこでした〜。
シャイなこ、だいすきです。
ニンゲンも動物もお花もね。





シャンプー台の白昼夢

2023-09-20 | essay

美容院で髪を洗ってもらっていると、わたしは必ず眠ってしまう。
この洗ってもらっている気持ち良さを味わっていたい…、と眠らないよう頑張っているのだが、いつの間にかすとんと眠りに墜ちて夢までみてしまう。

先日も、「流し足りないところはございませんか…」と美容師さんの囁きに
ハッと夢から戻ってきた。

いつもわたしが寝てしまうことをよくご存知な美容師さんに、
「あ〜〜。いま一瞬夢みてた〜。古民家で床下収納の板を外したところでした〜笑」

「なんで床下収納なんですかーー笑」
ふたりしてケラケラと大笑い。

さっきまで髪染めの間に雑誌で古民家カフェのページをみていて、行きたいなぁとは確かに思ったけれどね、瞬間移動かってくらい夢なら行けちゃうんだな。

現実にそんな特殊能力持っていたらいいのになぁ。
どこでもドアがほしいものである。

それにしてもあの床下収納、中には何が入っていたのかな。
気になる。
夏雲もあと少し、かな。



同じ場所で時間を重ねる

2023-09-19 | essay

末っ娘のママ友一家の引っ越し前に、久しぶりに三母娘で女子会。

このメンバーで集まるのはとても久しぶり。
どっぷりコロナ世代の彼女たち。
いつの間にかもうお酒も飲めるんだなぁ〜。

幼稚園に入った3歳からのお友だち。みんないつの間にかレディになった〜。

自分は引っ越しが多い家庭に育ったので、娘達のように近所のともだちと共に成長することもなかったし、
小さい頃のともだちはアルバムの中のまま時が止まっている。

そして、こうしてご近所の子ども達をオトナになるまで見守れることが今でもフシギで仕方がない。
同じ場所で時間を重ねるって、こういうたのしみもあるんだなぁ。。。

ムスメたち、21と22歳。
しっかり大きくなったけれど、お喋りしながら顔を見ていると小さい頃の面影がそのまま表情に現れてきて、なんだかおばちゃん、勝手に感無量なキモチ。

幼稚園の制服姿だって思い出せるし、小学生の頃、母子共に習っていた合気道の道着姿だってつい昨日のことのようだ。

時間はちゃあんと、確実に経っているのね。

きっとまたこうして集まろう!








アオスジアゲハと悔恨

2023-09-16 | essay
美しいアオスジアゲハを見るたび
胸が痛くなる

20年ほど前のこと。
虫好き長男が見つけたイモムシを虫籠に入れていたら、程なくさなぎになり…
あろうことか、そのまま長男もわたしもすっかり忘れてしまった。

暫く後、虫籠を使おうと探し出してみると。。。

そこにはうつくしい羽根を広げたまま命果てたアオスジアゲハの姿があった…

なんと殺生なことをしてしまったのだろう。
さなぎから孵ったまま、野原を翔ぶことも草露を口にすることもできず小さな虫籠の中で彼女は何を想っただろう。

そんな目に遭うなんて彼女にどんな宿命があったというのだろう。
わたしたちに出会わなければ生命を全う出来たはずなのに。
自分の愚かさが情けない。
以来幼虫は決して虫籠に入れない、とふたりで決めた。

その後、あのうつくしいアオスジアゲハの亡き骸を長男は小箱にたいせつにしまっていた。
彼なりに想うところがあったのだろう。

あの特別な宝物は今も何処かにしまい込まれているはず。

蝶はうつくしく儚い。
ひらひらと舞う生命を目で追いながら
げんきでね と今日もココロで呟く。











抜け落ちた時間

2023-09-13 | essay

ようやく少し空気が澄んできて、夏が後ろ姿を見せ始めたかなぁ、というところですね。
長い夏、おつかれさまでした。

この異常な高温の続いた8月。
出勤に自転車で15分走るだけで生命の危険を感じるような暑さ。。
恒例のヨリミチ公園にもほぼ足を向けることが出来ぬまま気付いたらもう9月も半ば!

芙蓉の花が見たくて久しぶりにヨリミチしたら…
なんと!もうたくさんのタネをつけていてびっくり。
もちろんまだ蕾もたくさんあるのですが、今年はたくさんのピンクの花が揺れる姿を見そびれてしまった。。。

すっぽり時間が抜け落ちてしまったようなキモチ。
いやいや、「時間」はズルしたりせずきっちり動いていたはず。

誰にでも
毎日平等に与えられる24時間。

‘’Yesterday is histry. Tomorrow is mystery.
Today is a gift.
That's why it's called the present.‘’

娘が放置していた本をパラパラ読みしていたら、なるほどなぁというコトバにばったり。

エレノア・ルーズベルトの言葉
「昨日はヒストリー、明日はミステリー。でも今日はギフト(贈り物)です。だからそれをプレゼント(現在)と呼ぶのです。」

はぁ〜確かにね〜

今日は5分ヨリミチして、公園のことりたちを見てからシゴトに入ろう!

良き1日を。








アートハシゴの一日

2023-09-10 | 展覧会・アート のこと

日本橋高島屋で開催中の
「柚木沙弥郎と仲間たち」展へ。
すてきだなぁ〜〜〜
日本の民藝のすばらしさを再認識です。

そのあと、アートハシゴ。






9月に入って
すきな作家さんの個展が目白押し。

日本橋と銀座に絞ってハシゴしてきました。

アートはココロの栄養です。

さあ、わたしも一歩一歩がんばろう。











抱きしめる

2023-09-07 | essay
夢をみた

黒いレトリバーの成犬を膝の上に抱っこしてる。

大きな体でも甘えん坊で、わたしの膝の上で収まりがよい座り方を探してもぞもぞしてから上手いこと収まる。
ずっしりした重さと温かな体温にわたしのこころも和んでいく。。。

10代の頃に別れた甲斐犬のケンとテツ。

彼らがこぞってわたしの膝の上に収まろうとしていた光景を、夢から覚めてから思い出していた。

ヒトは温もりを肌で記憶している。
脳内だけでなくカラダのすべてに記憶を司る機能が備わっているような気がする。

毛皮を持つ彼らを今すぐ抱きしめたい。






魔女の木と朝の月

2023-09-05 | essay


魔女の木と朝の月

早く目覚めたので
「魔女の木」に会いにいってきました
(いろんなものに勝手にネーミング)



魔女の木の近くにある「荒鷲達の憩いの池」跡地

ここは、終戦間近、飛行訓練を終えた少年飛行兵が特攻隊基地に向かう時の憩いの場であった とのこと。

近年整備されこの説明看板が立つまで、そんな記憶を持った土地だったとは全く知りませんでした。

彼らはこの岩に腰掛けて何を想っていただろう…

この魔女の木を彼らも見上げていたかもしれません。

視えるもの、みえないもの。それぞれの場所に積もる時間を想う朝なのでありました。

今日も暑くなりそうです。




マボロシ

2023-09-03 | essay


マグリットのポスターとガーベラ

写真に撮って観るとコラージュアートみたいになって面白いからすき。

マグリットの絵の中に一瞬入れたような錯覚がおきる。
湖面に映り込む窓の灯りが揺らいだようにみえたのはマボロシか。

先日、街で亡き親友によく似たヒトを見掛けて思わず二度見。
30代の頃のアノ子に雰囲気がそっくりで(マスクで余計に)、思わず目頭が熱くなる。

12回目の命日。
わたしは今も変わらずアノ子にあいたい。
46歳のまま歳をとらずに、わたしやアノ子の子どもたちの中で一緒に生きている。

絵と実物の花を組合わせると
時代を超える空間が生まれる。
時間の歪みに紛れて現れるマボロシ。

そうして歪みに紛れて、ちょっとコッチに戻っておいで。
驚いたりしないから。














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