時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

ちょびっとの贅沢

2010-10-31 | essay

神田の古本まつり、毎年なかなか行かれません。(泣)

ちくちく、ものづくりの日々。
本好きサンのための、冬専用ブックカバー。

  

間もなく開催の「一日だけの雑貨屋さん」のための作品を
このところ毎日制作中。

あまり市販のものを見かけないハードカバー本用のブックカバー。
毎回何点か制作しているのだけれど、今回はじめての冬専用版!

さわり心地の気持ちい~い、カシミアウール&レザーのものと
アンゴラウール&レザーのもの、一点づつ。
(文庫本・冬専用版もアリ!)

これはこれは!すりすりとさわりながら読むとすぐ眠れそう。。。?

コートを出したら、本にも冬支度。ちょっとささやかな贅沢。

        

 


気象の異変

2010-10-29 | essay
ここ関東では、台風はまだ暑さの残る半袖の時期にくるもの。
フリース着るほど寒いのに台風・・・。

日々報道されている、酷い水害に苦しむ奄美地方にも
台風は容赦なくやってくる。

自然のちからにはひとは逆らえない。
分かってはいても、こんなに翻弄されるなんてむごすぎる。

世界的な異常気象。
地球の悲鳴。

ひとりひとりの人間はちっぽけでも
ひとりひとりの小さな仕業が合わさると巨大なパワーになってしまう。

ひとりひとりが少しづづ驕りを捨てなきゃ。
手遅れにならないうちに。

   
   



コスモス

2010-10-28 | essay
長男の中学ラストの合唱コンクールを聴きにいった。
彼のクラスは、アンジェラ・アキの「手紙」・・・
十五の彼らが歌うと涙なしには聴けません。
息子は「オレまだ14だし!」とか言っていたけれど、(早生まれなので!)
ちょっとはものを想いながら歌っているのだろうなあ。

こうやって客観的に息子を眺めると、つくづく大きくなったなあ…と感慨深い。
以前は必ず前列に並んでいたのに、いつの間にか後ろから数えるほどに背も伸びていてびっくり。

一緒に聴きに行ったともだちとも、こうして子どもの行事に
おしゃべりしながら一緒に行くのも、最後かも!?と、顔を見合わせた。
赤ちゃん時代の公園デビュー以来のともだち。幼稚園は違ったけれど
小学校、中学校と、たくさんの行事のたびによく一緒に出掛けた。
女の子のお母さんなので、近年はずっと子ども抜きのお付き合いになっているのだけれど、
学年の行事もこれがもうラスト?と思うと、なんだか急に寂しくなっちゃった。

終了後、近くの大きな公園をさんぽしながらのんびり帰る。
コスモス畑が満開。きれい。

  

子どもたちが小さい頃は、週に1度は遊びにきた公園。

この夏は暑かったし、近頃きていなかったなあ。
秋とはいえ、まだ色づく葉っぱは皆無。
母がすきだった大銀杏の木もまだ青々と茂る。
もうぎんなんの季節なんだなあ。。。 
 
         




憧れのチョコレート・パフェ

2010-10-27 | essay
娘が「サザエさん」に出てくるようなチョコレートパフェが食べたいと憧れていた。
100点を取ったご褒美に、昔ながらのオーソドックスな「チョコレートパフェ」探し!

これが探すと意外にない。ゴテゴテ豪華なのや、オシャレなのはあるのだけれど
いわゆる「喫茶店的」もしくは「デパートの食堂的」チョコレートパフェってないもんだねえ。

そして、やっと見つけました。
駅前の古いスーパーの最上階の喫茶店。

  

入ったことはなかったけれど、ず~っと前からこのお店はここにあったのだろうなあ。

たっぷりのアイスクリームと生クリームとチョコレートソース。
そしてちょこっとフルーツ。これぞサザエさんに出てくる昭和のチョコレートパフェ。
娘、もちろん大満足 

家でも作れそうだけれど、ご褒美はやっぱりおそとじゃなきゃネ。

そして、驚いたのは何十年振りかに見たこの星占いのおみくじ!!!懐かしい!
記憶の彼方に眠っていたわ~。まだ健在だったのね!
素材は変わったけれど、デザインはほぼわたしの子ども時代とおんなじだ。
昔は50円だった覚えがあるのだけれど、今や100円。。。高い。

それでも娘は持ってきた自分のお小遣いの100円を投入。
ちっこい筒状に巻いてあるのも昔のままだ~。

ちょっと昭和にタイプスリップ気分の昼下がりのおさんぽだった。


    

昭和ついでに。帰り道にある古~い整骨院。

ほねつぎ・・・。
最近聞かれなくなったコトバだけれど、つくづくダイレクトな日本語だ。


「アメリ」のパワー

2010-10-26 | 映画 のこと

2002年のフランス映画「アメリ」。
フシギちゃん、アメリのとってもユニークな世界。

    

フランス映画って、「なぬ~~~!」っていう終わり方をする作品が多い気がするけれど、
この「アメリ」は、楽しくてハッピーエンド。 

自分だけの空想の世界から抜けられずにいるシャイな女の子なのに
まわりのひとをちょっとだけしあわせにするために
ほんのちょっとのイタズラを仕掛けたりする。

いろんなところでこの映画、共感しちゃう。

無垢なアメリを心配するあまり、年長の同僚が、アメリに近づく男の子に
唐突に次々ことわざを言わせるシーンがある。
おおまじめに、ぽんぽん答える男の子。
「ことわざをちゃんと知ってるひとに悪い人はいないの」と安心する女性。

この場面すきだなあ。ひとはいろんな尺度で相手を測る。
これはなるほど~!本当にそうね。

ラストには、アメリのしあわせが花咲く。
本能的にわかりあえるもの同士、ことばがなくてもぴたっと収まる。

映画はやっぱり、しあわせな気持で観終えるのがいいねえ。

この映画には、ミヒャエル・ゾーヴァの絵やオブジェが使われている。
これもみどころ!アメリのキャラにぴったり。

 
            


音読の宿題

2010-10-25 | essay

小学校では、毎日「音読」の宿題がある。
子どもが読むのを聞いて、音読カードに親が確認サインをする。

   

このところ、この音読でわたしは泣かされている。
三年生の教科書に載っている、あまんきみこさん作 「ちいちゃんのかげおくり」

おとうさんが出征、家族は空襲にあい、ひとりぼっちになる「ちいちゃん」
そして、元気なころ家族で「かげおくり」をした空にとうとうちいちゃんも上っていく・・・。

このかなしい、けなげなお話、涙なしには聞けないよ。
このお話、六年前の長男の時も三年前の次男の時にも
鼻をすすりながら聴いたもの。それなのにまた今回も聴くたび泣けてくる。

あまんきみこさんの物語には、どれもなんかこうギュッと
こころを鷲づかみにされてしまう静かなパワーがあるのだなあ。

それにしても、わたしはちょっと涙もろすぎるのかな。
ニュースを見ていても、ドキュメンタリーやドラマを見ていてもしょっちゅう涙があふれる。
次男坊はそんなわたしを面白がって、感動のニュースや悲しいシーンになると
すかさず振り返って、わたしの顔を確認する。

娘はわたしに似ているのか、同じシーンですぐ涙目になり、
一緒にティッシュ箱に手が伸びる。

悲しいニュースは減って、感動のニュースばかりで涙する世の中になるといいね。


「7TH HEAVEN」

2010-10-24 | 映画 のこと


  

映画「第七天国」 7th Heaven  1927年アメリカ映画
なんと、第1回目のアカデミー賞、監督賞・女優賞・脚本賞受賞作品!

思えば、サイレント映画はチャップリンのしか観たことがなかったかも。

しあわせってなんだっけ?じゃないけれど、
この映画を観て、「しあわせ」ってとてもシンプルなことなんだよなあ、って考えさせられちゃった。

貧しくても、たったひとり愛するひとがいて、ほんの数人の信じあえる隣人がいて
少しの食べ物と少しの衣服、住むところと働くところさえあれば、ほんとうは十分しあわせなはず。

ニンゲンはなんて欲ばりなものなんだろう。。。

子どもが病気をしたり、大きな災害のニュースを耳にしたりすると、
元気でいてくれたらそれだけでいい。ってこころから思うんだけれど・・・。
いつの間にかまたヨクバリに戻ってしまう。
たいせつにたいせつに毎日を過ごそう。

それにしても、無声映画って流れる時間が違って感じられるのがフシギ。
最新のCG映画よりもむしろずっとわたしには居心地良く感じられる。
つくづく、アナログタイプなニンゲンなんだなあ。
先日借りてきた、ロバート・ダウニーjrの「シャーロック・ホームズ」も
しょっぱなからのCGを駆使した目まぐるしい映像に耐えられずに十数分でリタイア。
(おもしろくなかったし!)

古い映画は、背景や小道具に気をつけて観るとこれまたとっても面白い!

またいい映画を発掘して観てみよう。


おもいつくまま

2010-10-23 | essay

思いつくままにいろんな道に足を踏み入れながら歩いてきた人生。
わたしの「モノづくり」もまったく同じ。

思いつくままに、さまざまなものを制作しています。

もう10日余りとなったイベントも、今になって制作の女神がおりてきました~~。
制作モード突入!!

思いつきオリジナルバッグ、その1。

       

先日浅草橋の革問屋さんでみつけた、しっかりとした革ベルトで
斜めがけショルダーにしてみました。

        

思いつきオリジナルバッグ、その2。

   

革ポケットにしずくモチーフをぽちっ。
以前、下北の「木曜館」で気に入って買った大きなビンテージ・ボタンを
合わせてみたらしっくりぴったり。
こういう、「アレとコレ」が自分のなかでぴたっとくる瞬間ってモノづくりの醍醐味よねえ。

頭の中に浮かんでいるアイデアを形にしてゆくってほんとうにオモシロイ。

このバッグたちも、どこかの誰かさんのお気に入りになれるといいな

     




ウケる読み聞かせ

2010-10-21 | 本 のこと

 
 
低学年クラスの読み聞かせでゼッタイおおウケの「おかあさんのパンツ2」

お互いのキンチョー感が吹っ飛ぶ優れもの!前座的に読むのにぴったりです。

   

 かわいいイチゴのパンツ。
 おかあさんがはいたら・・・?

   
   
 すいかになっちゃうんだなあ!

すごい展開にびっくり~!笑っちゃうよ。
このように、いろんなものがぼよよ~んと別物になっちゃう。
かなしいかな、わかるわかる~。
     
オモシロ絵本で空気が和むと、次のお話も一所懸命聴いてくれるのだなあ。

今度は何を読もうかな?


うちのカメオくん

2010-10-20 | essay
   

うちのイシガメの「カメオ」くん。
長男が2年前に近所の小さな川から救助。

この川、鯉はたくさんいるけれど亀はほかには見たことがない。
誰かに捨てられてしまったのかなあ、まだ小さな子亀だったこのカメオは、
何ものかの生き物に両方の後ろ足の先を喰いちぎられたような怪我をして弱っていた。

長男に見つけてもらってよかったねえ。
今では、体もすっかり大きくなって、しっかり歩けるようになった。
もうすぐまた冬ごもり。

次の初夏には、彼が仲間としあわせに暮らせるような
第三の人生を送れる場所を探してあげられたらいいなあ。
外来種にいじめられないいい池がどこかにないものかな。
亀が手厚く保護されているようなお寺の池とか?

でもちゃんと仲間と上手くやれるかな。
自分で餌が捕れるかな。心配だ。

次の春が来るまでによく調べて考えよう。カメオのしあわせを。

  
  

気になる子

2010-10-19 | essay
  
    

図書館に行くたびに、つい目がいってしまう。
この子、わたしのお気に入り。

「国民読書年」とやらのポスターのキャラ。

なんでも、文部科学省によると、『平成20年6月、「国民読書年に関する決議」において、
2010年を「国民読書年」とする事が国会で決議されました。』とある。

へえ~。そんなこと、知ってた???すみません、わたしは全く知りませんでした~。
あと2か月もすれば終了しちゃうけれど。

『この決議では、読書の街づくりの広がりや様々な読書に関する市民活動の活性化など、読書への国民の意識を高めるため政官民が協力し、国をあげてあらゆる努力を重ねることが宣言されています。』 とな。

国をあげてあらゆる努力・・・。すごいリキ入ってるけれど
本は、読みたいときに、読みたいひとが読むものだよね。

押し付けられて読んだって、そんなのちっとも面白くない。
こころが求めるときがきたら、おのずと必要な本のページを開くものだよ。

紙じゃない本を読むひとも増えているそうだし、
そのひとに合った方法と量をそれぞれに楽しめばそれでいいと思うなあ。

ただひとつ経験から言うと、名作には往々にして「ヨミドキ」ってものがあり、
ときに、「あ~~この本は二十歳前後に読んでおくべきだったな~」って
思ったりすることもあるのだなあ。

いい時期にいい本と出逢うのはなかなかムズカシイ。
ま、出逢った時がヨミドキと思えばそれでよし!?

どころでこのキャラ、娘は「ミッフィーちゃんのひとの絵だよ」(ブルーナさんね)と言うのだけれど、
そうなのかなあ???違うよねえ?

気に入ってしまったもので、今わたしのケータイの待受けにいらっしゃいます♪



やさしさのかたち

2010-10-18 | essay
優しさって、目には見えにくい。
時に、かたちに表れているのを見つけるとうれしくなる。

たとえば、こんなん。

    

木を傷つけないように塀を削ってある。
こういう、切られずに生を得た木はきっとこの家のひとに感謝していることだろうなあ。


昔住んでいたアパートの二階の窓のすぐ外に大きな木が立っていた。
そよそよと風に葉を揺らす心地よい音や、カーテン越しに映る葉影が
ひとりで都会に居るのを忘れさせてくれて、わたしはこの木がとてもすきだった。

それなのに・・・ある日仕事から帰るとその木は忽然と姿を消していた。
我が目を疑い、窓から乗り出して下をのぞいてみると、
無残にもスパッと切られた切り株だけがそこにあった。

おそらく一階の住人にとっては、陽を取られる厄介な存在だったのだろう…。
それでも、木にとっては突然の悲劇。
なにも悪いことなどしていないのに。

かなしくて、かわいそうで、涙がこぼれた。
そんなふうに最期を迎える木には、たったひとりだけでも偲んであげるニンゲンが必要だ。

ふしぎなことに、その晩わたしは夢をみた。
窓を開けると、ざわざわとその枝葉を揺らして木が元気に元通りそこにある、という夢。
「あ~よかったねえ、やっぱり切られてなんかいなかったんだねえ」とわたしは木に話しかける。。。

翌朝目覚めても、そこにはもちろん姿はなかった。
夢のなかへ、きっとお別れを言いにきてくれたのだと今でもわたしはそう思っている。
子どもじみているって笑われそうだけれど。

ひとでも木でも動物でも、
ほんとうはもっとシンプルにわかりあえるパイプラインを
その身の深い何処かに持っているはず。
いろんな余計なものを取っ払って、はだかのこころだけで向き合えば、
コトバがなくてもきっと通じあえる。 と、わたしは信じたい。

一番ややこしくしているのは、ニンゲンなのかもしれないよね。

見えにくいからこそ、「やさしさ」はこころの目でみつけよう。

自分のこころにこそ、言い聞かせよっと。

  


思いたって東神田

2010-10-16 | 展覧会・アート のこと

先日から気になっていた「梶井照陰」氏の写真展が終了間近だと知り、
東神田にあるFOILギャラリーへ。

浅草橋の革問屋さんへも行きたかったので、一石二鳥!?
いい風合いの革を見つけられたし、ホックやカシメ、ストラップの金具など
欲しいものがさっと手に入る!さすが問屋さんだ!
久しぶりの浅草橋はなんだか楽し。

仕入れの後、てくてくと神田川を越えて写真展「KAWA」へ。

    

思いたって行ってよかった!
水の写真や、水面のうつくしい絵には昔からなぜか魅かれるのだなあ。
やはり、生まれ故郷が釣り池だったから???

写真を語るのはおこがましくて、上手いことはなにも書けないのだけれど、
水辺がすきなだけのシロウトとして感じたことは、
「水もいきものなんだなあ」ということ。

いきものを育む器でありながら、その水も生きている。
そのひとしずくは、地球のしずく、宇宙のしずくなんだなあ・・・。
なあんて、躍動感溢れる写真の、ひとつぶの水滴を眺めながら想ふのであった。。。


ところでこのビル、ちょっと古いビルをリノベーションしたもののようで、
なかなかいい感じの佇まい。時間がなくて寄れなかったけれど、
ギャラリーお隣のカフェもかわいくて後ろ髪を引かれる思い。

      

今度またこの辺りを徘徊してみるとしよう!面白いものがみつかりそう。


 

       神田川にて





秋の新作

2010-10-15 | essay
近所の仲間で立ち上げた「一日だけの雑貨屋さん」というONE DAY SHOP。
それぞれにいろんなことが起きる日々の中、春と秋の年2回欠かさず開催でき、
この秋、早くも11回目!
おきゃくさまに感謝。善きメンバーに感謝。みなの健康に感謝!だね。

元を辿ればこの仲間、子どもの幼稚園のバス停つながりから。
子どもらも今や小・中・高・大学生。。。
子どもの成長とともに、わたしもちょっとは成長したかしら???

今回の秋冬バッグは、ちょっと重厚感(?)を出してみようかな、と
木製持ち手・ウール混生地・本革で仕上げてみました~。

miko-bagお得意の、2度おいしいリバーシブル仕様。

  

世界で一個のオリジナル・バッグです。
(型紙ナシなので二度と同じものは作れませ~ん)

さあ、次は革モノ小物を作ろうかな~。


飛ぶ夢

2010-10-14 | essay
  

どんな夢を見たか、よく覚えているほうなのだけれど、
わたしは「飛ぶ夢」を一度も観たことがない。

母が元気だったころ、
よく「また飛ぶ夢をみたわあ」と話してくれた。
鳥のようにすいすいと空を飛んで、それはそれはいい気分なのだという。

なぜわたしは飛ぶ夢を見ないのだろう?

子どものころ、学校やデパートの階段の階上から踊り場までを
ひとっ飛びに降りる夢はよく見た。
何階分もぴょ~んぴょ~んと飛び降りるので
現実でもそうやって飛べるような気がして飛んでみたこともあったなあ。

夢の中でいいから、鳥のように青空を飛んで
雲の上まですいすいと上ってみたいものだなあ。


  

メッセージ♪

コメント欄は設けておりません。お便りはこちらからどうぞ♪

ブログ村

にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ
にほんブログ村

心象風景写真へ。

人気ブログランキングへ