時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

こころの隅々

2016-01-31 | essay


「こころの隅々まで わかってくれているひと」

先日、たまたまつけたEテレの番組で
ご主人が「奥さまはご主人にとってどんなひとですか」というようなことを訊かれて
答えたコトバ。
(言語に障害をお持ちのようでフリップに書いていたのだけれど)

それを聞いてホロリと涙する奥さま。

ほんの数分間しか番組を観ていないのに
わたしまで一緒にナミダがこぼれる。

お二人の上に積もった、それまでの長い長い時間に
たくさんあったであろうご苦労なことが
そのたった一言のコトバで
全てが報われるような
スゴイ瞬間に立ち会ってしまった。 そんな気分。

・・・感動いたしました。

こころの隅々まで かあ。
我を振り返り、どっと、反省!?
そしてどこからか浸み出してくる空虚なキモチを
てのひらの上に拡げて眺めてみるのでありました。

 


ひとは数寄でできている?

2016-01-29 | essay


ひょんなことから知り合うひととは
みんな「すきなもの」で繋がっているような気がする。

「数寄」なものはひとを寄せ合うってことなんだなあ。

そして いろんな柵も、枠もない自由なココロでいればいるほど
無理の要らない ラクで自然で温かな関係に身を置けるようになる。
ということが
年を重ねるごとにだんだんわかってきた。ような気がする。

おとなになっても
柔軟なココロでいること。

能天気と云われようと
自分が自分で心地よいと思える歩幅と速度で
この先も歩いていきたいものであ~る。


                        [横須賀:photo by my one-chan]

 


シロサギを追う

2016-01-28 | essay



図書館の帰りにちょっと遠回りしていたら
夕やけ前の黄金色のヒカリに輝く白い大きな鳥が!!
ばっさばっさと大きく羽ばたいて電線にとまるあれは・・・シロサギか?
めずらしいなあ。。。と近寄ってみると
ふわり川へと舞い降りた。

ちょうどそこに居合わせた3年生くらいの小学生の子ふたりと
一緒に川を覗きこむ。



「わあ~初めてみたー!」と感激してる男の子と女の子。かわいいなあ。

ちょうど、学校の課題でお寺の写真を撮りに来ていたそうで
シロサギを撮ろうとデジカメを手に夢中で橋から身を乗り出す男の子。
慌ててジャンバーの裾を掴むわたし。

わたしたちを見て、通りすがりの散歩のオジサンが何がいるんだい?と立ち止まる。
次はベビーカーを押したお母さんたちと小さい子どもたち。
何かいるんですか?と立ち止まる。

ほんの数分で出来上がるシロサギを巡るニンゲンのグループ。

シロサギが舞い降りなかったら
ことばを交わすこともなく通り過ぎていた人々と、その時間。

おもしろいものだ。
そこに居合わせるフシギ。

シロサギが引き寄せた、ほんの束の間の共有時間。

それにしても。
ジャンバーを掴んでたわたしは
どっからみてもあの子の母親に思われていたのだろうなあ。
初めて逢った子なのに、一瞬間息子になる。
ああ、おもしろいなあ。




つながる空

2016-01-26 | essay

満月を観ると
聴きたくなる曲がある。

遠くカナダから時々ここへメッセージをくださる女性が
以前、贈ってくださった曲。
「Clair de lune 」 ドビュッシー「月の光」。

うつくしいハープの演奏に幻想的な月の映像。

ココロがざわざわと波立つ夜にこの曲を聴くと
だんだんココロが凪いでくるのがわかる。

今やわたしの特別な鎮静用処方曲です♪

同じ地球上、どこからみても
やっぱり満月?のはず??
と、アメリカ大陸の上にいる「月の光」のお方はお元気かしら?
と考えていたら・・・

翌朝メールが届いていておどろく。

ぐるりぐるりと廻る地球。
空は全部 つながっているんだなあ。。。
  

 


月を探す。

2016-01-24 | essay



「満月がめっちゃ綺麗よ!」と、夕方ともだちからメール。ありがとう、友よ!

うちは、そびえるマンション山脈の渓谷にあるので
窓から月を探すのは、まあ・・ほぼ無理。

晩ご飯の片付けを終えてから
ひとりでてけてけと。裏のお寺へ。

月や星を眺めるのはここから と決めている。 
暗いここからなら光があまり視界に入らずによく観える。

今年最初の満月は、凍える夜空に清々しいほどくっきりまんまる。
オリオン座も普段よりもはっきり観えたし、今夜は空気が余程澄んでいるのでしょう。
わたしのケータイじゃ満月が星のごとく滲んじゃってるけれど!

満月。。。
月の満ち欠け。
潮の満ち引き。
宇宙のすべてが自分のこの足元とも繋がっているフシギ。。。

時にはココロを宙に預けてふわふわと浮かんでみましょうか~~。

さあ、窓を開けて
月を探してください。


(といっても・・・晴れてる関東限定かな?) 


The One You Love グレン・フライ

2016-01-23 | MUSICのこと



デヴィッド・ボウイの訃報に続き
グレン・フライも。。。
時代がどんどん幕を下ろしていくようで
なんだかさみしい。

訃報を耳にしてから
80年代にすきだったグレン・フライのバラードがずっとこころの中で鳴っていた。
曲名、なんだったかな・・・と記憶の糸を辿ったら
そうだ。「The One You Love」。

せつないオトコゴコロを唄う哀愁のある曲。
わたしのこころの中で鳴ってるのだけじゃなくて、
ちゃんと聴きたくなってiTunesでダウンロード。
屋根裏のMYテープ群を探せばきっとあるはずなんだけれどな。

元イーグルス、グレン・フライ。
ソロの1982年の曲。「The One You Love」
せつないなあ。。。
これがまた、初っ端からサックスがいい感じに入ります。

"Are you gonna stay with the one who loves you
 Or are you going back to the one you love?"
  「きみを愛してる僕といるかい
  それとも、きみが愛してるアイツのとこへ戻るかい」

愛される幸せをとるか
愛する幸せをとるか。
古今東西、永遠のテーマなのかもしれませんね。

優しすぎるこの唄の主人公にこそ、幸せになってもらいたいわ~。


グレン・フライ・・・
名曲は永遠に。

 


晴れた冬の青空

2016-01-22 | essay

晴れた青空に
のびやかに枝葉を伸ばす自然の木。

娘の名前は、そんな心象風景から生まれ出たもの。

どこまでも自由に伸びて
人々が憩えるような優しい大木へと成長していってほしいものだなあ。

一月のぽかぽかの太陽のもとに産まれた子。
陽だまりで、おくるみに包まれてすやすやと眠る、地上一日目のあの子。
まるで昨日のことのよう。

どうかいつの日も
温かなぬくもりに包まれて
しあわせに生きていけますように。


末っ子長女・14歳の誕生日に。


夢と現実のふるい空間

2016-01-21 | essay



古いモノや古い空間がすきなせいか
夢の中でよく、見知らぬ古い街へ行く。

この前もそんな夢をみた。。。
夢の中で古代遺跡の残る古い街を旅していて
古い廃屋へと足を踏み入れる。。。
埃を被った古い家具、時間の止まったような部屋をそっと歩く。
もう誰も住んでいないと思い込んでいたら
台所の大なべがぐつぐつと煮えていて大きな湯気がもうもうと立ち昇っているのをみて驚く。
でも、誰もいない。

結局、誰にも逢わなかったのだけれど
逢っていたらちょっと怖かったかも。
あの大なべは・・・「ヘンゼルとグレーテル」的なムードだったから!

夢ってつくづくオモシロイ。

古い街を旅したい・・・という潜在的希望が
わたしを夢の世界の古い街へといざなってくれたのか。
それにしても、いい風合いの家具だったなあ。現実のどこかで出逢えるかな~?





かおつきぱんのじょうとう

2016-01-19 | 本 のこと



「ぶたぶたくんのおかいもの」土方久功 作・絵 (福音館書店1970年発行)
子どもたち三人とも、そしてわたしもすきだった絵本。

子どもたちが小さい頃、お気に入りの絵本は三人三様それぞれだったのだけれど
三人とも共通してすきだった絵本の一冊が、このぶたぶたくん。

ぶたぶたくんがひとりで初めてお買い物に出掛けるお話。
個性豊かな登場人物が面白く、絵本の中に流れるたおやかな時間がなんとも心地よい。

なかでも、印象深いぱんやのおじさん。
ぱんやさんには、「かおつきぱん」というパンが売っているのだ。


実はわたし自身、このページに強烈な既視感アリ。
1970年に「こどものとも」として発行されているこのお話。本を所有していた記憶はないけれど
この本を、きっと子どもの頃にわたしも目にしていたに違いない。
ほかのページはまったく覚えていないのだけれどね。

ぱんやのおじさんは、ひとりでおつかいに来たぶたぶたくんを
「かんしん、かんしん」と何度も褒めてくれる。

「かんしんだから、いちばんのかおつきぱんのじょうとうぱんをあげよう」
と、顔付きパンの上等をかごに入れてくれるおじさん。

しかしこの「かんしん」というこの褒め言葉、今のこどもにはピンとこないかもねえ。
すっかり一昔前の褒めコトバになってしまったのかもしれない。

夜な夜な読み聞かせていた頃、
我が家では一時期この「かんしん、かんしん」が流行り言葉になっていたものだ。

それにしても、すっかり本棚でほこりをかぶっていたこの絵本。
なぜ今になってこの絵本を引っ張り出してきたのかというと・・・
このところ観たインド映画や、矢萩多聞さんのインドのエッセイを読んでいるうちに、
なぜだかこの「かおつきぱん」がココロにぷかぷかと浮上してきたのである。
どうやらこの絵本の持つ独特な空気感は
インドの持つ空気感と通ずるものがあるのだなあ。

そういうわけで、とっても久しぶりに改めてこの絵本を開いてみたら
作者・土方久功氏は、只者ではないらしい。
「1929年にパラオ島へ渡り、さらにヤップ離島のサトワヌ島で
原住民と生活を共にしながら彫刻制作と島の民族学研究を行った」と作者紹介。

なあるほど~~。このまったりとした空気感と
あのキョウレツな「かおつきぱん」とおじさんは
南洋の島の温い空気をはらんでいたというわけなのですねえ。

さすがにインドではなかったけれどね!(笑)

それにしても
このかおつきぱん。今みてもやっぱり惹かれます。
食べてみたい・・・とはあんまり思わないのだけれどね~。


手と手

2016-01-18 | essay

娘と買い物へ出た帰り道、空へ立ち昇る雲をみた。



そうだ!と思いついてゆうやけ時の神社へ寄って
娘と拝む。思えば初参り。
以前は家族みんなでお正月に初詣に行ったものだけれど
子も成長するといろいろ事情も変わるものだ。(長男は三が日ともバイトだったし!)

あれやこれや、あれもこれも・・・と家族の分、親の分、そして世界平和まで
長々と拝んでいたら
横から娘に肘でつんつん。

後ろ、だあれも待ってないのになあ。
久しぶりのお参りだったので、ちょっとヨクバリすぎました。


空にはきれいな三日月。。。
思えば、部活三昧の娘とも、こうして一緒に月を見上げるのは本当に久しぶりのこと。

だんだんだんだん、気づいたら子どもって、側には居なくなっていくんだなあ・・・。
末っ子の娘、ほんのちょっと前の小学生の頃は
いつでも隣にいて手をつないで歩いていたのにね。
もうすぐ14歳だ。14歳といえば・・・そりゃあそうよね。

薄紅の空の静けさと相まって、親離れをずっしりと実感する冬の夕暮れでありました。

 


おサルさんに袖を引かれる

2016-01-17 | 展覧会・アート のこと



先日、用事があって表参道を歩いていたら
通りすがりに袖を引かれました。このおさるさんに!
書店だけに頭に本乗っけてるし!

絵本作家・谷口智則さんの個展「サルくんとモンキー」
山陽堂書店ギャラリーにするする~~と吸い込まれる。

この作家さんのサンタの絵本は確かにどこかで目にしていたはず。
なんだかすごく懐かしさを感じる色合い。風合い。佇まい。

飾られていた絵の一枚一枚に、ひとりでに頬が緩む。。。ニヤリ。フフッ。。。
なんともホンワカとやわらかなキモチにしてもらいました。

そして一枚の絵の中に
すごい偶然を見つけて嬉しくなるわたし。
しばらく前からココロ魅かれている「小鹿田焼き」が描きこ込まれている!
小鹿田焼きのカップにどうぶつが乗っかってる絵。

焼き物にあのてんてんてんと連続模様をつける飛びカンナは
時計のゼンマイを切って作られたものだと知ってから
とってもファミリアーなキモチ。(時計職人のヨメなのでね)

一度あの日本の原風景みたいな焼き物の里へ
行ってみたいものだなあ・・・と思っているのであ~る。


袖を引かれて観た個展の絵の中でこうしてまた小鹿田焼きに出逢うとは・・・!
ご縁だなあ。
こういうのすきだなあ。

作家さんのHPを拝見してみたら、大阪の四条畷市にすてきなギャラリー&カフェがあるそうです。
行ってみたいなあ。

 ここ、山陽堂さんの建物は渋くて一際目を引きますね。
創業120年とのこと。改築されてはいるものの、この建物は昭和6年建築とのこと。
表参道の様々な歴史をみていらしたことでしょう。。。


「村上隆の五百羅漢図展」 森美術館

2016-01-16 | 展覧会・アート のこと

今年初のアートは
「村上隆の五百羅漢図展」 in 森美術館。

村上隆氏といえば、やっぱりこっち?
 
かわいいおはなPOPアート。
わたし、カワイイ系のしか知らなかったもので、
この「五百羅漢図」が同じひとの作品と知った時はびっくり。
色鮮やかな五百羅漢図は圧巻でした~。
どど~~ん!全長100mの巨大な絵に圧倒されます。



 
色遣いがオモシロくて勉強になりますねえ。
 
この横向きの僧とシシ神さまがツボです。

「村上隆の五百羅漢図展」は六本木ヒルズ・森美術館にて2016年3月6日まで開催中。

 [53階から見降ろす国立新美術館]


ほっとするホットみかん

2016-01-15 | essay



暖房の当たらない場所に置いておいた箱みかん。
どうも冷たくて食べたいと思えない。
ならば・・・とレンジで温めてみたら。
これは!! なんともおいしい。

昔、母とおふろに浮かべて温めて食べた「お風呂みかん」の想い出が甦るワ。

みかんは体を冷やす食べ物。
温めて食べたら冷やさないのか??はわからないけれど
やさしいホットみかん、お試しください。皮のままレンジで30~40秒でOKです♪


If I Ever Get To Saginaw Aain☆マイク・ネスミス

2016-01-14 | MUSICのこと



中学生の頃、どっぷりハマったスーパーバンド「THE MONKEES」☆

アルバム「MISSING LINKS,VOL.2」
このアルバムは後年に発掘された未発表曲を集めてリリースされたシリーズもの。

この中に収録されている「I Wanna Be Free」は、従来のバラードでなく
とても軽快な、ノリのいいバージョン。こっちもすきだなあ。

このアルバムの中の、マイクの唄う「If I Ever Get To Saginaw Again」が
とても、とてもすき。カントリーミュージックってわざわざあまり聴きはしないのだけれど
マイクの唄うカントリーソングはいいんだなあ。
哀愁のある唄声は何十年経ってもココロに沁み入る~。

思えば、14歳からだいすきなMichael Nesmith
わたしにとって、彼の唄は永久不変の精神安定剤ソング。

でも。ながいながいことすきなのに、一度も生歌を聴くチャンスには巡り合っていない~。

今すぐ何にも考えず何処へでも行っていいとしたら
わたしは迷わずマイクの唄を聴きに海を渡りたい。

数年前はまだツアーをしていたみたいなのだけれど
HPを見ても、近頃はライブの予定がないみたいなんだなあ。
どうかどうかお元気でいてほしいです~~。


しかし、今すぐ と言っても・・・
わたしのパスポート、とっくに切れたままだ~!


メッセージ♪

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