時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

さよなら2023年

2023-12-31 | essay
2023年が終わります。

(ルソー人形に意味はありません笑)

今年が始まる時、わたしの年!と単純に喜んだものです。
ただ誕生日の数字の年だからってだけですが。

父の死去と長男の結婚。
ふたつの大きな出来事により人生の駒がズズズンと先に進んだような気持ちであります。

関東と関西。離れていたせいか、亡くなった今も
夜道を電動車椅子をかっ飛ばしてあの呑み屋で仲間とワイワイ飲んでるんちゃうかな…
今にも酔っぱらって「お前に会いたいんやぁ〜!」って電話をかけてくるんちゃうかな…。
そうだ、もういないんだ。
と今になってハッとしたり。不思議な気持ちです。

寂しがり屋の父だから今頃は天国の仲間と呑んだくれていることでしょう。

父が亡くなって丁度半年後が長男の挙式だったので、何だか上手いこと気持ちがふわふわと麻痺したまま墜ちずにここまでこれたような気がするんだなぁ。
11月の結婚式からもあっという間に月日が過ぎてこの激動?の2023年もあと数時間を残すのみ。

長男は愛するヒトとふたりで初めての年越し。料理男子なあのこだから天ぷら蕎麦を作っているかな。
蕎麦から打ってたりして!?

我が家では、近年すっかり恒例となった料理男子次男坊の旨い天ぷらで年越し蕎麦の大晦日。
(末っ娘は年末年始休まずバイト!)

健康で屋根の下で食べられること、身体が動かせること、まずはそこに感謝したいと思います。

2024年
世界中の様々な和解が進みますように。

どなたさまにとっても新しい年が穏やかな一年でありますようお祈り申し上げます。
どうぞよいお年をお迎えください。

今年もわたしの拙い書きっぱなしエッセイに目を留めて読んでくださり心から感謝いたします。

2023年 ありがとうございました(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)

時間のしずく
miko

手を伸ばす木々

2023-12-29 | essay

みんなで
同じ方向に手を伸ばしてる〜!と気付いた。
あ、枝のことね。

木には絶対こころがあるって思うのはこういう時。
木々は互いに気遣いながら枝を伸ばして成長していく。
ぶつからないように
互いに伸ばしやすい方向にだけ腕を拡げてる。
周りに余裕のあるこの木なんて、どんだけ奔放!?

ご近所のこのメタセコイア並木は移りゆく季節をしっかり教えてくれる。

空気はまだ暖かいけれど
ちゃんと12月の顔をしている。
彼らを仰ぎ見ながら歩くのがすきだ。
ジブンはまだまだニンゲンとしてもチッサイけれど
木々のようにこうして周りの者同士互いにたいせつにしあいながら
凛として生きていきたいなぁ。。
なんて想うヨリミチ散歩の昼下がり。


それにしても暖かい年末だ〜。



アイリスとひまわり ゴッホの筆跡

2023-12-26 | 展覧会・アート のこと
先週、渋谷での忘年会の前に新宿へ。

Zちゃんとゴッホ展。
アイリスの美しいコントラストに溜息。

ゴッホの絵は、すきとかキライとかじゃなく圧倒的な存在そのものに惹かれる感じ。

小林秀雄の「ゴッホの手紙」に出会って以来、ゴッホやその弟テオに特別な想い入れを感じるようになり、最近ハマった原田マハ氏の本のお陰でより彼らに親近感を持つようになった。
ひまわりは何度観ても明るく光に満ちているけれど、何だか物悲しい。
今回一番よかったのはこの絵。壁紙の色合いがとてもいい。

以前観てとても印象深かった一枚、「レモンマルメロ梨葡萄」が来ていなかったのは残念。

SOMPO美術館、新しくなってからは初めて。
以前はすご〜く高層階にあったはず。
眺めが見れないのは少し残念。

平日の遅めの午後だったからか、思ったより空いていてゆっくり観れたのはよかった。

こうして本物を眼にする機会を持てることに感謝!


そして忘年会。
お喋りの止まぬ夜は更けて行ったのでありました。



クリスマスのロージィ

2023-12-24 | essay
このこ、今日の暁方に目覚まし時計みたいに突然鳴いて動き出した。

飾っていたまま誰もなんにも触ってないのにどーした?ロージィ。

こちらも寝惚けていて
ゼンマイ人形だと思い込んで
けたたましく鳴いて歩くのをゼンマイが切れるまで仕方ない、とボケ〜っと眺めていた。

段々と頭がはっきりしてきて、いや待てよこのこは電池式だ。
と思い至りスイッチをオフに。
ようやく鳴き止んだロージィ。
電池が入っていることも忘れてた。というか壊れていたんじゃなかった??
もう動かないと思い込んでいただけなのか?

コレ、電池入ってなかったらホラーだなぁ
なんて思いつつ硬いフタを外すと……
入っていました。単3電池2本。笑

急に鳴き出してもわたしはあんまり驚かなかった。
というのも、このこのことを書いた昔のブログ記事を前夜全くたまたま読み返したから。
わたしが呼んだんだな。

このこは、わたしが20歳くらいのクリスマスに銀座松屋のおもちゃ売り場で出逢ったこ
小さな子ども用の動くぬいぐるみなのだが、なぜだかどうしてもうちのこにしたくて連れ帰った。
自分で買ったのか買ってもらったのかは覚えていないが、クリスマスプレゼントとしてうちのこになった。
思えば、あの頃はまだ銀座松屋にも大きなおもちゃ売場があったのだ。
箱入りの動くぬいぐるみがクリスマス用に山積みにして売られていた。

そして同じ松屋デパートの婦人服の階で母がパートで働いており、時折母の売場に顔を出したりしていたものだ。
懐かしいなぁ。
この時も母にロージィを見せに行ったっけ。

不思議なものでクリスマスイブの朝、ロージィが動き出した。
これは何処からか
誰からか
なにかのメッセージ?
はたまたクリスマスの奇跡か。

つぶらなひとみのロージィ。君はただただ嬉しそうに鳴くばかり。。。

暁方鳴いた時にフラッシュで撮ったロージィ。
何か言いたげ?
40年近く経ってもキミは変わらないね。


どなたさまも
穏やかなクリスマスをお過ごしください。



朝陽の朱

2023-12-23 | essay

5時にパッキリ目覚めてしまった朝、久しぶりに日の出前のウォーキングへ。

すっかり冬。息が白い。
だんだん白んでゆく空。
朝陽に染まる木々の神々しさ。
夕陽とは空の色が違う。
なんてうつくしい自然界の色。

帰り道の歩道橋。
反射する信号のヒカリが赤とみどりに染まって、なんだかとてもキレイだったな。

一日のはじまりにいい空気を深呼吸。
朝はいい。

けど寒すぎ〜。
ウォーキングだけでは体がなかなか温まらない。
走るか?
いや、走れるのか?笑




天空へのエスカレーター

2023-12-20 | essay

地底人の気分を味わえる場所。

初めて地上に上がり空を仰ぎ見る。。ってこんな感じかな。
なぁ〜んて思ってしまうのはわたしだけではないと思う。

ココは何度訪れても新鮮なキモチで感動してしまう。
そして思わずリピートしてしまう!
登り切るとそこには天空の庭園が広がっていてなんとも清々しい空気感。



この日は12月の夏日。
ここに設置されていた気温計は24.5℃を標示。
わたしもジャケットを脱いで長袖のTシャツ一枚でも汗ばむほどの暖かさ。
公園で遊ぶ子どもたちは半袖だ。

その翌日には寒気がやってきて10℃ほどに。
この寒暖差は異常。

温かくして過ごしましょう



影に見惚れる

2023-12-16 | essay
影に見惚れる。
時間限定アート。
束の間の芸術…

正に束の間。
この後このプラスティック籠は溢れんばかりの水筒に埋め尽くされます。

仕事先の預かり保育の部屋。

園児たちがなだれ込んでくる直前の一幕。
嵐の前の静けさ。。。

冬は太陽の角度が低くなるので、面白い影に出くわす。
園庭でも子どもの影が大人みたいに伸びて映るので
一緒に影で遊ぶのも楽しい。

これはヨリミチさんぽでの
一人遊び。巨人に変身!
自転車もカッコよくみえちゃうからフシギだ。

影はヒカリがあってこそ。
光はカゲがあってこそ。
表裏一体。

モノゴトは両面から見ないとね。
(ってこと、結構あります〜)



迷子の春花たち

2023-12-14 | essay


ん??このピンクの子は!
ムラサキツメクサ!?

いくら暖かいとはいえ
12月も半ばだよ。

春から夏がアナタの出番。
間違えちゃったのかなぁ。
これからいよいよ冷え込むと天気予報が告げている。

せめていっぱい陽を浴びといて〜!

こちらは先日見掛けたたんぽぽ。原っぱにちらほらと。


番狂わせを誘発する異常気象…。
小さな植物たちにもしわ寄せが。

廻り廻って元を正せばわたしたちニンゲンのせい。
ごめんよ…がんばって。。。




ストーブテーブルとコーヒーの香り

2023-12-10 | essay

旧友3人、数年振りの再会。
何年会わなくともなんの違和感もないのが旧友たるもの。
すてきな隠れ家的な店で美味しいランチとおしゃべり。

良いお天気の午後。
ランチの後、近くで開催しているというアンティークマーケットを
ぶらぶらそぞろ歩いて見ていたら
とても懐かしい物に出会った。
丸いストーブの外側に置くテーブル。
これを目にするのは、たぶん50年くらいぶりのこと。

どんどん記憶が遡っていく。

だいすきだった伯母の居た風景。。。

伊丹の釣り池を営んでいた伯父と伯母の店に家族で同居していた頃にわたしは生まれた。
三歳まで暮らした大きな池の上に建つその家がわたしの原点。
サラリーマンだった父は週末に釣り池を手伝い、母はわたしたちの子育てをしながら釣り客の接客をしていた。

三歳で家族が奈良に引っ越したあとも、ほぼ毎週末泊まり掛けで訪れていた、どこよりもすきな場所だった。
だいすきなちゃこのおばちゃんの釣り池の家。
それもわたしが八歳までのことであるのだが。。。
49歳の若さで伯母が他界するとともに伯父は釣り池の店を畳んだ。

釣り池に流れた時間。
当時、お店は軽食も出していたので、テーブル席が点在していて、お客さんの少ない時間はわたしたち子どもにはそこは広いリビングのようなものだった。

そこに置かれていたのが丸い石油ストーブとこのストーブテーブルだった。
ふたつくらい置かれていたような…?
そして青じゃなくて赤だったような。

このテーブルを囲んでいつもコーヒーを飲んでいたおとなたち。その側でわたしはホットミルクを飲みながらおとなたちの話を黙って聞いていたように思う。
きっとそうしているのがすきだったのだろう。
心地よさだけが記憶に残っている。
伯父はとてもコーヒーがすきで、母は伯父からコーヒーの美味しさを教わったのだと推測する。
数年経って奈良から大阪へ越した頃には母はサイフォンでコーヒーを淹れて飲むようになっていたから。

あの頃ストーブはとても大きく見えて、このテーブルももっと円が大きかった記憶。
自分の目線の高さがテーブルに近かったんだな。
それでも、コーヒーカップひとつ分くらいの幅だったことは覚えているから正にこのサイズだったのだろう。

モノが連れて来る記憶の波。。。
普段浮上してこないだけでたくさんの記憶が脳内のどこかに収納されている…って思うとなんだか頼もしい。
そしてうれしい。

記憶映像が脳内だけでなくスクリーンとか機器に転写できたらオモシロイのになぁ。と、いつも思う。
他の人にも見せて説明できるし。
このテーブルを見て懐かしい!と一瞬にして沸くわたし。
見たことがない、という友人ら。
丸いストーブの説明からするが彼女らには馴染のない光景に全然脳内再生されている様子がない。
わたしの説明下手も大いに災いしてる。

家に帰ってこのテーブル画像をみながらモノを想う。
このストーブテーブルを囲んでいたわたしのすきなひとたちは、もうみんなあちら側だ。
今こうして地上で彼らを想い出している者がいるということがあちらにいるみんなに伝わるといい。

想い出させてくれたあのストーブテーブルに感謝。

物は黙って語る。
それぞれの上にも記憶と歴史、時間が積もっているのだ。





「いのちをうつす」「動物園にて」東京都美術館

2023-12-09 | 展覧会・アート のこと
東京都美術館
展覧会「いのちをうつす」と
「動物園にて」を観てきた。

すきってスゴイ。
「すき」は膨大なエネルギーを生み出す。

ウシに魅せられてウシの木版画を作り続ける冨田美穂氏


ウシのマナザシの中に作者の愛情がちゃんと表れている。
愛情をもって接していなければこんなマナザシは生まれないもの。
ずっと眺めていたいくらい心地よさを感じる作品たち。

対談イベントがあったようで、参加したかったなぁ。
いつかこの作家さんの話を聞いてみたい。

ゴリラがすきでゴリラばかりを何十年も描き続けているという阿部知暁氏。


なんという慈愛溢れるゴリラの絵の数々!

ゴリラの絵、ジブンはどこから観ているか分析してみた。

まずは眼。眼は口ほどに物を言うって動物でもホントそう。
その次は繊細に一本一本描かれた毛並み。
そして手と足の表情。
ゴリラはわたしもすき。動物園ではサル山を端折ってもゴリラ舎は外せない。
ミュージアムショップで阿部知暁氏のこどものとも「ゴリラ」ゲットです。



ウマづくしの写真家今井壽惠氏
馬はいい。だいすき。
はだかの馬はとくにいい。

キノコづくしの小林路子氏。
ずっと見ていると森の匂いがしてきそう。
いつだったか吉祥寺美術館で拝見してから忘れられずにいるキノコの一枚の絵があるのだが、今回の展示にはなくて残念。もう一度観たいのだけれど、キノコの名前は覚えていないんだなぁ。
(小林路子氏の作品は撮影不可)


観覧無料の展示「動物園にて」
動物園の歴史的資料や味わい深い昔のポスターや入場券などなど
どれもこれも興味深くとても面白い。
撮影不可だったのが残念。
図録があれば絶対買う!と思いつつ観覧。
出口で聞いてみたら、図録はないとのこと。。。
後からまたじっくり見返したい細やかな動物の絵がたくさんあったのだがなぁ。

東京都美術館「いのちをうつす」「動物園にて」は
いずれも2024年1月8日までです!



上野のカモメ

2023-12-08 | essay

上野公園の噴水の側のベンチに座ってひと休みしていたら
一羽のカモメが旋回して飛んできた。
彼は街灯でひと休み。

ほどなくしてカラスに追われて森の方へ。
群れから外れてひとりぼっちで迷子になっているのか?
不忍池の方に
仲間がたくさんいるはずなのにな。
ひとりがすきなカモメだっているのかもね。

噴水広場のベンチで、前に読んだ小説
「夢みる帝国図書館」をふいに思い出した。

ちょっと会釈して見知らぬ人が
パンを食べている私の隣りに座ったから。

それにしても上野公園の解放感、やっぱりすきだな。
イチョウと青い空。
今此処、の平和をたいせつに味わおう。




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