時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

ねこトラ

2024-07-28 | essay
巨大な肉球〜!
トラは大きなネコ。

なんてかわいい伸びなんでしょ。

このこは春に訪れた「神戸どうぶつ王国」のスマトラトラ。
ちょうどおねむの時間だったのか
こんなに無防備にまったりしてる猛獣を間近で観たのは初めて。

「神戸どうぶつ王国」はこの夏10周年なのだそうだ。
4月末、父の法事で大阪入りする前に娘と初入国!

ここはどうぶつとニンゲンが驚くほど近い!
写真は望遠ではなく、ガラス越しほんの50cmほどの距離。
そして動物や鳥たちが割と伸び伸びと暮らしている。

ここへ行ったのはだいすきなハシビロコウが目的だったのだが、他の動物たちもすごく魅力的で思いの外すっかり長居してしまった。

写真を見返していたら…
また訪れたくなっちゃった。
近かったら、間違いなく通ってしまうであろう!

(お目当てのハシビロコウはまたの機会に記します〜)



乱歩に墜ちる夜

2024-07-24 | 本 のこと

古本市でなんとなく買ってしまっていた「江戸川乱歩傑作選」をふと読み始めたら…。

これが止まらない。
オモシロイ。

江戸川乱歩の物語は明智小五郎で有名だし、テレビドラマやなんやかんやで知ってはいたけれど、きちんと江戸川乱歩自身の文章で読むのは人生初のこと。

(読んでみたいと思ったから手に取ったのだろうけれど自分。買ったことを忘れていた〜笑)

十代の頃、海外ミステリにどっぷりハマったせいかどうも日本の古典的な推理小説には食指が動かないまま大人になってしまった。
特に江戸川乱歩には何となくジメジメと気味悪いイメージを持っていたせいで、ずっと遠巻きにしてきた。

初期の作品を集めた9編の短編からなるこの傑作選、乱歩初心者にはぴったり丁度いい塩梅でありました。

「二銭銅貨」「心理試験」が特に面白かったかな。
「人間椅子」はただの異常者の物語かと思い込んでいたら…どんでん返しに驚かされたり。

夏の夜にうってつけな本でありました。

いやはや〜
本も食わず嫌いはもったいないということですね。
「江戸川乱歩傑作選」江戸川乱歩著
昭和35年新潮社発行
(平成21年94刷)



木もひとも。

2024-07-23 | essay

「talking」

こころ惹かれる木には
勝手に名前をつける。

「talkの木」
彼らはいつみても寄り添っておしゃべりしている。
長年の友人、若しくは友人のような伴侶。

夏は葉を触れ合わせ
冬は労り合うように寄り添う。

いつしか片方の木に少し元気がなくなり葉が茂らなくなっていったことに気づいていたのだが…。

ある日忽然と姿を消した。
近づいてみると
あっさり伐採されていた。

生きとし生けるもの。。。
いつかお別れがくる。
彼は今、独り佇む。

今でも彼女に語りかけるように
優しく腕を伸ばしながら。







朝顔の木?!

2024-07-22 | essay

一瞬、木に花が咲いているのかと思ったわ〜

近づいてみると
木にぐるぐる巻き付いて咲いている朝顔でありました。

植物の生きるチカラはたくましい!
見倣おう。
こちらは2日程でサドルまで到達した蔓草。
目に見える生命力!アッパレ!





ぺんぺん草モドキ

2024-07-18 | essay
数年前に空き地で初めて見掛けてから
かわいいなぁ〜と思っていたこの野の花、この1年程であらゆる場所に爆発的に殖えてきたように思う。
ぺんぺん草にとても良く似ているのだけれど、もっとしっかりしていて一本の茎から放射状に数本が生えている。
葉っぱはぺんぺん草みたいにハート型ではなく丸い。
名前を調べてみたら
マメグンバイナズナというナズナの仲間ではあるのね。
かわいいのだけれど、
もしかしてキミらの超繁殖の陰で普通のぺんぺん草(ナズナ)は衰退しているような。。。
ぺんぺん草を目で探しながら歩いていても最近なかなか出会わないのだ。
ちょっとサミシイ。

今年は暑さのせいで畑の野菜が巨大化したり様々な変化が起きているというし、街の雑草たちにも少しずつ何かが起きているのだろう。

短すぎる梅雨も明けた様子。

やってくる酷暑、がんばって乗り切りましょう。







人間味を増す 我が家の洗濯機

2024-07-16 | 映画 のこと
うちの洗濯機の具合が悪い。
時々水を出す機能が効かず
途中で止まってしまう。

それでもチョロチョロと水を出す努力はしてくれるので
バケツで他の水道から水を汲んで水量を満たしてやれば元気よく洗ってくれる。

時に濯ぎの水足しを手伝うことなく洗濯終了のブザーが高らかに鳴ると
「おぉー!よしよし!よくがんばった!」とねぎらいの言葉が自然と出てしまうよ。

問題なく動いていた時には当たり前に思っていた機械の動きも
少し不具合が生じて来ると途端に機械に人間味みたいなものが現れてくる。

そんな時に脳裏に蘇ってくるのが10代の頃にテレビで観た「マニトウ」という映画。
ストーリーはよく覚えていないのだが、「機械にもココロがある」という宗教的(?)な設定で、機械(の精霊)が悪魔みたいなものと対峙してヒトの味方になって闘ってくれるシーンが何だかとても衝撃的でこころに沁みたのである。

小さい頃から人形やモノにもこころがあると思うタイプのコドモだったせいか「ヤッパリ!」と共感したのだろう。

一体全体どんな映画だったのだろう。と改めて調べてみたら。。。
1978年アメリカ映画「マニトウ」はマニアックなB級よりのホラー映画だったようだ。
かなりインパクトのある設定だったようなのにあらすじを読んでも覚えていたのは件の機械にも精霊がいるという部分だけ。

記憶ってものは我知らずふるいにかけて自ずと取捨選択しているものなのだなぁ。

で、洗濯機。
もう軽く20年近くお世話になっていると思う。。
長いこと頑張ってくれて
ほんとにありがとね。




縁の下の護り神

2024-07-14 | essay

朝の光をまとった雨粒は最強のうつくしさ。
そのまま掬ったら水晶玉になりそう。
なんて…
洗濯物を干した後で庭の植木鉢の雨粒に見惚れていたら
なんと!ヘビに遭遇!
こんな狭い庭で出逢うのは初めてのこと。
写真を撮ってイキモノに詳しい長男に即送信。
すぐにアオダイショウと判明。
まだ細いカラダ。こどもに違いない。
ということは…
お母さまがいらっしゃるのね。

この十数年の間に近所の古いお屋敷が取り壊され周り中マンションとなり、土の地面の少なくなってしまったこの界隈。
知らぬ間にうちの縁の下は行き場のなくなった近所の主たちの避難場所となっていたのかもしれない。

アオダイショウなら毒を持たないから居てもらうのは全然構わない。

その代わり、うちの護り神として害のあるヤツをいろいろ食してしまってくださいませ。よろしく。笑。




本の中には。。

2024-07-12 | 本 のこと
本は時に
普段ぼんやりと想っていたことを唐突に文字化してくれる。

「妄想は想像であり、想像は創造に転じる」

電車の中で読んでいた物語のなかの一文が
ずっと昔からの宿題の答えみたいにピカリと光る。
きっとこういう時、脳のシナプスはあっちとこっちを繋いでビビビと電気を発生させていることだろう。

そうそう、そうなんだよ。
だから妄想はたいせつなんだ。夢想も空想もね。
と、ココロの中で大きくうなづいてから
物語へと戻るのであった。

わたしの半分は妄想夢想空想でできている、と自覚している。
残りの半分で現実を生きているようなもの。
ま、そういうふうにできているのだから仕方がない。

ちなみにこの物語は
吉田篤弘著
「つむじ風食堂の夜」

このほど、吉田篤弘氏の物語に続けて潜っている。

今のわたしにはとても居心地の良い場所なのである。


キモチを飛ばす

2024-07-05 | essay

夕やけのはじまりがすきだ。

義父母に夕食を運んだ後、思い立って30分の夕やけウォーキングへ。
「夕焼けが見たい」と思って自分の足で出向いて行けることが既にありがたい。

空の高いところで
小さな飛行機が
オレンジ色に染まって飛ぶのを見た。
地上のここからは太陽はもうビルの向こうへ落ちていて見えないが
あの上空の機内からは黄金色に染まる雲がずっと向こうまで見えることだろう。

空を往くあんなに小さく見える飛行機でも
あの中にはヒトが何百人も座っているのだ…と想像すると改めて途轍もなくフシギな気持ちになる。

そしてあの位置から見える夕やけ雲を想像してみる。

昔、夕方離陸した便の窓からどこまでもどこまでも続く夕焼け雲を見ていた光景を思い出す。

地べたから夕空を見上げているジブン。
今空の上で飛行機の窓から夕焼けを眺めているであろうヒトビト。

遠くにいても、それでも同じ時を刻んでいる。。。

オレンジに光る飛行機に
束の間キモチを持っていかれた夕散歩でありました。


今日も既に猛烈な暑さ!
熱中症対策は万全に!


伝えるたのしさ、伝わるうれしさ

2024-07-03 | essay

預かり保育の現場でおしごとをしていると
実に多様な…というよりも
ひとりひとりが正に唯一無二の存在なのだと実感する。

子どもは毎日変化を遂げて進化する。
幼虫がサナギになり羽化して羽ばたいていくのを目の当たりにしているよう。

入園以来ずっと園ではことばを発せないとあるひとりの男の子。
あっという間に年長さん。
預かり保育にはほんのたまに顔をみせる。
最初の頃は固まったまま笑顔を見せることもなかった彼。。。

でも成長と共に最近表情がとても豊かになってきて、話しかけると目を見て伝えようとする仕草をするようになった。
先日、子どもの人数が少なくなった夕方、床でごろごろしていた彼にわたしが指で蟻の真似をして「アリさんがチョコチョコチョコ〜〇くんに登ってくよー」とくすぐろうとすると
クククッと笑って違う違うと手を振る仕草。
小さな親指と人差し指をぎゅ〜っとくっつけて『もっとちいさい』というようなジェスチャーをして服の上を這わす。
「ん?アリより小さいの?なんだろなあ?」と聞くけれど、コトバでは伝えられない彼。
でも伝えたい気持ちがじりじりと伝わってくる。

そこでハタと思いついて
あいうえおの絵本を出してきて
「〇くん!これこれ!これで指さしてみて!せんせい知りたい!」
と言ってみると…
いつの間にか字を覚えていた〇くん、ゆっくりと指さした文字は「た」。
「た」とわたしが読むと手を振り指で濁点の仕草。
「だ!だね?」と言うとうなづき、次の文字は「に」。

おお〜やった!
「わあー!ダニかー??」と
言うとうんうんとにこにこ顔。
いやはや〜うれしいなあ。
たかが2文字されど2文字!

アリさんより小さい「ダニ」と言いたかったんだねえ。

伝わるってうれしいね〇くん。わたしもうれしい。

後日、折り紙で何か折ってわたしに見せてきたので
「あ!またひらがな指して教えて〜!」と言うと、手を振って紙に書く仕草を。

「え?もう書けるの?」と聞くとうなづく。
お家で家族となら会話が出来る彼。いつの間にかもう字も書けるようになっていたんだね。

紙とわたしの魔法のにじいろえんぴつを渡すと「コウもり」とゆっくり一生懸命書いてくれた。

伝えるたのしさ
伝わるうれしさ。
ひとつひとつの経験が今、その子を形作っていく。

毎日成長していく彼らのたいせつな子ども時代の時間。
たくさんの時間の中、「預かり保育」というほんの数時間の繋がりだけれど、彼らのココロに伴走する時間はかけがえがない。
今日を生きる彼らが「たのしかった〜!」と無事に家に帰れるよう今日もわたしはわたしに出来る最善を尽くす!(オーバーだけど〜!)

いろんなうれしい気持ちを共有させてくれてありがとうね




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