時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

路地

2009-08-31 | essay
路地がすき。
この先なにがあるのかな?
この小道を抜けると何処にでるのかな?
回り道でも、つい足を踏み入れたくなる。
この写真の小道も、吸い込まれるように入ってみたら、
あらら。よそのお宅だった。ごめんなさいっ。
あんまりすてきなアプローチだったので記念にカシャ
娘は奥の大きな木の所まで行っちゃった!

寄り道がすきな割には、究極の方向音痴なので、
ありえない場所に出たりして結構面白い。
しかし時々、道やお店が忽然と消えてしまって
ひとりでミステリーゾーンに突入、ということも
多々あり~。
でも、ひとりでよその街を歩いている時などは、
道に迷ったおかげで、素敵なお店を見つけたり
レトロな建物に出くわしたりと、いいこともあるのだなあ。

自分が小学一年生の頃、遊んでいて姉達とはぐれて
迷子になったことがある。小川の土手で泣いていたら、
知らない高学年のお姉さん達が、知っている道に
出るまで、根気強くあちこち一緒に歩いてくれた。
そしたら、あちこち歩いてもらった場所よりも、
泣いていた場所の方が、家とは目と鼻の距離だったことが
だんだん分かってきて、小さいながらもお姉さん達に申し訳なく、
すごく恥ずかしかったのを思い出す。
あれが、方向音痴を自覚した最初かも。

しかし…道に迷うのは、一個人ならオッケーだけれど、
国を動かす方々にはあってはならないこと!
どうぞくれぐれも全国民が迷子にならないよう、
揺るぎなく真っ直ぐに、正義を全うしてほしいものだ


ドラマ「ベン・ケーシー」

2009-08-30 | 映画 のこと

「Ben Casey」60年代のアメリカのTVドラマ。
わたしが観たのは後の再放送だが、
母と伯母が好きだったこのドラマ、
わたしも影響されて、今でもだいすき!
20年位まえに深夜に再放送されたものを数本だいじに
ビデオに録画してとってある。
数年に一度は無性に観たくなって、屋根裏をごそごそ。
伯母と母が観たいって、あの世から信号を送ってたりして

オープニング。「男、女、誕生、死亡、そして無限」
というナレーションと共に黒板に記号が描き出される。
続いて、ストレッチャーで慌ただしく廊下を
運ばれていく患者目線のカメラワーク。
天井とライトが画面を流れてゆく。
ふと動きが止まると、すっと視界にケーシー先生が!
真摯な眼差しで患者を覗き込む。。。
かっこいい~~!
カメラワークも斬新でかっこいいのだが、
ドクター・ケーシーの苦み走った男前ぶりがいいのだ~

彼は優秀な脳外科医で、ドラマでは毎回いろんな患者との
エピソードが繰り広げられる。
ただ良い人というのではなく、頑固で意固地な性格ゆえに
病院の周りのひとや、患者ともぶつかりながらも妥協を許さず、
揺るぎない信念を持って真っ直ぐに生きる人。
それゆえに、また苦悩したりするところが人間味があって
いいのだなあ。不器用な性格って親近感湧いちゃう。

登場人物のそれぞれの人物像や、人間模様が
とってもよく描かれているドラマなのだ~。
昔のドラマや映画って、何度見ても観飽きないものが多い。
今とは作り方も思い入れも違うのだろうなあ。ホントに名作揃い。
そういえば、この番組、放映の第一回も最終回も観たことがない。
DVDとか出ているのかしら。調べて観てみたいな
ケーシー先生と同僚の女医さんとの恋の行方も気になってきたよ。
(いまさらか~~?!)


ロシアのサーカス

2009-08-29 | essay
久しぶりのサーカス。

サーカスといえば、あの物哀しいムードを
思い浮かべるのはわたしの世代以上だけでしょうね。
今のサーカスは、華やかで迫力があって
イリュージョンありマジックありの楽しいショー。
このロシアのサーカス、娘とわたしがだいすきな
チェブラーシカが応援団長に就任したそうで、
オープニングで大きな着ぐるみチェプの登場

いろいろな動物の曲芸にはびっくり!
犬はともかく、猫が芸をするのなんて初めて観た!
綱渡りなんてお手のもので、仰向けになって四本足で
ボールをくるくると回し、終いには仰向けの状態で、
両端に火のついた棒をバトンみたいに回したのには
たまげた~!着ぐるみ?なわけはないしねえ!
くまたちの自転車乗りや、上手に片足で地面を
蹴ってスクーターを漕ぐ様にも感嘆~~!かわいい。
ラストに、馬が何頭もサークル内をぐるぐる疾走するのは圧巻!
勢い余ってそのまま客席に走り込むんじゃないかとハラハラ。
でも・・・あんまりじっと見過ぎて、目が回ってしまったよお。

以前、哀愁漂うサーカスを観たいものだなあって思っていたら、
スイスを旅行中に、チューリッヒでサーカスに遭遇!
本物のテントのサーカス!これよこれ!てな感じ。
哀愁のある音楽と道化師に、夢の世界に迷い込んだ気分だったなあ

サーカスの思い出…といえば、子どもの頃言うことを聞かないでいると、
父に「サーカスに売り飛ばされるぞ」と脅かされた。コワ~
今思えば、サーカスに失礼な発言!
でもそれを言われるたび、ピノキオみたいにロバにされて
こき使われる想像を巡らせ、とっ~ても怖かったのだ。
トラウマになっちゃてるよ。オヤジさん!

サーカス!夏休み最後のいい思い出になったかな


ヒッチコックの「 鳥 」

2009-08-27 | 映画 のこと

ヒッチコックの名作「鳥」(The Birds 1963年)

近頃、テレピでやらないなあ。
子どもの頃は、何度もテレビで放映されていて、
家族と一緒に、こわごわ観たものだ。
父が厳しいひとで、普段は八時以降のテレビは御法度だったが、
いい洋画だけは遅くまで観せてくれた。
ヒッチコックといえば、故淀川長治さんが思いだされる。
ってことは「日曜洋画劇場」で観ていたのだな。
淀川さんの解説、すきだったなあ。
淀川さんが、「コワイですねえ」っていうと
「このおじさんもこわいんだ…」って妙に安心したりして。

最近テレビでやる洋画って、家族で楽しめるものは少ない気がする。
ちょっと古くても、「地底探検」とか「ミクロの決死圏」とか
オリジナルの方の「地球の静止した日」とか「アラバマ物語」とか
ちょっと最近のでは「グーニーズ」「ミクロキッズ」とかの
ファミリーでワクワクドキドキしながら観れる洋画を
放映してほしいものだなあ。
なぜか古い洋画って吹き替えも洗練されていて
日本語でも全然違和感を感じないのだなあ。

「鳥」を子どもらに観せてやろって思ってDVDを
レンタルしてきたら、あらら、吹き替えは入っておらず、
とりあえず久しぶりに、夜中にひとりで観てみた。
懐かしい~。けれど子どものころテレビで観ていたのは
かなりカットされていたようで、フルで観るのは初めてだと
気づいた。人間模様のシーンがこんなに長かったんだ~。
いやあ、でも本当にすごい映画だ。。。
CGなどない時代、これだけの迫力を出せるのは、
やはりヒッチコックをおいて他にないだろう。
目の表情のアップや、細かい心理描写によって
より恐怖感を煽るところが名監督たる所以なのだろう。

ヒッチコック作品で、すきなのは「めまい」「裏窓」「白い恐怖」
母は若い頃からドリス・デイのファンで「知りすぎていた男」が
お気に入りだったなあ。劇中歌の「ケ・セラ・セラ」はとても印象的。

またいろいろ観たくなっちゃった!
「北北西に進路をとれ」は子どものころ、
ストーリーが複雑でよく分からなかったんだ…。
いつも途中で居眠りしちゃって。
レンタルして、今度はちゃんと最後まで観てみようっと


「 天の町やなぎ通り 」

2009-08-26 | 本 のこと

数年前、小学校の保護者向け学級で、
盲目の女性の語り手による朗読会が行われた。
点字をたどりながら読んでくださった、
あまんきみこ作 「 天の町やなぎ通り 」

あらすじは。。。
郵便局に、たどたどしい文字で
「てんのまちやなぎどおり四ちょうめ十一ばん
しらはまなみこさま」
と書かれた手紙が何通も届く。
実在しない宛先に困った郵便局長が
差出の住所を訪ねると、そこには小さな男の子が。
父親に「お母ちゃんは天のまちやなぎ通りに引っ越したんだよ」と
教えられ、何通も手紙を書いてはポストに入れていた男の子。
二か月前に他界した母親に宛てた手紙だったのだ…。
それを知った局長さんは。。。

朗読を聞いた時、その女性の語りがあまりにすばらしく
情感が籠っていて、しかも奇しくも自分も母を
亡くした数ヶ月後だったこともあり、泣けて泣けて
涙が止まらなくて、周りに大勢人がいるのに、
声を上げて泣いてしまいそうで本当に困ったのを覚えている・・・

先日本屋さんで、絵本になって並んでいるのを見つけて購入した。
ほんわりとした絵が、せつない物語をやさしく包み込む。
小さい子どもにも読んでもらいたいお話だけれど、
自分が泣いちゃう率が高いので、読み聞かせにはご注意を。

あまんきみこさんの物語は、いつもどこか懐かしい香りがする。
オトナのひとにもおススメ


Jellyfish

2009-08-25 | 映画 のこと

クラゲ。
クラゲのようにプカプカ深海を漂ってみたいものだなあ。

先日、サンシャインの水族館に久しぶりに行ってきた。
上のふたりが小さい頃には、動物園やら水族館やらに
よく出掛けたので、親はすっかり満足しちゃっていたけれど、
小さかった(もしくは誕生前)末っ子の娘はまるで記憶しておらず、
水族館に行ってみたいヨと言い出した。
そうか、そうか。鴨川のあのシャチのショーすら君は覚えていないのだね…

で、次男と末娘と三人で近場のサンシャイン国際水族館へ。
さすがに、ビルの上にシャチはいないけれど、
アシカショーに彼女は大満足!
初めてのラッコにも大感激!(小さい頃にみてるハズなんだけどネ)
しかも、彼女の好きなフェネック(キツネみたいなイヌ科の動物)
の赤ちゃんもちょうど公開されていて、とっても嬉しそう!
こ~んなに喜ぶなら、親も疲れが吹き飛ぶというもの

クラゲと言えば・・・。
先日「Jellyfish」という、イスラエル映画を観た。
ゆらゆらと静かに進むストーリーながらも、
ぐっとこころを鷲掴みにされるような不思議な深みを持つ映画だ。
ラストでは、こころがじわ~っと温かくなって、
涙があとからあとからこぼれてしまっていた…。
好みの別れるタイプの映画だとは思うけれど、わたしにはツボ。
久しぶりにいい映画に出逢ったなあ


手塚治虫 「 ブラック・ジャック 」

2009-08-24 | 本 のこと

ブラック・ジャック
非情な一匹狼のようでいて、
その実、人情に厚い究極の正義漢。
中学生の時、すっかり彼に惚れこんでしまい、
毎月お小遣いで一巻づつ買い揃えた。
わたしの「宝物」のひとつ。

ブラック・ジャックから大事なことをたくさんを学んだ。
いま読み返しても、一話一話にじんわりと感動したり
スカッと爽快な気持ちになったりする。
ヘタな教訓めいたお仕着せなお話よりも、
よ~っぽど道徳や倫理の勉強になる。
学校で教材に使ったらいいのになあ~?

我が家では「ブラック・ジャック」に学べ!とばかりに
子ども部屋にずらっと並べて置いてある。
長男は六年生の頃にハマっていた。(しめしめ)
血は争えないなあ。
この先、次男も末っ娘も同じ道を辿ることを願おう。

憧れのひと、間 黒男氏(注:本名はハザマクロオ!)
彼もいつの間にやら、す~っかり年下のお兄さんになっちゃったなあ


世界文学全集

2009-08-23 | 本 のこと

子どもの時、本棚に鎮座していた、
「世界文学全集」&「日本の文学」
本好きの母が毎月(?)取り寄せて揃えていたのを覚えている。
美しい布張りの背表紙に憧れて、大きくなったら
読もうって思っていたのだけれど・・・。

中学生で、アガサ・クリスティに出逢ってしまってからは
本屋で立ち止まる棚は、ハヤカワミステリ文庫と創元推理文庫だけ。
英米ミステリばかりに明け暮れていた。

二十代の頃には、山崎豊子の「大地の子」「二つの祖国」を
読んでからしばらく、学校では教えてくれなかった本当の歴史を知りたくて、
太平洋戦争や東京裁判などに関する本を手当たり次第読んだ時期もあった。

三十代では、宮本輝氏の世界にどっぷり傾倒。輝さんの小説から、
たくさんのたいせつなことを学んだ。

昨年、何故だか突然古典文学の世界に身を置いてみたくなり、
何十年もしまい込んであった、「世界文学全集」と
「日本の文学」を虫干しして本棚に並べてみた。
懐かしい匂い。ずらりと並ぶ昔ながらの布張りの背表紙に
うっとりして、もう読んだ気分になってしまいそう。
改めて題名をながめて見ると、あらすじを知っているばかりに、
読んだ気になっている物語の多いこと!

とりあえず、シェイクスピア、ドフトエフスキー、
ロレンス、モーム、太宰治、堀辰雄、森鴎外などの
名作に浸かってみた。
さすが名作。。。読むほどに深く引き込まれる。
若いころには理解できなかったことも、
年齢を重ねたからこそわかる、ということも多い。
逆に読み時を逸してしまったなあって思う作品もある。
感受性の鋭い十代に読んでいたらもっと感銘をうけたかも…、
って思う作品も多々あるけれど、ま、戻れないし!
そんな時は、なるべくピュアな十代の気持ちを思い出して読んでみる。(!?)

それにしても、名作といえど、昔のひとも今のひともおんなじね。
あれこれ悩んだり、いろんなことに右往左往したり。
ちょっとホッとしたりして。

たくさんの物語が、本棚で黙って媚びずに読まれる時を待っている。
さて、次は誰にいってみようかな~


キャンプの醍醐味

2009-08-22 | essay
キャンプの醍醐味。
それは何といっても、FIRE!
火種を少しづづ大きくしていって、
みんなで小枝を拾っては、くべる。
静かな夜にぱちぱちと木の爆ぜる音。
扇ぐと真っ赤に明るく燃え上がる木炭。
見ているだけで、気持ちが静か~になってゆく。
火と人は、昔はもっとファミリアーな関係だったから
こんなに安らぐのかなあ。

夏のキャンプ。
川遊びで冷たくなった体を温めてくれる昼間のたきびも楽しいもの。

夜、花火を終えた後は眠くなるまで火を囲む。
何をするともなく、穏やかに流れゆく時間。
日常では「早く寝なさ~い!」ってどたばた過ごす時間帯なのにねえ。
このなんにもしない時間が、ささやかな贅沢なのですなあ。。。
このひと時のためなら、準備の面倒さも後の大洗濯もなんのその~

マドモアゼル・ジェジェ

2009-08-19 | essay
知る人ぞ知る、「マドモアゼル・ジェジェ」
70年代にセキグチから発売された少女向け抱き人形。
当時でも五千円くらいして、おもちゃにしては高価だったので、
小さい子より高学年以上の女子の間で静かに流行したみたい。
(ほぼ同時期に同じセキグチ製のモンチッチが大流行!)
この子は、わたしが五年生の誕生日に父にねだって買ってもらったもの。
わたしが父に物をねだるなんて、と~っても珍しいことだったので、
すんなり買ってもらえた。
仲良しの友達三人で、それぞれ自分のジェジェを持ち寄ってよく遊んだ。
さすがに、五年生ともなると、ひとりで人形を抱いて歩く勇気はなかったけれど、
三人一緒ならどこへでも抱いて出かけた。
近所のスーパーで、よそのおじさんに「ほんものじゃないよね?」
とジェジェの頭をつつかれたこともあったっけ。
確かに、母性が芽生えるお年頃だったから、人形遊びというより
赤ちゃんを抱いている気分で歩いていたような気もするなあ。

洋裁の上手な祖母が、わたしの着られなくなった服をほどいて、
ジェジェの着せ替え服をたくさん作ってくれたので、
毎日違う服を着せ、夜はネグリジェに着がえさせて
自分と一緒の布団に寝かせていた。
あまりに愛おしくて、だいじにだいじにしていたので、
キズがついたらどうしよう、髪が抜けたらどうしようと、
失うことを恐れるほど溺愛しちゃってたなあ。

その後自分も成長し、さすがに抱いて遊ばなくはなったけれど、
たいせつに戸棚に飾ったまま月日は流れた。
幸いほぼ昔の可愛い姿のままで現在に至っている。
根強い愛好者も多いらしく、近年には復刻版も出たみたい!

この子は、今では娘の手に渡り、時々着がえもしてもらって
第二の楽しい人生(?)を過ごしている。
かつて、デパートにたくさん並んでいたジェジェたち。
同じ顔をした人形達もそれぞれ違う場所で違う運命を辿る。。。
ふしぎな廻り合わせだなあ。
あなたはうちにきてしあわせだったよねと思いたいな

昭和の少女ぬりえ

2009-08-18 | essay
ぬりえ。女の子はみんな一時は夢中になるもの。
懐かしい少女ファッションぬりえのデッドストックを
ネットでみつけて飛びついちゃった!
同じ世代の女子なら、当時一冊は持っていたのでは??
1ページに母子や姉妹がワンペア。
全部ぬり終えてから、最後に2ヶ所切り込みを入れると、
ぺらぺらと着せ替えが楽しめるということになっている優れもの。
紙人形遊びが好きだったわたしは、人型に切り取って
人形遊びをしていた。(裏ページは犠牲(泣))
この切り抜いた紙人形達も最近屋根裏から発掘され、本人も驚愕!
古ぼけた紙人形なのに、7歳の娘には新鮮らしく
床に並べて楽しげによく遊んでいる。
捨てずに持っていてよかったワ

子どもの頃、わたしの父はヘンなところに厳しい人で、
我が家ではぬりえが禁止だった!
人の絵をなぞるだけのぬりえは創造性の芽を摘む、
というのが彼の言い分。
父は多趣味なひとで、油彩、写真、彫金など
クリエイティブなことが好きだったから、
ぬりえは邪道だと思っていたのね、きっと。
幸い母は物わかりのいいひとだったので、
ちゃんと人並みに買い与えてくれた。
けれど、父が不在の時にこっそりぬっていたせいで、
余計に執着しちゃったのかも~?

今こうして、娘と並んでぬっていると、
なんだかタイムスリップしてしまいそう。
それに、色合わせを考えて彩色するのって、
子どもには結構高度な美術の勉強だ。
近年は、中高年のぬりえもブームになっていて
本屋さんにも大人用ぬりえが並んでいる。
脳の老化防止にもいいらしい!
父への逆襲にプレゼントしよっかな~ いひひ。 



はじめてのおさいふ

2009-08-17 | essay
いくら、モノが捨てられない性分だとはいえ、引っ越しを十回も重ねていながら、
こういうものまでとってあるのは、自分でもオドロキ。
初めてのおさいふ。ちっちゃくてペったんこだから、おもちゃね。
伊丹に住んでいた時代に、母の姉「チャコのおばちゃん」が買ってくれたもの。
2~3歳のころかなあ。がまぐちが固くて自分では開けられなかったのを
覚えている。
もうとっくに失くしたと思っていたら、引っ越しのたびに移動だけして
開けずにいた、昔の物が詰まったダンボール箱から発掘。
屋根裏から出して20年振りくらいに開けてみたら・・・わあ、懐かしい!

大阪時代、幼稚園の近くのお寺の庭で拾ったちいさな白い石ころ。。。
この日、お寺の建物を丸太の上を転がして移転させるということで、
滅多に見られない珍しい光景だから、と先生が園児らを見学につれ出して
くれたのだ。確かにその後一度もお目にかかったことはないなあ。
とてつもなく大きな家が目の前で動いていく様に、子どもながらに感動したのを
覚えている。見学しながらも、しゃがんだ足元の小さいキレイな敷石が
とっても気に入って、みんなでポケットに入れて持ち帰っちゃったもの。
記憶ってふしぎなもの。この石ころを持ち帰っていなかったとしたら・・・
もしかしたらこの建物の丸太の引っ越しも、こんなに実態を伴って
覚えていなかったのかもしれないなあ。
こうしたモノが記憶の引き出しのKEYになっているのかも。

他にも「宝物」なガラクタがいろいろ。
ここまで何十年も人生を一緒に過ごしてきちゃった物を
今更捨てるのも忍びない。自分のかたちがなくなった後に、
宝物も役目を終えてもらうことにしよう
(残されたほうも困るか

水の中の草原

2009-08-15 | essay
西武線・東久留米の駅から8分ほど。
湧水が流れ込む自然の川、落合川。東京都とは思えない美しい清流。
この川を偶然見つけてから、すっかりお気に入りの場所。
浅くて、魚やザリガニも見つかる、子どもには最適な川遊びスポット!

父親と休みの日が合わないうちの子どもたち。
わたしがひとりでも電車で連れて行ける遊び場所をよくあちこち開拓していた。
最初にこの川を見つけたのは、末っ子がお腹にいた夏だったから、
八年も前になるのねえ。あれ以来、五月の爽やかな時期と、
水着で遊べるこの暑い時期には、引き寄せられるように通っている。
去年までは一緒に楽しんでいた長男も、中二になってからは
一緒に行動しなくなってしまった。
そんな年頃になっちゃったのねえ…ちょっと寂しい母心。
下のふたりも、この先いつまでも一緒に川遊びをしてるわけじゃないんだなあ。
こんなふうに、自分もジーンズを捲りあげて、一緒にざぶざぶ川遊びができるのも
もうそう長くはないのねえ…なんて考えると一気に人生の秋がきてしまいそう。
あれ?子どもをダシに自分が一番川に入っていたかったりして

今しかないこの時間をいっぱい楽しまなきゃね!人生の夏(の終盤??)


母のボタンケース

2009-08-13 | essay
ボタン。色とりどり、いろんな素材、いろんな形。
レトロなボタンもすき。
眺めているだけで、楽しい~。

子どものころ、母のボタンケースを開いてながめるのがだいすきだった。
フタを開けると、色とりどりのボタンがザクザク。
子どものころって、あんな風にワクワクするコトってたくさんあったなあ。
いくつか揃っているのもあったけれど、ほとんどが洋服から外れたような
ばらのもの。姉や自分がもっと小さい時の洋服に付いていた可愛い色の
小さなボタンや、父のオーバーの大きな革製のボタン、母のよそゆきの
ワンピースに付いていたおしゃれなボタン。
弟のオムツカバー用のあひるの付いた安全ピン…などなど。
ひとつひとつ眺めているだけで、なんでだろ~?とっても楽しかった。

母がアイロンがけをする時に、よくボタンケースを取り出して眺めていたようだ。
「また見てるのん?」とアイロンを持つ母が側で笑う。
アイロンの匂いが記憶とともに幽かに香る。
母も、ボタンケースも、もうこころの中だけにしか存在しないけれど、
こうして今でも鮮やかに想い出せる。
ささやかな幸せの時間のひとかけら。。。


鉛筆削りの想い出

2009-08-11 | essay
レトロなものはだいすき。
うちの中には、ただず~っと持っていたというだけでアンティークに
なってしまった物がいろいろある。
モノにもそれぞれ想い出が詰まってる。
この鉛筆削りもそう。小学校に上がる時に、母に買ってもらった鉛筆削り。
姉は電動を買ってもらっていたが、わたしは断然手動派。(今も現役)
近所のストアの中の小さな文具店に飾ってあったのを見つけた日から、
密かに憧れていたので、買ってもらった時はとっても嬉しかったなあ。
牧美也子さんのイラストのオネエサンがすごく可憐で、
オトナになったら自分もこんなオネエサンになれるんだと思ってた
厚かましい勘違いだこと~

ばっちり貼られた「イカリソース」のロゴ入りシールが、大阪育ちを物語る。
しかし…ドリフターズ流行りだったのはわかるが、なぜ?
カトちゃんでなく高木ブーのシール?? 自分でも謎~。


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