ひょんなことから、タマシイに転がり込んでくる音楽がある。
そのようにやって来た音楽はそのままココロにしっかり棲み着き、歳月が経とうが色褪せない。
そんな一枚。
sunbrain「rainbow album」
きっかけは、当時小学生だった息子が観ていた休日の朝のアニメ番組。
何か冒険モノのアニメだったと思うが、家事をしながらもそのエンディングの曲だけがぐいっと耳に入ってくる。
何度目かにエンドロールで確認。それがこのsunbrainの「Go To Fly」だった。
何とも耳触りの良い音と声にすっかり惹かれ、他の曲も聴いてみたくなり、リリースされたばかりだったらしいこの1st アルバムを買ってきた。2007年リリース。
想像以上にどの曲も素晴らしく、以来この一枚はくり返し聴いている。
二人組みのユニットだった彼らが、その後音楽活動を休止したところまでしか知らずに、今までこのアルバムを15年余り折りに触れ聴き続けてきた。
今になってふいに、彼らがその後新しいアルバムを出していたりしないかな、と思い立って調べてみた。
この15年で、ひとりは楽曲提供ですっかり著名なひとになっており、
ひとりは若くして亡くなられていた…。
あらゆるひとに平等に流れる時間。。。
彼らの上に流れた時間。
わたしの上に流れた時間。
交わることなくそれぞれの上に音もなく積もる。
それでも、この一枚は同じ温度で音を奏で続ける。
作り手の手を離れた音楽は、その時から、独り歩きを始めるものなのかもしれない。
色褪せない珠玉の一枚。
今聴きながら記している。