時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

読書☆バトン

2015-07-31 | 本 のこと


ブログにお便りをいただいて以来ときどきやりとりをしているHちゃん。

大阪人の彼女のブログで紹介されていた「感銘をウケた本」!

オモロそう!とわたしも買いましたー!

 「大阪人の格言」小杉なんぎん著

わたしも根っこは大阪人。わかる~~。わらう~~。

一番気にいったフレーズはこちら。



オモロいながら、思わず納得。

読んでみたいな~と思ったヒト!バトンをハイどうぞ。

 




 


8/ ART GALLERY * 「真夏の毛むくじゃらハウス」

2015-07-29 | 展覧会・アート のこと



海や山や自然の中にいるなら夏はすきだけれど
街の夏はすきじゃない。 きっとみんなそうね。

先日、用事があって灼熱の渋谷を歩く。
あまりの日射しと熱風の激しさに、涼しい場所へ吸い込まれる~。

ヒカリエの 8/ へ。
この前ここへ来た時、入口に貼られていたポスターに後ろ髪を引かれていたのでした~。

長井朋子さんというアーティストのふしぎでカワイイ世界。
「真夏の毛むくじゃらハウス」展

描かれる絵もさることながら、壁面に所狭しと盛られたかわいいものたちに
きゅ~~っとおとめゴコロを掴まれます。(乙女心、まだのこってた。よかった!)

昔懐かしい人形遊びの道具、ちいさな木製の人形用洋服ダンス、
昔持っていたようなくたくたのぬいぐるみたちなどなど。かわいいものだらけ!

展示室の真ん中で公開制作をしていらしたご本人も
とってもカワイイおねえさん。
その空間は、おうちからそのまんま瞬間空間移動したようなミニアトリエ。



半世紀モノのわたしたち世代が懐かしく思うカワイイものを
こんなにうら若きアーティストさんにとっても
「スキなもの」であることに、ある意味感動すら覚えます~。
レトロな可愛さプラス新しさ!
いろんなカワイイものたちをたいせつに作品にとり込んで、
すてきな世界を作り上げる長井朋子さん。
魅力的な作品の数々、ハマリます~~。

おとめなキモチ、幾つになろうと たいせつですね♪

「真夏の毛むくじゃらハウス」開催は2015年8月3日までです!






雲の配置/空の色

2015-07-27 | essay

 

 



ゆうやけって
ほんの束の間のうつくしい芸術。
偶然の雲の配置。刻々と変わる複雑な色。

一瞬だからこそココロに沁みるんだよねえ。

こんな夕焼けの絵をさらさらっと描けたらいいだろな。


 

夕焼けを眺めていると
いろんなことがココロから勝手に流れだして
ふわふわと雲を追って空へ・・・
どこまでも昇ってゆきます。

そのうち自分も知らぬ間に
思考と一緒にすけすけの透明になって
空へ浮かんでしまうんじゃないかなあ~。それもいいかな~。

いや 重すぎてそれはないかな(笑)

 


ツタの絡まる家

2015-07-27 | essay

ツタの絡まる家がすきだ。
それは十代の頃から。

小学生で自分の家の庭を、京都のお寺みたいに
全部苔にしたい。って思ったほどだから
わたしはジジムサイ子どもだったのかも。

十代の頃には、ツタの絡まる家を見つけると
春が来るたび緑に変わりゆく姿を楽しみに眺めるようになった。

近年見つけた見事なツタハウス。
ここはおそらく空家なのだろうけれど
ものの見事に緑化した家は圧巻。ほぼアートです。
今年も健在でよかった。。。


かわいいお花はかつての住人の置き土産でしょうか。



娘に、「ねえ、うちもツタの絡まる家にしたくない?」と言うと
「やだよ!虫もいっぱいいそうだし、友だちにもハズカシイ!」と即、拒否られてしまった。

結構涼しいんじゃないかと思うのだが~。酸素もいっぱい供給されるし?
ハズカシイと言われるとは心外~。娘にはあばら家なイメージなのか~。アカンか~ざんねん!



「THE WAVE ー大地の軌跡ー」

2015-07-24 | 展覧会・アート のこと

先日、ともだちの写真展を観に行く前、
近くでなんかいいのやってないかな~とネットでチェック。

すきな場所、奥野ビルの306号室は?
 今はやってないかあ~。
松屋は今なにやってるかな?
 あらなんも。。。
他にもいろいろ観れど、どうも食指が動かない。

なんかど~んと圧倒される風景がみたいなあ~  と
漠然と周辺の写真ギャラリーをチェックしていたら・・・
見つけました!

銀座のソニービル内のソニーイメージングギャラリーにて。
松元秋朗氏という方の「THE WAVEー大地の軌跡ー」

久しぶりに足を踏み入れる白いソニービル。
暑い街の熱が遮断された涼やかな空間。
6階でエレベーターを降りると・・・。

こ、これは・・・!
なんとも色鮮やかなうつくしい写真。土と空だけのすばらしい色。
そして、スケールの大きさに圧倒されて眺めていたら

「アルミニウムにプリントしてあるんですよ」と、ご本人が!

とても柔和な笑顔で気さくにお話をしてくださり、
こういう場所に身を置いた瞬間ってどんな気持ちなんでしょう?
とか、ニンゲンがここに立つとどのくらいの大きさ?などなど
こころに涌いたわたしの素朴な問いに
とても懇切丁寧に答えてくださいました。
(ありがとうございました!)

経験がひとを創る・・・。
こんな場所に身を置いてみたいものです。


果てしなき悠久の時に刻まれて出来上がったこのうつくしいWAVE。。。
ニンゲンの一生は、比べてしまえば点みたいなものだけれど
一歩一歩毎日を生きているわたしたち。

そして日常の時間とはかけ離れたこういう大自然にも
今この瞬間も、わたしたちと同じ時間が流れているという真実。
ふしぎなものです。

「いま」のこの瞬間の積み重ねが悠久の時間を創っているんだなあ・・・

「THE WAVE~大地の軌跡~」
2015年7月30日までSony Imaging Galleryにて開催中です。




ともだちの写真展

2015-07-23 | 展覧会・アート のこと

銀座のギャラリーへ。
会期ぎりぎりで観に行けました。
ともだちが参加しているグループ展。



写真教室の14名の方々の写真展。
ということで
それぞれにとっても個性豊か。
瑞々しいすてきな写真がたくさん並んでいました。

ともだちmさんは、自然の風景の中の些細な瞬間を
やわらか~く切り取るのが上手な写真家。
教室に通って新たな知識を得る・・・勉強熱心で尊敬しちゃうなあ。

ひとりひとりの 写真への情熱の伝わる、すてきな写真展でした!



写真・・・わたしも撮るのはすきなんだけれどなあ。

なんでも感性任せなわたし。裏返せばメンドクサガリ。
カメラの技術的なことは からきし解りません。
技のある、すてきな写真を撮ってみたいものだなあ・・・って
思うことは思うのですがネ。
メカ音痴な上に大雑把な性格なので、機械モノをよく壊します。

わたしには、カメラの技術習得は「高嶺の花」のようなもの。
いつかこころが向いたら・・・
オートフォーカス任せでなく
カメラの奥深い世界にがんばって足を踏み入れてみようかな。

いまは・・・
こころのまま~にレンズを向けます。

 

 


いまだに観れない映画

2015-07-19 | 映画 のこと


映画は、これまでの人生でかなり観ている方だ思うけれど
触手を伸ばして手当たり次第に観ていた若い頃と明らかに違うのは
こころに鉛を呑みこまされてしまうような
トラウマになりそうな映画はしっかり避けて通るようになったこと。

気になりつつ、観ていないままの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」。。。
(2000年デンマーク映画)
結局未だに結末を知らない。

同監督の「奇跡の海」を観たときも
救いのないストーリーに、観なきゃよかったと後悔したものだ。

どんな作品でも賛否両論あって当たり前なんだけれどね。
この「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は
酷過ぎる、観なきゃよかったという声も多し。
ヒドイけど名画、というひとも多い。
(2000年にカンヌでパルム・ドールをとってるしね)

救いのない映画はニガテだと 知っているともだちの何人かに
観ないほうがいい。観ちゃだめ。 と止められてしまうほどなので
わたし向きでは決してないのだろう。
10年以上経つけれど未だに手を伸ばすことができない。

けれど、またつい最近
この映画の主演の、ビョーク好きの ほぼムスメkちゃん(22)が
「ラストの衝撃に、初めて観た時はショック過ぎてしばらく動けなかった・・・でも、私はすきだよ。
落ち込んだ時にあえて観るっていう友だちもいる。」と言う。

へえ~。う~ん、そろそろ観てみるかなあ・・・ と ちょっと思った途端、

「でも、みこおばちゃんには・・・薦めない。
もしも観るとしてもゼッタイひとりきりで観たらだめだよ。」とも言う。
え~~どんだけ酷い話なのさ~??

たのしいことや、ためになること なら何にでもチャレンジしたいけれど
突き落とされるとわかっている 救いのない映画を
あえてわざわざ観るほどに
わたしのココロには余白がないってことも自分でわかってる。

むしろ、なんでもアリ、怖いもんナシの20代の自分なら観れたのかもしれないな。

気になりつつも、やっぱりきっと わたしは観ないのだろうなあ。





 


答えのありか

2015-07-17 | essay


今、自分が歩いてる道が
自分にとって一番正しい最良の道かどうかなんて
誰にもわからないもの。

わからないままに歩き出す。
こころの向く方角へ。

そうやって道をつくっていけばいいんじゃないかなって思う。

じっと立ち止まっていたい時には
そうすればいい。
そして、立ち止まったからこそ見える景色を楽しめたらもっといいよね。

何にも観たくない時には
じっと目を閉じていたらいい。
そしたら、今まで聴こえていなかった鳥のさえずりや
いいおんがくが聴こえてくるかもしれない。

いのちさえあれば

取り返しのつかないことなんて
人生にはほとんどないよ。

どこからでも
巻き返しはきく。

その気になった時に
歩き出せばいいんだから。

こころは答えを その中のどこかにちゃんと持ってる。

急がなくても、焦らなくても
ダイジョウブ。

(自分のココロにも言い聞かせます*^^*)






13歳のギモン

2015-07-16 | essay

一連の強行採決劇。
13歳のむすめにもギモンだらけ。

「なんでよ なんでよ??
みんなが憲法違反だって反対してるのに、聴く耳もたないの?
なんで誰にも止められないの?」

いやホント。

今やっと眠りから覚めたようなニッポン。
国会前デモで声を上げる若者たちにちょっとホッとする。

「おかしいよ。だれも戦争なんかしたくないのに~。」

コドモにだって、この法案可決が
「戦争」へと繋がってしまうかもしれない道へ
ひょいっと出てしまう『開けてはならないドア』を
日本がとうとう開けてしまうのだ・・・ということが判る。

おとなとして。
子どもたちの未来のために何をしてあげられるのだろう。。。。



かんがえること。

2015-07-13 | essay

政治家なんてみんな一緒。誰がやっても同じ。
ってなコトバをよく聴くけれど。

それは大間違い。

彼が首相になる前に既に
「私は自衛隊を国防軍にする」
と豪語していた言葉を忘れてはイケナイヨ。

そんなことを言ってるひとを
首相にしてしまったのは、国民だ。

今こうしてまるで独裁政治のように
さまざまな法案をゴリ押しして地固めしていく・・・。

これだけ多くの人々が待ったを掛けていても
数の力だけで進んでいく・・・。そんなのオカシイ。
「独裁」を止められない国を民主国家と呼べるの??

一国民にチカラはなくても
ひとりひとりがちゃんと考えること。
それがまず第一歩なんだと思う。

煙に捲かれて目くらまし な世の中だけれど

本能に耳を澄ませて、まずは自分のキモチを確かめよう。


 



 


旅するつる草

2015-07-12 | essay



久しぶりに、次男とふたりでお昼を食べに外へ。
郊外の百円回転ずし屋さんまでサイクリング。

到着した先で、次男が自転車のタイヤに絡まる草をみつけた。

家の庭からずっとしがみついたまま走っていたんだなあ。
なんだか・・・けなげでかわいい。

外の世界が見たかった?

 

 

 

 

 

 


ゾラの「居酒屋」で酒浸り。

2015-07-10 | 本 のこと



わたしの読書タイムは、おふとんに入ってから眠りに落ちるまで。

時に、どっぷりと古典文学に潜りたくなる。
そういう時には・・・
昔から家に鎮座している赤い布張りの「世界文学全集」(1967年河出書房発行)
若しくは、青い布張りの「日本の文学」(1964年前後、中央公論社発行)の中から
一冊選び出して、夜な夜な古い時代の世界を彷徨う。

読み終わりたくない。 と思う本に出逢うと、しあわせな気分なのだけれど

「もう、早く読み終えてしまいたい!」 と思う本にもたまに出会う。

エミール・ゾラの「居酒屋」(黒田憲治訳)は、断然 後者タイプ。

それでも
じゃあ、読むのを途中で止めようか という気持ちにはならないんだなあ。
そこがやはり名作たる所以なんだろうなあ。とつくづく思う。

19世紀のパリの貧しい庶民のひとびとの生活が、克明に目の前に繰り広げられる物語。
酒に溺れ、妻や子を虐待し、下品で、怠惰なひとびとが次から次へと登場する。
酷い状況下でも懸命に働いてせっかく夢を実現する主人公も
些細な欲望をきっかけに、正に坂を転げ落ちるようにどこまでも堕落してゆく。

それにしても、ここまで においと湿度を感じさせる本はそうそうない。
洗濯屋の熱気、夥しい脂じみた食べ物と酒のにおい。場末の汚い街のすえた臭い。
実際にそこを目にして歩いてきたような気持ちになる凄まじい臨場感。

読んでいて、うんざりしたり、歯痒くなったり
貪欲なニンゲンらしさが滑稽で哀しくなったり・・・
せめて最後にはちょっとは救われるのか・・・?と期待したわたしが甘ちゃんでした~。
どん底まで落ちたら、あとは地の底に穴が開くまでです。

とはいっても、何しろ主人公のこの転落振りは、まったくの自業自得。
ニンゲンの愚かさ、危うさを物語ってはいるけれど
どこからでも巻き返しが効いたはずで、
「ワタシならそうしないよ」と距離を置いて眺めていられるところが救いかな。

誰にでも起きそうな巻き込まれ型の救いようのない物語とはまた違います。
まあ、時代背景が違うしね。
そういった救いようのないタイプの本は、
図らずも同調してしまってこころを消耗するので避けたいところです。。。

久方ぶりに、こころを掻き乱される本を読んでしまったけれど・・・。
そうかといって、不思議と 読まなきゃよかった とは思わせないところがスゴイんだな~。
ゾラ!恐るべし。

この本の中の、唯一の良心的部分は、金色の髭を持つ優しき鍛冶工、グージェの存在。
昔々の物語とはいえ・・・せめて彼のその後の幸福を勝手ながら祈りたい!

 

 

 



 


時空の狭間に

2015-07-09 | essay



ときどき、過去と現在と未来の混ざった時の狭間に
自分がいるような気分になることがある。

今は今でしかないのだけれど

「今」に過去の時間と未来の時間が同配分で合わさったような 時間の狭間空間。

夕べのライブでもそう。
亡くした親友の遺した娘Kchanのバンドのライブへ。

聴きに行くたび、どんどん上手くなる彼女の唄に引き込まれながら
時に、ほんのちいさな少女の頃と同じ表情が浮かぶのを見ると
ふいに泣きそうになって困る。

そんな時、逝ってしまったアノ子がすごく近くに感じて
「ここにいる?聴いてる?」
こころの中で空のアノ子に問いかける。

「未来」はわからないけれど
無限の可能性を含む時空間に身を置いていると
なんだか、自分まで時間をリミックスして、
一体自分が今何歳で
ナニモノなのかなんて
どうでもよくなってしまうよ。

 




 


「とんぼのめがね」が映し出すある一日

2015-07-08 | 「ドレミファブック」 のこと



「とんぼのめがねはみずいろめがね
あ~おいおそらをとんだから と~んだから~~~♪」

久しぶりにドレミファブックのこのページを開いていたら
「虫からはどう見えているんだろう?」って
子どもの頃にとても興味を持ったことがあったのを思い出した。

中学一年生の時に、担任の先生のアパートに
大勢で遊びに押し掛けたことがあった。

わたしはその先生が苦手で
自分から話しかけることなど皆無な生徒だったので
なんとなくみんなについて行っただけだったのだと思う。

ワイワイ先生のレコードを回したり
美人の婚約者との写真をひやかしたり、ひとしきり大騒ぎ。

わたしは本棚に並ぶ本を眺めていた。
さすが理科の先生だなあ・・・と思って眺めていたのをよく覚えている。
難しそうな題名ばかりの本が並ぶ中、
「動物からみた世界」というような題名の本を見つけて
そっと手にとって開いてみた。

そこには、動物や昆虫から見える世界が
写真だったか絵だったか、今となっては定かではないけれど詳細に示されていて、
ニンゲンとはこんなにも見え方が違うんだ!とひどく衝撃を受けた。

トンボの眼は、あの網々ひとつひとつが眼だということを初めて知ったのもその本の中。

そして、犬からみた世界は、ほとんど色がなくぼやけているということも
ひどくショックだった。
自分の愛犬には、わたしはぼんやりとした色合いでしかみえないのか。。。と
なんだか急にけなげに思えてきて・・・。
ほんの数分間読んだだけの本から得た衝撃の事実に翻弄されたわたしは
きっとムズカシイ顔をして本に眼を落していたのだろう。
気づいたらそばにいた先生に、
「こういうの興味があるの?貸してあげようか?」と云われ、
「いえいえいいです!」と慌てて本棚に戻したのだった。

オトナに注目されるのがとても苦手な子だったよなあ、わたし・・・。
と、その場面を克明に思いだして
つくづく、「そうか・・・娘はわたしに似ちゃったのか・・・」 と 今更気づく。


慌てて閉じたあの本、ほんとはもっと読みたかったんだろうね、中学1年生のわたし。
だからこうして鮮明に覚えているのかもしれない。

ドレミファブックの中の「とんぼのめがね」が映し出してくれた想い出の一ページ でした。



 


 


メッセージ♪

コメント欄は設けておりません。お便りはこちらからどうぞ♪

ブログ村

にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ
にほんブログ村

心象風景写真へ。

人気ブログランキングへ