この夏唯一のお泊り、いつもの名栗川上流へキャンプに出掛けた。
ここへ来るといつも、きれいな空気と水に
浮き世をしばし忘れさせてもらえるんだなあ~。
自然のパワーはすごいねえ。
こんな大きな石もごろごろと流れてきたのかな。
それとも山から落ちてきたのかな。
いったいいつからここにじっとしているんだろうね。
川を流れて遊んだり、釣りをしたり、昼寝したり
時計も見ずに思い思いに過ごす時間ってとってもたいせつ。
夜になって花火が終わったころに
突然ボツボツと大粒の雨が。。。
ところによりにわか雨って天気予報は言ってはいたのだけれど。
テントに入ってそのうち止むだろうとタカをくくってまどろんでいたら、
夜が更けるほどに雷と大雨が酷くなり、雨音でお互いの声が聞こえないくらいに。
ケータイで天気予報をみてみたら、この地方は翌朝9時過ぎまで雨マーク!
雨対策が万全でないうちのテントは徐々に浸水。
川の流れもあっという間に増してきたし、テントのすぐ後ろの山が
万が一土砂崩れでもおこしたら・・・ぶるぶる。
というわけで、意を決して深夜の撤収。
雨の当たらない場所に子どもらをまず移動させて、
夫とわたしはずぶ濡れで、懐中電灯を頼りにもくもくと撤収作業。
こういう時の夫のテキパキさは、ちょっと尊敬しちゃうな。
彼は不平不満ひとつ言わず、どんな状況にもちゃんと適応できちゃう人なんだなあ。
ちっちゃいことには動じない強さがある。
全部荷物を積み終えてから、ひとりづつ二本の木でできている橋を越えて車へ。
橋の下の川の流れが、ポニョにでてくる魚の波みたいに大きく波打つ。
ここで落ちたら、流されてこの先の滝からドボン、だ。
災害地で避難を余儀なくされた人々の気持ちをふと想う・・・
わたしたちは帰る家があるけれど・・・
それにしてもこんなサバイバルなキャンプは初めて。
子どもたちも自然の怖さがよくわかったことでしょう。
山を下りて街まで走ったら、もう道路も濡れておらずびっくり。
山の天気は侮れません。
家に着いたら朝の4時。倒れこむように眠って
翌朝目覚めたら、なんだか海外から帰ってきた時の時差ぼけみたいな感覚。
まだ丸一日おやすみがあって、一日もうけたような気分!