時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

ぬいぐるみおとまり会?

2015-09-29 | essay



図書館で「ぬいぐるみおとまり会」という貼り紙を目にした。

ん?なになに? と、立ち止まって読む。

子どもたちが自分のたいせつなぬいぐるみを図書館に連れてきて
ぬいぐるみだけを図書館に(!)泊まらせる。
それだけでも十分魅惑的なのに、
なんと、夜中の図書館で、ぬいぐるみたちがおはなし会をしたり、図書館探検をするのだそうだ。
そして、後日ぬいぐるみを迎えに来た子どもたちに
その様子の写真がプレゼントされるということ。

えええ~~わくわくするわ~~~たのしそうだなあ。
わたしが子どもだったら、いえいえ、子どもたちが幼いころだったなら
これはぜひとも参加したいなあ!

わたしにも積年たいせつにしているくまのぬいぐるみがいる。(実はいろいろいる)
「この子 30歳なんですよ~」って参加させてみよか~(笑)と、
同じく図書館もぬいぐるみもすきな娘にそう言ったら、
「かわいそうなヒトだと思われるよ!」と冷笑。
冗談だってば~~~。はいはい、やめておきますよ~。

この発案、スゴイなあ~!と思ってちょっと調べてみたら
アメリカの公立図書館が発祥元。
子どもたちに図書館へ関心を持ってもらおうと開催されたのが始まりなんだとか。

近年は日本中の公立図書館あちこちでこのイベントが開催されているとのこと♪

いいですねえ。こんなすてきな図書館体験、一生忘れないでしょうねえ。

そして、そのお泊まり会の貼り紙にちいさく書かれていた一文に
なんだかホロっとしてしまった。

「あなたとはなれて おとまりできない ぬいぐるみは、さんかできません。」

ちいさな子が、自分のぬいぐるみに
「ひとりでとまれる?だいじょうぶ?」って、心配して訊ねる姿が目に浮かぶようです。


ぬいぐるみ好きなおこさまをお持ちのおかあさま、
とても夢のある企画です。興味のある方はお近くの図書館をチェックしてみてください。

 


空のひつじ

2015-09-28 | essay



店を出てちょっと郵便局まで。
うわ。びっくり。空に羊の大群。

ちょっと遠回りして空を見上げて歩く。





眺めている間に、ふわふわと霧のような雲に捲かれて
ひつじたちもふわふわと空の彼方へ~。

空は、自然の超大型スクリーンです。


ゆる~いカフェで野菜のごちそう

2015-09-26 | essay

 

大阪からともだちTさんがやってきたので三人で集まる。
この三人衆は、19年前の長男の公園デビューで出逢って以来の仲間。

子どもたちが小さい頃は、よく三家族でバーベキューへ出掛けたものだ。
今思い返すと、キラキラ輝く人生の夏!のような季節だったなあ。
いつの間にか、それぞれに成長して来年はもう成人式だ。

TさんNさんわたし。三人揃って顔を合わせるのはちょっと久しぶり。
当時は名古屋にいたTさんの娘の吹奏楽コンクールが都内で行われた時だったかな。
中学生だったから、もう5年前!?
ついこの前のよう・・・。
近頃時間の経つ速度が加速し過ぎて困る。

積もる話もたくさん。なので、ゆっくり喋れるカフェを選ぶ。
その名も「CAFE SLOW」 in 国分寺。

ここは、食材にとてもこだわった、体にやさしいお料理がうれしいお店。
以前、友人に連れてきてもらって、また来たいと思ってたんだ~。


素材のおいしさを引き出すいろんな調理法で、野菜がご馳走に。

 からだの歓ぶお料理が食べたくなるって
自分もオトナになったのねえ。。。
幸いみんな同じように思っているタイプなので、一同ご満悦。

からだの声を聴く ってことが重要なお年頃なのでしょうね~。

ちょこちょこ上京してくるTさん。
またほどなく逢えそうな気がしてる。

おいしいお店、開拓しておきます♪

 


逆輸入的なコトバ

2015-09-24 | essay


「んもお~~~~!!」と、作りかけのバッグの
間違えてしまった縫い目を解きながらトゲトゲしているわたしに
13歳ムスメが一言。

「すきなことは楽しんでやらなきゃだめだよ?いつもお母ちゃん言ってるじゃん。」

そんなこといつも言ってる??
そう思ってるけど、言ってたっけ?

ほら、ウチがお菓子作ってるときとかさ。 と言う。

ああ、そうねえ。
娘はお菓子作りがすきなのだけれど
途中で上手くいかなくなると、途端に不機嫌になって投げ出しそうになることが多々ある。

「すきで作ってるんでしょ?工夫してたのしくやらなきゃもったいないよ?」
ってそういえば、言ってるわ。

先日、娘が初めてひとりでドーナツを生地から作っていた時も
ねちょねちょでまとまらず、途中で投げ出しそうな彼女に
「失敗は成功のもとー!」って遠くから励ましつつ・・・
そう言えば、わたしも子どもの頃母によくそう言われてたなあ、と思い出す。

おもしろいなあ。コトバも親から子へと伝わってぐるぐる廻るんだな。

ちょっと粉を足してなんとかまとまり、
初めて揚げたドーナツは、ちょっと香ばし過ぎたけど美味しかったなあ。


娘のコトバに気を取り直して、縫い間違えたバッグもきちんと仕上がりました!
ありがとさーん!




彼らの本棚

2015-09-22 | 本 のこと

久しぶりに、ミステリ小説を読んだ。

「ペテロの葬列」宮部みゆき著


なんだか、新鮮な読み物を読んでみたくなって
16歳次男に「なんかおもしろいの持ってない?」と訊ねてみると

これはおもしろいよ。と差し出されたのは
宮部みゆきの「誰か」と「名もなき毒」と「ペテロの葬列」

「誰か」がとても面白かったので (「名もなき毒」は飛ばして)
「ペテロの葬列」を続けて読んだ。
う~ん。深くておもしろかった。
思い掛けないほど面白くて、夜な夜な寝不足になってしまうほど。

わたし、日本の現代作家のミステリは実はほとんど読んだことがない。
中学生以降、海外ミステリ小説にハマった時期が長かったせいか
日本のミステリを読みかけて、知っている地名が出てくると、
なせだか途端に興醒めしてしまう・・・というヘンな癖が邪魔をして
もう長いこと敬遠してしまっていたのだ。

普通の日本の小説ではそんなことはないのだけれどなあ。
ミステリは、ベールの向こうの未知の世界であってほしいという
ただの身勝手なロマンティシズムゆえなのでしょう。

年齢を重ねると、食わず嫌いもだんだん緩和されてくる。
今は、これまで身を置いたことのない分野の本の世界へも旅してみたいと感じている。

子どもも成長すると、読む本にもそれぞれに好みが発現する。

これまでに、長男の本棚から借りて読んだのは、東野圭吾の「容疑者Xの献身」など。

末っ子長女の本棚からは・・・マンガ「俺物語」(笑)
(これはハマりました!たけおだいすきだー。)

おもしろいものだなあ。。。
それぞれの本棚。それぞれのココロの窓口。
それを共有できるってしあわせなことだなあ・・・と
母はしみじみ思うのでありました~。

 


平日昼間の国会前。

2015-09-18 | essay



「ずるいニンゲンにならないこと」 小さい頃から子どもたちに言い聞かせてきた唯一のこと。

この度の卑劣な強行採決。
ずるいニンゲンの見本市みたいで見苦しい。
こんなやり方、恥ずかしくないのだろうか・・・。子どもだってみてるのに。


朝、国会の混乱ぶりをTVで見ているうちに
いてもたってもいられなくなって電車に乗った。
夜のデモにはなかなか行かれないので
せめて隙間の時間の路上を埋めるひとつのピースになりに国会前へ。

どしゃぶりの国会議事堂前。
平日昼間のデモは圧倒的にシルバー世代が多い。
雨の路上に大勢のお年寄りが立たざるをえないこの政権の現状を
自民党の議員、ひとりひとりはどう思ってみているのだろう。

そばにいる方と、ちょこちょこ言葉を交わす。
わたしもひとりで足を運んだけれど、周りの人もほとんどおひとりか二人連れ。
それぞれが自分の意思で、
同じ思いで集うって改めてすごいことだと思う。



長い時間はいられなかったのだけれど、
できることだけ少しずつ。それでいいと思う。
桜田門の駅へと引き揚げて、びしょぬれのレインコートを脱ぐ。
反対に、レインコートを着こみながら
「いざ出陣だな」と笑うよそのオジサンさんに
「いってらっしゃい!」とこちらも笑顔になる。

真夜中のこの時間にも雨の中、声を上げているであろう若者たち・・・。
SEALDsの若者たちの演説には涙がでちゃう。
法案がこのまま成立したとしても、
彼らをはじめとする、声を上げる若者たちの存在は日本の希望です。
彼らに倣って、わたしたちオトナも希望を夢を失くさずに前へ進もう!!

SEALDsのみなさん 寝不足で体を壊さないように・・・と祈ります。

 

 


 


日本のわかれみち。

2015-09-15 | essay


正義は生きていると信じたい。

70年間平和を守ってきた我が国日本の先人たちに倣って
わたしたちも、これからの子どもたちに平和を残してあげたいだけ。

若者たちが、お年寄りが、子どもたちが、
たくさんの国民が、声を上げても届かないなら
民主主義とは言えないよね。

続く異常気象による災害の傷跡・・・
過去のことじゃない原発事故・・・
沖縄の基地問題・・・
さまざまな国民の苦しみに向き合うことがまず首相の優先順位ではないの?

すっきりと目を覚ましたわたしたち一般国民を
黙らせて眠らそうとしたって、それはもう無理。

 「民主主義ってなんだ?」「これだ!」
 「立憲主義ってなんだ?」「これだ!」

これからの日本を担う若者の発するコールに
タマシイの底からみんなが応えてる。

デモに直接足を運べないひとびとも
平和を望むこころはひとつだ。

 


古本とレコードとバラライカ

2015-09-12 | MUSICのこと

古本市へ出かけると 並んでる中古レコードもぱらぱらとのぞいてみる。

ちょっとおもしろい一枚を見つけた。

「ロシアのしらべ」というアルバム!
フランツ・レフラーというギタリストがギターとバラライカでロシア民謡を奏でる。

二十代の頃、この街へ嫁に来る前の数年間、教室で習っていたバラライカ。
懐かしい曲の数々に・・・

 ひっぱり出してきました。マイ・バラライカ。

記憶を手繰り寄せつつ、今は亡き先生の教えを思い出して練習をしています。ポロリン。ポロリン。

20代の初めごろ、ピアノもギターも弾いたことのないわたしが
突然、ロシアの民族楽器バラライカに魅せられたのは、
古い映画「ドクトル・ジバゴ」でララのテーマを聴いたことから。
映画で見たバラライカをどうしても弾いてみたくて、当時探し回って手に入れたのでありました。

あれからもう四半世紀近く経つのかあ~~。ついこの前のようだ。

憧れのバラライカを手にした時、いつかいろんな曲をひとりで弾けるようになったら
大道芸人になって、銀座のホコ天の片隅で演奏したいものだなあ。。。
と思っていたことを思い出した。
恐れ多いことを考えていたものだ。若さってのは怖いもんナシだなあ。

「Romantic Russian Folk Song」(ロシアのしらべ)のレコードが奏でる懐かしい曲の数々。
黒い瞳・カチューシャ・赤いサラファン・カリンカ・・・。

洋楽もJAZZもボサ・ノヴァもカンツォーネも
気持ちがいいと思うオンガクはなんでもいろいろすきだけれど
なんだってわたしは、
哀愁ただようロシア民謡を聴くと
こんなにも泣きそうなほど懐かしい気持ちがするのだろう?

もしや前世はロシアでバラライカ弾いてた???
なわけないか。だったらとっくに上手くなってる筈だなあ(笑)


すきなもの。すきなこと。。。いつからだって遅くはないから
自分のペースで一歩一歩いこう。大道芸人にはならないと思うけどね。

あちこちに隠れてる、自分だけの「ちょっとしたヒント」を見落とさないように。。。

 


 


絵本「へいわってどんなこと?」

2015-09-09 | 本 のこと


いい絵本に出逢いました。
「へいわってどんなこと?」 作者は、すきな絵本作家・浜田桂子さん。

 

この絵本は、「日本・中国・韓国の絵本作家が手をつなぎ子どもたちにおくる平和絵本シリーズ」
の中の一冊とのこと。
発行は2011年。全12冊をそれぞれの言語で各国で同時出版するという素晴らしい企画。

「ごはんがたべられる。あさまでぐっすりねむれる。
いやなことはいやだと、ひとりでもいけんがいえる。
どんなかみさまをしんじても、しんじなくてもおこられない。

ころしたらいけない。ころされたらいけない。ぶきなんかいらない。。。」

平和について、わかりやすくシンプルなコトバでしっかりと描かれている。

「当たり前なこと」は何処でも当たり前に手に入るわけではない。
生まれた国を逃れ 生きる道を探さなければならないひとびと・・・。
今この瞬間に起きていること。


武装せずとも平和を保つ方法は他にある。

武器の代わりにこの絵本を手にしてほしいくらいだ。
誰もがみんな、もとは子どもだったのだから。



この本の中のコトバ、「へいわって ぼくがうまれてよかった っていうこと」
世界中の子どもたちがひとり残らずそう思えるような、
平和な世の中にしていける知恵も知識もチカラも
ニンゲンはもう持っているはずなのにね。。。


 

 


傘と風船の街

2015-09-07 | essay



SEALDsの安保法案反対デモへ。
新宿伊勢丹前、頭数になりに行ってきました。

望むものはみんなひとつ。

平和であること。日本が戦争へと続く道へ足を踏み入れないこと。



大勢の国民がNOといい、
元最高裁長官でさえ「集団的自衛権の行使は違憲である」と明言しているというのに。

今の日本は本当にどうかしている。
これからの時代を担う若者たちが、こうして声を上げる自由さえ危ぶまれる事態へと進むことのないように
ひとりひとりがちいさなチカラを持ち寄る、こころを寄せることがたいせつですね。。。

 

 


旅の空。

2015-09-05 | essay



長男19歳。ひとり旅に出た。
と言っても、青春18きっぷにて。3日間で帰ってくるけど!

大学生になってから、外泊も多いので
いつものこと。といえばまあそうなのである。
が。「ひとり旅」は初めてのこと。
親としてはちょっと感慨深い。

旅立つ朝に、「財布とは別のとこにしまっとき!」と餞別を持たせる。
せっかくのビンボー旅行だからね。もしも用のほんの少額。

親にあれこれ喋るタイプではないので
どっち方面にいくのさ?と聞くと
行けて仙台くらいかな。 (北へ行くのね)
宿は?安宿みつけるの?と聞くと
マンガ喫茶かな。 (なるほど、若者だ)

大阪のおじいちゃんから譲り受けた重たい一眼カメラを携えて出掛けた彼。

旅の空の下、今頃何にレンズを向けているだろう??

帰ってきたら見せてもらおう。
たのしみだな。

 

 

 


若人の底力

2015-09-04 | essay



若者のチカラ。
頼もしい。

SEALDs の戦後70年宣言文 とゆーのが素晴らしいよ
と、ともだちからメールをもらって読んでみました。

これは・・・すばらしいよ~。
なかなか反対集会やデモの頭数に入ることができないけれど
ココロは供に。。。

ぜひ読んでみてください。

こんな当たり前なことを声高に言わなければならない時代って・・・。
ニッポンは間違った道を行こうとしている。

こどもたち。孫たち。
ずっと先の世代にも「戦後100年、戦後150年・・・」という言葉を
残してあげたいとこころから思います。

 


 


50’s & 80’s

2015-09-03 | MUSICのこと



CMで流れてくる曲を、うわっ懐かしいって思うことが近頃多い。
制作している側の中心年齢と同年代になったということか。

イントロの部分だけで終わってしまう歌を何度も耳にしていると
続きを聴かせてよ~~!って、いい加減、不完全燃焼な気分になる。

ちょっと前のCMでのヴァン・ヘイレンのジャンプとか
J.ガイルズ・バンドの墜ちた天使とか
すごく懐かしいけど曲名わからないやつとか(笑)

そういえば、
自分が子どもの頃
母がCMをみながら
「懐かしい曲使ってるわ~!私の青春時代やわ~」
ってよく言っていたことを思い出した。
50’sのオールディーズ系ね。

思うことは似てくるらしい。
「うわ、なつかし~。これ高校生の頃よく聴いた曲~!」
って息子に言ってる自分がいる。

いろんなことが「懐かしい」年代に 自分もなったということね。
80年代は既にオールディーズの域なのかもね?

 

 


 


本を巡る物語の本

2015-09-02 | 本 のこと



ともだちRさんから戻ってきたわたしの本と一緒に
「短編なんだけどちょっと読んでみて」ってメモと一緒に一冊の文庫本が入っていた。

「さがしもの」角田光代著

角田光代の本ははじめて。

本に纏わるエピソード的な短編集。
一話一話、とてもおもしろかった。

ラストのあとがきにも共感。
ほぼ同年代の現代作家さん。
本に対する気持ちが、自分もとても似ていて驚く。

本は、いわば「どこでもドア」だ。
ここにいながらにして
どこへでも、どの時代へでも自由に連れて行ってくれるフシギなツール。

この世にもしも本が存在しなかったら・・・

わたしの、ただでさえ夢想だらけの人生は、
畳んだまんまの紙風船みたいなものになってしまっていたかもしれないなあ。

 

 

 


メッセージ♪

コメント欄は設けておりません。お便りはこちらからどうぞ♪

ブログ村

にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ
にほんブログ村

心象風景写真へ。

人気ブログランキングへ