時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

ドレミファブック☆つながる不思議

2023-07-15 | 「ドレミファブック」 のこと

ドレミファブック「ママとふたりのクリスマス」の記事を読んでお便りをいただいたのは、かれこれ10年程前のこと。
以来時々メールをやりとりしていた遠く北欧の地に暮らすCさん。

この夏、お子さんと日本に帰省されお初にお目にかかることに。

丁度開催中だったわたしの革小物の作品展におふたりで来てくださいました。

とても朗らかで賢い息子くんは既に4か国語を話す13歳。
初対面でも止まらないほど日本語で(!!)お喋りしてくれて、とても楽しい時間を過ごせました。
(このくらいの年齢の男の子は久しぶりで、息子たちの小さい頃を思い出してなんだかほんわかしてしまった〜)

近くに住んでいてもなかなか会わないひとも多いのに、遥か彼方の北欧から「ぜひ会いましょう!」とお声掛けくださったCさん。。。
ありがとうございます!!

人生にはこうして時々思いがけない不思議なご縁のサプライズが用意されていて、そのたびにわたしのこころの温度をぐんとあげてもらっています。

そして、こういう機会があるたびに亡き母がよくわたしに言った「アンタはいいひとに恵まれる運をもってる!」という言葉を思い出すのです。
(ほぼ暗示がかかった!?)

ひととひとの縁というものは本当にフシギ。
ひとつひとつの繋がりをありがたく温めてたいせつにしたいとこころから思います。

ドレミファブックがだいすきだった元チルドレンは日本中にたくさんいらっしゃることと思います。

ドレミファブックから幼い日々たくさんたいせつなことを学び、今もなおこうして恩恵を享受するとは…!

それってスゴイことですよね〜。
ドレミファブック、ありがとう!
Cさん、またきっとお会いしましょう。







クリスマスが近づくと。

2022-12-22 | 「ドレミファブック」 のこと
クリスマスが近づくと、小さい頃だいすきだったドレミファブックの中の
「ママとふたりのクリスマス」を思い出します。

暫く前に購入したトランク型のレコードプレイヤーで
久しぶりに聴いてみました。
やわらかなこの絵はいつ見てもほっと温かな気持ちになります。(絵/柏村由利子)
ママとふたりクリスマス。

わたしの中の特別なクリスマスソングです。

ドレミファブックは1970年頃販売されていたレコード付き絵本。(全20巻)
子どもの頃、ひとりで何枚もレコードをかけては絵本を眺めていたものです。

歌の流れる間中、そのページをじっくり眺める…。
そんなふうにゆったり流れるゆとりの時間が今の子どもたちにはほとんどないように思います。
せめてゆっくり絵本の中の絵を眺める時間を持たせてあげたいものですね。

ドレミファブックを検索して辿り着いてくださった皆さま、ありがとうございます♪
懐かしい想い出を共有できて嬉しく思います。

どなたさまにも、穏やかなクリスマス〜年末でありますように!
(ドレミファブックからあかはなのトナカイ 絵/岩崎ちひろ)




ドレミファブック「はしるのだいすき」

2020-12-20 | 「ドレミファブック」 のこと

ドレミファブック1巻
「はしるのだいすき」

この歌、だいすきだったなぁ。よく歌ってた。

子どもの頃、なんにもない空き地や原っぱで走り回って遊んでるだけでとっても楽しかったんだ。
そんな忘れてた気持ちをここに連れてきてくれるような歌。

やっぱり
まどみちお先生作詞。

「はしるのだいすき
タッタ タッタ タ
つちをけって
くさをけって
かぜをけって
タッタ タッタ タッタ タッタ
おもしろい」

すごいなぁ
風も蹴っちゃう!

まどみちお先生のコトバは
なんというか、地面に近い。
つちのにおいがする。

コトバが生きてるんだなぁ。

作詞/まどみちお
作曲/佐藤真
え/堀内誠一




************************
ドレミファブックつながりで
ここを訪ねて来てくださる方が時々いらっしゃること、とても嬉しく思います。

懐かしくてたいせつな
ドレミファブックとともに過ごした子ども時代の時間。

同じように、今でも懐かしく想い出す同世代の方々がいらっしゃること、勝手ながら身近に感じてしまいます。

お立ち寄りくださりありがとうございます。



白ひげのおじいさんの謎

2018-03-29 | 「ドレミファブック」 のこと



写真は過日の「谷川俊太郎展」の展示物です。


ドレミファブックのワードでここまで辿り着いてくださる方がいらっしゃること、常々嬉しく思っております。
本当にありがとうございます。

ドレミファブックといえば、谷川俊太郎さんというほど、わたしの中では直結しています。

先日、お邪魔した「谷川俊太郎展」

わたし、実は目を皿のようにして作品年表を眺めてドレミファブック「うちゅうせんペペペペラン」を探しました。

しかしどういうわけか
どこにも記述がなく…。
なんだか釈然としない気持ちで会場を後にいたしました。

「月火水木金土日のうた」で賞を取られたくだりを読んで更に目を皿にして見ましたがやはり見つけることはできませんでした。

あのお話は、白ひげのおじいさんとともにやはりマボロシだったのでありませうか??

一昨年お邪魔した対詩ライブで、順番を待ってお話すればよかったなぁ、と今更思います。(一緒に行った娘の用事があって時間に余裕がなかったのであります)

次にお話するチャンスがあったら「ドレミファブック」を持参しちゃおかな。

うちゅうせんペペペペランのページにサインをいただいてロンの行く末を訊ねてみたいものです。


すきなように解釈したらいいよ

っておっしゃられるかな。





ドレミファブック「バンビ」

2017-07-20 | 「ドレミファブック」 のこと



ドレミファブック1巻のB面は「バンビ」

可愛くてとってもすきだったなあ。





夢の広がる絵ですねえ。今こうして改めて観ても、なんてすてきなんでしょう。





丁度その頃、わたしは奈良のコドモで
鹿はファミリアーな存在のイキモノだったせいか、ドレミファブックの中でも特にすきなお話でありました。

奈良公園で、ピンクやオレンジのビニール製のバンビを何度買ってもらったことか・・・!
なつかしいなあ。足に車が付いてるのを部屋の中で連れ回してペットのように可愛がっていたものです。



ドレミファブック。。。
幼い頃、たくさん大切なことを教えてくれた貴重な絵本とレコード。
色彩溢れる素晴らしい絵の数々をじっくりと眺めながらレコードを聴いて過ごした日々は
わたしのココロの根っこにしっかりと沁み込んでいます♪


******************************
世界文化社:ドレミファブック 第1巻
ドレミファ童話「バンビ」原作/F・ザルテン 文/小林純一 絵/武井武雄 語りて/樫山文枝


世代を超えるドレミファブック

2016-08-30 | 「ドレミファブック」 のこと


現在中三のムスメに、
幼稚園でドレミファブックのレコードかけてみたんだよ!という話をしたら・・・

「そうそう、この前クラスの男子に、『昔、おまえの母さん、レコードかけてくれたよね?
ないたあかおにの!』って言われたよ~」と娘。

ええ~~そんなんちゃんと覚えててくれてたん~~~!?
と めちゃ嬉しくなってしまった。

あれは娘が小学校二年生、学年最後の朝の読み聞かせボランティアの時間に
ドレミファブックとレコードプレイヤーを持参したことがあった。
当時、音読の宿題になっていた谷川俊太郎さんの「月火水木金土日のうた」を
子どもたちに聴かせてあげたくて第5巻を持参したのだけれど、
B面の「ないたあかおに」もかけてみることになったんだよね。

そして担任の先生が、ぜひ他のクラスにも!とおっしゃってくださって
そのままレコードとポータブル・レコードプレイヤーを暫しお貸しすることに。

大人のわたしには、ほんのついこの前のことのようだけれど
中三の子にとっては、七年前の小二なんて遥か昔のこと。
覚えていてくれた子がいたんだ~~!と感無量でございます^^。

日常のなかのちょっとした非日常って
案外記憶に残るのかもしれない。

世代を超えて旅するドレミファブック♪

先日、興味津々「ちびくろサンボ」と「ないたあかおに」を聴いてくれた園児たちも
大きくなってわたしのことは忘れても、回るレコードの記憶は残るかもね!?



 


ドレミファブックと赤いポータブル・レコードプレイヤー

2016-08-23 | 「ドレミファブック」 のこと


時々お手伝いに行っている幼稚園の預かり保育のおしごと。
普段は放課後だけなのだけれど、長期休み中は朝から夕方まで少人数の園児と一緒に過ごす。
カリキュラムがあるわけではないので、ほぼ一日一緒に遊び倒す。(笑)

暑すぎて外遊びもままならない午後や、雨で一日中部屋遊びの日など、
だれてきたころにケンカや小さなケガが起こりやすい。
そこで、そんな時に空気を一変させる ちいさなサプライズを用意しておくことにしている。

この日は、お!そうだ!と思いついて
我が家の絵本棚で埃をかぶっていた赤いポータブル・レコードプレイヤーを引っ張り出す。
そしてドレミファブックの中から、3~6歳の子どもたちが喜びそうなお話を選ぶ。



やっぱり小さい子が楽しく聴けるのは「ちびくろサンボ」かな。
それから「ないたあかおに」ね。
ドレミファブック5巻と6巻。ポータブル・レコードプレイヤーをバッグに仕込んで幼稚園へ。



まったりとした夏の昼下がりの教室で、レコードに針を落とす。
レコードなんて見たことないちびっ子たちは興味津々。
古いポータブル・レコードプレイヤーの、ザーザー雑音交じりの音楽が鳴り出すと
みんな不思議そうに回るレコードを見たり、(触ろうとしたり!)
わたしの開くページを見たり。
「ちびくろサンボ」は、もっかいもっかい!とリクエストにお応えして2度かけて
続いて「ないたあかおに」には、静かに聴き入っていた模様。

1970年代のドレミファブック。
半世紀近く前にコドモだったわたしと
ほんの数年前、2010年代生まれのコドモたち。。。
一緒にドレミファブックのお話に聴き入るフシギな共有時間。

いつの時代もコドモはコドモなんだなあ。。。
そして。ドレミファブックは不滅であります!?

それにしても、せっかくのステレオ録音なのに
壊れかけの雑音交じりのモノラルスピーカーじゃあ「ドレミファブック」に申し訳ないキモチ。
できることならば、きれいな音で子どもたちに聴かせてあげたいものだな。

それでも、暑い夏のとある午後、回る丸い円盤から流れるお話と歌を聴いたこと、
記憶の片隅にキラリと一粒残ったら・・・オモシロイなあ。


ドレミファブック「くまのこ ヤッホー」

2016-07-05 | 「ドレミファブック」 のこと



ドレミファブック 18巻「くまのこ ヤッホー」

幼いころ、この歌を聴きながら
子ども心に、行ったこともない遠い遠い山奥のクマに想いを馳せたものです。

のんびりとおおらかな山の空気を含んだこの曲がとてもすきでした。


熊がヒトを襲った… というニュースを聴くと
いつもとてもこころが痛みます。

もともと、ちゃんと棲み分けが出来ていた熊と人間。
熊が人里に降りてくるようになったのは
里山を守っていた人々が高齢化、過疎化により減少し、
けものの住処と人間の住処の境が
曖昧になってしまったことがひとつの大きな要因なのだそうです。

日本古来の自然の暮らしが姿を消していくことで
時間をかけてじんわりじんわりと様々な良くない影響を及ぼしていくのですね。

遠い昔から、ヒトと上手く共存していたはずのけものたちが
ニンゲン側の都合で一方的にワルモノにされてしまうのは かなしいことです。




***************************

「くまのこ ヤッホー」

ヤッホー くまのこ ヤーイ
はるがきた ヤッホー
やまのくまのこ とおいから
おきたか どうだか みえないよ

ヤッホー くまのこ ヤーイ
はるがきた ヤッホー 
やまのくまのこ おきてたら
しらせの てがみを くれないか

ヤッホー くまのこ ヤーイ
きこえたか ヤッホー 
やまのくまのこ てがみなら
すみれを おがわに なげこめよ


作詞:さとうよしみ 作曲:富田勲 絵:中谷千代子 


ドレミファブック♪ 「123のうた」

2016-07-01 | 「ドレミファブック」 のこと

 ドレミファブック18巻のB面は
「英語あそび 123のうた」
(絵:安野光雅 構成:きた・ひろし 音楽:服部公一 英語指導:D・バーガー)

子ども向けの英語教育番組や街に溢れるこども英会話教室などなど
今では当たり前な光景ですが、
「エイゴ」がコドモの身近にはほとんどなかった1970年代初頭。
初めて聴く「TEN LITTLE INDIANS」や、外国人の喋るニホンゴになんだかわくわくしたものです。



安野光雅氏の絵にはとても惹かれていて、(もちろん小さなころは誰の絵かなど知らずに観ていたわけですが)
絵の隅々までじっくり眺めながらレコードを聴いていたことを覚えています。


当時は当たり前だった黒電話!今の子どもにはこの絵は通用しませんね(笑)

つくづく、当時「ドレミファブック」には、視覚と聴覚をフルに刺激して
幼いココロの幅をぐいぐい拡げてもらっていたのだなあ・・・と
数十年も経ったここから、感謝したい気持ちです♪


ドレミファブッック*「しらないこ」

2016-06-11 | 「ドレミファブック」 のこと



4歳から7~8歳くらいまでの小さな頃、自分でレコードに針を落としては
「ドレミファブック」の本を開いて、童謡の曲に合わせてページをめくって見つめていた。
小さい頃って「時間」の概念が出来上がっていないせいなのか
とってもゆったりと時間が動いていたような気がする。

だいすきだったドレミファブックの世界に潜り込む時間。
全21巻、全部とは言わないけれど
ページを開くだけで、今でも脳内で勝手にレコードが再生されちゃう。

ドレミファブック15巻 には
だいすきだった「おさるがふねをかきました」「どんでったばなな」
そして「ゆりかごのうた」も入っているので
間に挟まれた「しらないこ」もばっちり記憶に刻まれている。

なんだかちょっとさみしい曲調で
子ども向けっぽくない絵がかえって印象深いのよねえ。

「しらないこ だけど わらったよ
かきねの そばで わらったよ
よぼうと おもって でてみたら
かきねの かげに かくれたよ
しらないこ だけど あそんだよ
かきねの そばで あそんだよ」 作詞:宮沢章二 作曲:大中恩 絵:倉石隆

この歌は子どもの日常のひとコマをそのまんま切り取ったような歌ですね。

わたしたちが小さな頃って、
こうして名前も知らない子と
たまたまその時だけ遊ぶ ってことがよくあったような気がする。
昔の子どもは、小さいからって常におとなと一緒にいたわけでもないし。
昔は、コドモの世界が
今の子どもよりずっと広かったような気がしちゃうなあ。

実際自分も子どもを持ってから
「サザエさん」を観ていて、タラちゃんがひとりで
三輪車で遊びに行っちゃうシーンに
それはないだろ~と とても違和感を感じるように・・・。
幼稚園にもあがっていない子どもが
ひとりで公園へ遊びにいくなんてことは
現在の世の中では、危なくてまあ、そうないでしょうね。

「おかえり~♪どこで遊んでいたの~?」なんて、サザエさんの時代のように
小さな子をのんきに出迎えられるような安全な世の中であれば、
子どもももっと冒険ができるのでしょうけれどねえ。

ざんねんだけれど、安全第一・・・世の中の変化には抗えませんね。


ドレミファブック「アイスクリームのうた」

2016-05-31 | 「ドレミファブック」 のこと



知る人ぞ知る1970年代初頭のレコード付き絵本「ドレミファブック」
このドレミファブックを聴いて育った元チルドレンも今やすっかりオトナです。

何かの拍子にふっとこころによみがえる懐かしい歌や絵の数々・・・
普段はすっかり忘れているようでも、成長期のココロに沁み込んだたいせつなものは
体の中のみえないどこかにしっかり根付いているようです。

先日、ドレミファブックで検索してここへと辿り着かれて
「アイスクリームのうたが好きでした」 
とメッセージを寄せてくださったSさん!ありがとうございました!
そうそう、わたしも「アイスクリームのうた」だいすきでした。

歌を聴くだけで口の中にアイスクリームの味がよみがえるような~。
小さい頃って、歌やお話の中のおいしいものを
ちゃ~んと味わうことができちゃったものです。

さて、この歌が入っているのはドレミファブック第6巻。
久しぶりに本だけでなくレコードも出してきて針を落として聴いてみました。

知らずに聴いていたけれど、なんと歌っているのは「加藤みどり」さん。
そう!サザエさんでありました。
そして、すきで何度となくかけていたこのレコードのB面は「ちびくろサンボ」のお話。
そのサンボの声の出演もなんとサザエさんの加藤みどりさん!びっくりです。
サザエさんがサンボだったか~~。今更ながらの大発見です(笑)

ドレミファブック。すばらしい歌と童話と絵の世界。
こんなに良質な子ども向け音楽絵本は後にも先にもこのドレミファブックだけなのでは?
懐かしく、手にしたいと望むひとがとても多いこの全21巻。
そのまんま復刻されたらどんなにすてきでしょうねぇ♪






ドレミファブック*「 ママが あかちゃん 」

2016-05-01 | 「ドレミファブック」 のこと



ドレミファブック16巻 「ママがあかちゃん」

このページもだいすきだったなあ。

わたし4歳。弟が生まれたばかりのころ。
このうたを聴いて、「おかあちゃんもあかちゃんだったんだ!」
ってことを、母が産んだ 赤ちゃんだった弟を眺めながらフシギに感じたことを覚えてる。

ひとのいのちは
ぐるぐる巡るバトン。

そして
この、いわさきちひろさんの赤ちゃんの絵をみることもだいすきでした。

わたし、4歳からずっと ちひろさんのファンってことなんだなあ・・・

夏休みになると娘とふたりでよく行った「ちひろ美術館」
そういえば、娘が中学生になってから
すっかり足が遠のいている。

GWといっても休みなしの部活。いよいよ引退へ向けてクライマックス!

ちひろさんのアトリエのあの空気に
久しぶりに触れたくなっちゃったな。
今度ひとりで行ってこようかな。


「とんぼのめがね」が映し出すある一日

2015-07-08 | 「ドレミファブック」 のこと



「とんぼのめがねはみずいろめがね
あ~おいおそらをとんだから と~んだから~~~♪」

久しぶりにドレミファブックのこのページを開いていたら
「虫からはどう見えているんだろう?」って
子どもの頃にとても興味を持ったことがあったのを思い出した。

中学一年生の時に、担任の先生のアパートに
大勢で遊びに押し掛けたことがあった。

わたしはその先生が苦手で
自分から話しかけることなど皆無な生徒だったので
なんとなくみんなについて行っただけだったのだと思う。

ワイワイ先生のレコードを回したり
美人の婚約者との写真をひやかしたり、ひとしきり大騒ぎ。

わたしは本棚に並ぶ本を眺めていた。
さすが理科の先生だなあ・・・と思って眺めていたのをよく覚えている。
難しそうな題名ばかりの本が並ぶ中、
「動物からみた世界」というような題名の本を見つけて
そっと手にとって開いてみた。

そこには、動物や昆虫から見える世界が
写真だったか絵だったか、今となっては定かではないけれど詳細に示されていて、
ニンゲンとはこんなにも見え方が違うんだ!とひどく衝撃を受けた。

トンボの眼は、あの網々ひとつひとつが眼だということを初めて知ったのもその本の中。

そして、犬からみた世界は、ほとんど色がなくぼやけているということも
ひどくショックだった。
自分の愛犬には、わたしはぼんやりとした色合いでしかみえないのか。。。と
なんだか急にけなげに思えてきて・・・。
ほんの数分間読んだだけの本から得た衝撃の事実に翻弄されたわたしは
きっとムズカシイ顔をして本に眼を落していたのだろう。
気づいたらそばにいた先生に、
「こういうの興味があるの?貸してあげようか?」と云われ、
「いえいえいいです!」と慌てて本棚に戻したのだった。

オトナに注目されるのがとても苦手な子だったよなあ、わたし・・・。
と、その場面を克明に思いだして
つくづく、「そうか・・・娘はわたしに似ちゃったのか・・・」 と 今更気づく。


慌てて閉じたあの本、ほんとはもっと読みたかったんだろうね、中学1年生のわたし。
だからこうして鮮明に覚えているのかもしれない。

ドレミファブックの中の「とんぼのめがね」が映し出してくれた想い出の一ページ でした。



 


 


ドレミファブック 「 てを つなごう 」

2015-05-13 | 「ドレミファブック」 のこと



ドレミファブック第5巻 「てをつなごう」 

この歌はドレミファブックだけではなく
幼いころ幼稚園でもよく唄ったなあ。
お遊戯にもなっていたような・・・?

なんだかあったかくてだいすきだったなあ・・・

よく見たら、この詩をつくったのは中川李枝子さんだったのね。

「ぐりとぐら」や「いやいやえん」の。

そうだったんだ~!
そういえば、トトロの主題歌も中川さんだったということを
去年訪れた「ぐりとぐら展」で知ってびっくりしたっけ。


 
   「 てを つなごう♪ みんなで てを つなごう♪ 」


シンプルだけど
とてもだいじなメッセージだよね。おとなにもね。





ドレミファブック 「ツッピン とびうお」

2015-05-05 | 「ドレミファブック」 のこと



初夏なのに、思い掛けない真夏の海のような日差しを受けて思わず瞼を閉じる。

そして、ふいに思い出したのは・・・!

ドレミファブック 「ツッピン とびうお」


おもしろいものだなあ。
ちいさな頃に刷り込まれたものって
なにかの拍子にスイッチが押されて
記憶の引き出しからポンっと飛び出す。

本物のトビウオが飛ぶ映像をテレビか何かで目にしたのは
もっとずっと大きくなってからだけれど

ドレミファブックのこの歌のおかげで
「ぎんのつばさ」が光に反射してキラキラと眩しい様が
瞼の裏にすっかり焼き付けられてしまった。

この軽快な 「つっぴん つっぴん と~び~う~お つっぴんぴん♪」 の歌
だいすきだったなあ。


キラキラ光る海。
白い砂。
子どものころ、毎年過ごした母の里、鳥取の夏。
わたしの記憶の中の「ツッピンとびうお」は、
鳥取の夏の海の記憶と直結して、
よりリアルに銀色に輝いているのかもしれません。

 



 


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