時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

科博の迷宮

2025-01-23 | 古い建物 のこと

国立科学博物館

年明けに鳥展と常設展をたっぷり観た後、科博の建築の美しさに時間を忘れてうろうろ。自分が何処にいるのかわからなくなるような迷宮感を堪能〜。


ステンドグラスのうつくしいこと!
古い階段好きにはたまらない。



どこを見ても趣深く
こんなにも見どころいっぱいな建物だったとは!
建築美にすっかり翻弄されてしまった〜。

科博のこの建物は1931年施工とのこと。
ステンドグラスは小川三知氏
階段等の設計には伊東忠太氏も参加されているそうだ。
伊東忠太氏といえば築地本願寺。
あのイキモノ彫刻たちをまた観たくなってしまうなぁ。

国立科学博物館、魅力満載。
一日中でも居られそう。

いつからあるのか広々とした屋上庭園もあり、外気浴をしながらゆったり休憩も。お弁当持ってきてここで食べたら気持ち良さそうだ。

子どもたちが剥製をもっと身近に楽しめる迷路みたいな屋内スペースもあり、自分がこどもだったら(小さい子連れだったなら!)ここはワクワク狂喜しそうだ。

子どもたちが小さい頃に科博は何度か来ているけれど、大抵何かの特別展を観に来て人混みにへとへとになってしまうのが常だったなぁ。

常設展だけをゆとりをもってぶらぶらしてこそここの魅力を満喫できる…と今になって知るなんて〜。
子どもが多感な時代にもっと連れて来たかったな。
イキモノ好きな子どもたちだったから、上野と云えば動物園!だったもの。




科博の迷宮。
オトナひとりでも存分に楽しめる知の迷宮。

また迷い込みに訪れよう〜!


旅館建物室礼美術館 河鹿園

2023-10-28 | 古い建物 のこと

今月初旬に再訪した元山里会席料理旅館「河鹿園」さん。

現在は「旅館建物室礼美術館 河鹿園」

こちらはいつの頃か、偶然訪れてからのお気に入りの場所。






建増しを重ねた古い旅館の迷路感が大好物な者には垂涎ものな場所。
ワクワクしながら各部屋を隈なく見て廻り、その建築美と窓からの河の流れにココロ洗われ、それぞれにしつらえてある生け花や掛け軸に見惚れる。
なんと贅沢な時間。
これまで訪れたのは4度程か。いつも平日に訪れるので、ほとんど他のお客様と顔を合わせることもなくのんびり見て廻れる。
現役の旅館だったらこのように各部屋は観れないもの。。
旅館そのものが美術館、というのはかなり特異なのではないかな。

いつもとても丁重にお迎えしてくだる園主樣。。
ご健康をお祈りするとともに、「河鹿園」がいつまでもこのままこうして在り続けられますように…とこころから願います。

「旅館建物室礼美術館 河鹿園」
所在地/東京都青梅市御岳本町335
秋季館蔵展は2023年11月5日まで開催





近代建築画家さんの個展といとしきDoor

2023-04-02 | 古い建物 のこと

近代建築好き仲間の友人に誘ってもらって、
近代建築画家コジマユイさんの個展へ。
「絵で見る東京近代建築の魅力」
すきな建築物だらけ〜

中でも大好物な黒田記念館の階段のアイアンの絵もあって感激。。

作家さんと少しお話でき、ここの階段の始まり(或いは終わり)のくるりんがいいんですよね〜!と共感!
これ、すきなヒトに初めて逢えた〜


黒田記念館は耐震工事前の姿は蔦に覆われてもっと趣きがあり、横手にあったドアはわたしが今まで見た中で最も美しいと感じるドアなのでありました。
いまでもあの時間の積もったドアに会いたくなります。
というわけで、過去のブログから写真を探しだしました。
やっぱりいいドアだ〜。


2010年頃の耐震工事前の黒田記念館の姿です。

この蔦と煉瓦、最高のコンビネーションでした。。。

煙突の天辺まで蔦に覆われる姿をまた見れる日が来ることを願っています。


コジマユイさんの個展
Gallery TK2(馬喰横山)にて
2023年4月9日まで開催中です。

近代建築好きさん、必見です!


まちあるき、すてきなカフェ。

2023-04-02 | 古い建物 のこと


puukuu食堂(ミナ ペルホネン)

ようやく、友だちと気軽に街歩きが出来るようになってきましたね。

革の仕入れに浅草橋に行ったあと、馬喰町で友人と待ち合わせてアチコチへ。

puukuu食堂、私は入るの初めて。カフェ通の友人、どの街へ行ってもいいカフェに誘導してくれます。ありがたやー

窓の木の絵は皆川明氏作だそうです。

窓のカギの可愛さに見惚れます。
壁の板がフシギ。
甘酒寒天にレーズンあんこが乗ってるおやつ、とてもおいしかった〜。

このカフェの入るアガタ竹澤ビルはレトロですきなビル。
10年位前にすきな写真家の展示を観に行ったのが最初でした。もうそのギャラリーは移転されてなくなっちゃいましたが。

ミナのshop「elava」が入ってからは時々目の保養にお邪魔しています。

自由にすきなところへ行けるって、しあわせなことです。
しばらく満喫しときましょう。

このまま感染者数が増えることのない世であることを祈って。


(アガタ竹澤ビルの階段)



過去の近未来的地下通路

2022-12-30 | 古い建物 のこと
宇宙的空間に遭遇。
ここは大阪、北新地駅近くの地下通路。

大阪の地下は果てしなく広がる巨大地下都市のよう。
一度潜ると迷路に迷い込んだようになって、ちょっと方向転換したらどっちから来たのかもうわからなくなる。

この通路は初めての場所。
過去の近未来SF的な光景に思わずぐるりと辺りを見回してみる。
ひとも疎らなこの空間、巨大な宇宙船の中にいるような…フシギな感覚。
方向音痴なくせに知らない道を選んで歩きたいんだなぁ。
案の定、このあと道に迷いました。






すきなアイアンの階段

2022-12-09 | 古い建物 のこと
わたしには、いろんな街のあちこちにすきなものがある。
ココだけ観てわかったひとがいらしたら、かなりの階段通。

ここはすきな建築物、黒田記念館の階段です。
ここのこのくるりんと丸まっているところが愛おしくてたまらないのであります。


一枚目のくるりんは階段のおしまいの部分。或いは始まりか?
何度来ても見るたび美しさにうっとりするこのアイアンの階段。

1928年竣工のこの建物の設計は岡田信一郎氏。
このうつくしい手すりのデザインはその弟子にあたる金沢庸治氏とのこと。

この階段のクルンクルンと跳ねるような、ト音記号のようなデザインにココロも踊るよう。
そしてくるりんと丸まっておしまい!
かわいいなあ〜。

いろんな場所の「スキ」は、いつでもわたしをアゲてくれる。。。
有り難いことです。







イチョウの葉と近代建築

2022-12-09 | 古い建物 のこと
すきな建築物
上野の黒田記念館。



ここは、イチョウの葉の舞う頃が一番うつくしい。
スクラッチタイルの茶色とイチョウの黄土色が良く似合う。

数年前の耐震工事でわたしのお気に入りだったNo.1ドアが消えてしまったと同時に、煙突のてっぺんまで覆い尽くしていた蔦も全て剥ぎ取られてしまった。

また生えてこないかなぁと密かに待っているのだけど。

自分が昔書いたブログ記事を探したら、あのすきだったドアと蔦の絡まる煙突の写真が見つかった。

耐震のためだもの、仕方がない。
それでもやはりすきなものが消えてしまうのは寂しいものです。
在りし日のすきだったドア。
そして蔦の絡まる夏の煙突。
美しい緑の館に
ゆっくりゆっくり時間をかけて戻れるといいなぁ。







うつくしき朝倉彫塑館

2022-04-19 | 古い建物 のこと
先日千駄木のギャラリーに行ったついでに
以前から気になっていた「朝倉彫塑館」へ。

素晴らしい建築美!
何故今迄ここに来なかったのか!?と我に問いたい。

彫刻家・朝倉文夫(1883〜1964)のアトリエ兼住居。

資料によると、明治40年にここ谷中に居を構え増改築を経て昭和10年に現在の形になったのこと。

写真はサンルームと屋上庭園のみだったのが残念だが、あちこち素晴らし過ぎて、撮影可能だったら何時間も滞在してしまいそうだ。






このタイルの色合い、たまらない!

撮影可能なサンルーム。
まるで初夏のような好天気の日だったので、陰影がこれまた素晴らしい。

そして外階段を上がると、そこは草原!?
屋上庭園が広がっている。

東京の真ん中にいることを忘れてしまいそう。

木の間からスカイツリー。


このスクラッチタイルと蔦。
いい味わい〜。

素晴らしい近代建築。
こだわりの建築美。
ここはまた来ること間違いなし!

書斎の天井までの本棚が圧巻!ここは写真を撮りたかったなぁ。
こんなすてきな書斎を持てたらいいなあ〜と、
ひと気のない館の中、うつくしい池のある中庭を眺めつつ白昼夢をみているような午後でありました。













殿ヶ谷戸庭園の別荘

2021-11-16 | 古い建物 のこと

美容院の予約まで小一時間ぽっかりスキマ時間ができたので
ちょっと遠回りして秋さんぽ。





以前から気になっていた殿ヶ谷戸庭園を散策。

国分寺駅を降りてすぐの都立文化財庭園のひとつ。
国分寺崖線を巧みに利用した高低差のある日本庭園です。









魅惑のタイル張り暖炉
可愛いデザインの照明

窓から射し込む温かなヒカリ。。。

こんな別荘を持っていたら日がな一日暖炉の前でごろごろして本を読み耽りたい。

公園の素晴らしさは勿論のこと、展示室として公開されているこの慎ましやかなお部屋にたいへん惹かれてしまいました。

ねじ式の鍵も懐かしいなあ。
昔はこういう鍵だったなあ。



秋の暖かな午後。
そこここに咲くツワブキの黄色が深い緑の木々の中、絶妙なアクセントに。

暫しのユトリ時間でありました。


蔵の扉、職人魂

2021-11-07 | 古い建物 のこと

先日友人とお茶に立ち寄った川越・百足屋さん。
その蔵造りの日本家屋の慎ましやかな美しさにココロを打たれてしまいました。
なんとも重厚荘厳な内蔵の鉄の扉。
職人魂を感じます。



座敷牢を思わせる頑丈さはちょっと怖いほど。

欄間もすてき。
友人と3人、たまたま通された離れのお部屋は一番上等な客間とのこと。恐縮でございます〜〜。

階段も風情がありますね。

こんなすてきな日本家屋に暮らしてみたい。



こちらの漆塗りのおぼんは100年以上前のものとのこと!
古いものは使われてこそ、ですね。
本格抹茶ミルク、たいへん美味しゅうこざいました。
百足屋さん。
お茶だけのつもりが思い掛けずたいへん丁寧にお屋敷を案内していただき、束の間の非日常に遠くへ旅に来たような気持ちにしていただけました。

気持ちの良いおもてなしをありがとうこざいました。

小江戸川越、何度訪れてもそのたび新たな発見がある町です。

実はレトロな教文館ビル

2021-10-15 | 古い建物 のこと

先日、立ち寄った教文館にて
素晴らしい絵に出逢った。

「ユカワアツコ 草木鳥鳥文様展」


鳥たちの美しさ。。。
古い木の抽斗(かな?)に描くというセンス!
見惚れてしまいました。

そしてこの教文館ビル!
若い頃から目にはしていたものの中に入るのは初めてのこと。
エレベーターホール、階段などなどかなりの時を重ねていて思いがけない美しさ。

後で調べてみるとなんとこの教文館ビル、昭和8年竣工とのこと!
外観からはそんなに時代が経っているようには見えなかったなぁ。

なんとも不思議な教文館ビル。ギャラリーも書店も魅惑的だったし回転扉も気になる。
今度はもっとゆっくり訪れてみよう。


ブラジル階段

2021-10-09 | 古い建物 のこと

なぜか知らねど、この階段を見上げる度にブラジルの光を連想してしまう。
ブラジルに行ったこともないのにね。笑。

先日TVCMでこの階段とよく似た踊り場を見かけた。
多分この場所だ。
違うとしても同年代の同じ設計ね。

隅田川沿いに建つこのビルはそんなに古くもないけれど新しくない、ちょいレトロビルという感じ。

何しろこの踊り場の透かしレンガには惚れてしまうのであった〜。

(ここの靴屋さんがすきなのです)








四丁目の野花

2021-10-05 | 古い建物 のこと

四丁目の街角に咲く野花。

街に居てもついミドリに目が行くのだなあ。

コロナ禍以来とても久しぶりの銀座。
あちこちアート巡り。
やっぱり足を踏み入れずにはいられない奥野ビル。
変わらない佇まいにホッとします。








蠢いてカタチを変えて行く街の中、いつでも同じ佇まいで迎えいれてくれる奥野ビル。。ありがとう〜!











同じ場所・違う時間

2020-11-02 | 古い建物 のこと

日曜日の昼下がり。
宇宙船の中にいるような気持ちになる場所。

東京国際フォーラム。
大江戸骨董市をぶらり。

ここにはかつて都庁舎がところ狭しといくつも建っていて、通学途中の山手線の車窓からいつもぼんやり眺めていた。

解体工事が始まり次々に建物が姿を消し、跡地に広がる巨大な空洞の土の色もまだ目に焼き付いている。




昔の姿を写したパネルが展示されているのを見つけた。
かわいい建物。なんだか見覚えがあるような。タイムスリップして建物見学したいくらい。

街はイキモノなんだなぁ。

日曜日の宇宙船の中に座って、時の流れに想いを馳せるのんきな昼下がりでありました。


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