古本市でなんとなく買ってしまっていた「江戸川乱歩傑作選」をふと読み始めたら…。
これが止まらない。
オモシロイ。
江戸川乱歩の物語は明智小五郎で有名だし、テレビドラマやなんやかんやで知ってはいたけれど、きちんと江戸川乱歩自身の文章で読むのは人生初のこと。
(読んでみたいと思ったから手に取ったのだろうけれど自分。買ったことを忘れていた〜笑)
十代の頃、海外ミステリにどっぷりハマったせいかどうも日本の古典的な推理小説には食指が動かないまま大人になってしまった。
特に江戸川乱歩には何となくジメジメと気味悪いイメージを持っていたせいで、ずっと遠巻きにしてきた。
初期の作品を集めた9編の短編からなるこの傑作選、乱歩初心者にはぴったり丁度いい塩梅でありました。
「二銭銅貨」「心理試験」が特に面白かったかな。
「人間椅子」はただの異常者の物語かと思い込んでいたら…どんでん返しに驚かされたり。
夏の夜にうってつけな本でありました。
いやはや〜
本も食わず嫌いはもったいないということですね。
「江戸川乱歩傑作選」江戸川乱歩著
昭和35年新潮社発行
(平成21年94刷)