仙台に転勤になった息子から、美味しい納豆が食べたい旨のLINEがありました。
当地では古い城下町のためか、「納豆屋」さんとか、「乾物屋」さん、はたまた「荒物屋」さんが市内に点在しています。
その納豆屋さんは、「W納豆」の屋号もそうですが、誠実に毎日大粒の納豆を作り続けています。
私の息子が幼かった頃に、W納豆の三角形の経木に包まれた納豆を私の父親から毎日沢山いただいていたからでしょうか・・・
今日は仕事帰りに、「W納豆」行き、息子の為に5個購入しました。
松の木を薄く剥いだ経木と呼んでいましたが納豆の「つと」に包まれています。
お店の中の鏡を見ると、父親が勤めていた会社の寄贈した名称が鏡に書かれていました。
もう、80歳はとうに超えている店主のWさんにお伺いしたところ、父親の事をよく覚えていました。
納豆を購入しに行ったのですが、父親の若かった頃の仕事ぶりをお伺いすることができました。
父親はとうに痴呆となり施設を利用していることをお話しすると涙ぐんでいました・・・
なんだか、あまり好きではなかった父親が、仕事ではいい仕事をしていたのだなと、急に身近に感じられました。
同じDNAを受け継いだ息子たちにも、人の心に残るような仕事をして欲しいと思いました。