今日のニュースに競馬の格言に関するこんな記事がありました。
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●競馬の「格言」を検証!“夏は牝馬が強い”は真実 (サンケイスポーツ)
夏は牝馬が強い-。長い間、言い続けられてきた競馬の格言である。
記事を抜粋すると、
・獣医師免許を持つ調教師2人の意見は「牝馬が夏に強く、牡馬は夏に弱い」で一致する。「人間と同じで我慢強いのは女の方。管理していて牝馬の方が精神的にも厳しい環境(暑さ)に強い」「牡馬は種の保存のため防衛本能が働き、睾丸が下がる。性的に牡馬の方が夏に弱い」
・2010年から14年までの5年間の牝馬限定戦を除いた平地の全レースで、性別ごとの連対率では、牡・セン馬は15%前後と年間を通じてほぼ変動がないのに対し、牝馬は8月を頂点(13・7%)に夏に成績が上がっていた。データから、牝馬が夏に活躍することがはっきり分かり、牡馬の成績が夏に下がる傾向も判明した。
・国枝調教師は「夏場は暑いので調教もギシギシやらない。小柄な牝馬はそういう調教でも仕上がるが、大きな牡馬には強い調教が必要。それをやるとレースで疲れてしまう」と、夏の調教パターンも牝馬が活躍する要因に挙げた。
・「(有力な)牡馬は秋をにらんで夏に使わない部分も(理由の一つとして)ある」一流馬は夏場を休養に充てるため、オープンや高額条件のレースはメンバーが手薄になることも指摘した。
・さらに特別、重賞レースと競走の格が上がれば上がるほど信頼度は高まる。
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夏は牝馬が強いという格言を検証した結果、これは真実であるという結論に達した記事です。
データ検証もされており、裏づけとなる証言もあって、"統計的には"なかなか説得力があると思います。実はこの格言を信じて、夏の一時期、牝馬ばかり買ったことがありますが、あまり美味しい想いをしたことがありません。格言としては有名ですが、配当にはあまり結びつかない印象があります。夏は牝馬が強いと判っていても、次に「どの牝馬を選ぶか」が重要であって、その選んだ牝馬が走らないことには、配当には繫がらないわけです。だからと言って、出走する牝馬全部を買うわけにはいかないし、結局のところ、格言に従って牝馬を無理して買うよりも、牝馬に限らず好きな馬を買って応援するほうが、たとえ外れても納得できると思います。
この格言は、勝ち馬候補が絞られて「迷ったら、夏は牝馬」くらいに考えたほうがいいのかもしれません。