キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

JR武蔵野線の車内にて

2015年09月08日 | Horse Racing

JR武蔵野線は、競馬場路線だ。沿線には東京競馬場、中山競馬場があって、多くの中高年に愛用されている。先週末も午後から府中に出掛けたが、車内で乗っているのは競馬新聞を広げたご老人が約半数。おそらく府中のウインズに出掛ける人達だ。その日はこんなことがあった。

新秋津から乗ってきた老人が、競馬新聞を紙面毎にいくつかに分けて折りたたみ、膝の上に置いた。メインレースの紙面を両手で広げて熱心に予想しているのだが、電車が揺れる度に膝の上の新聞が次々に床に落ちていくのに気が付かない。次の駅でも気が付かない。一体いつになったら気が付くのか遠目で見ていたら、3つの駅を通過し終点まで行って、やっと床に落ちた新聞を拾い上げて電車を降りていった。競馬ファンとして、恥しい光景だった。

老人がそれほど熱中する理由は良くわかる。競馬予想は確かに面白いし、自分でも一時期熱中したことがある。1レース10分掛けて、12レースで約2時間。競馬への情熱と分析能力があれば、きっと当たるはずという信念に基いて予想するわけだが、本番ではだいたい裏切られてしまう。理論通りに予想しても当たらない。競馬というギャンブルはそういうものだ。その辺りに気が付いてから、ギャンブルの偶然性を楽しむようになってきた。競馬は何が起きるか判らない。12レースの中で1つか2つ、直感で選んだ馬が当たればいい。そんな感じで馬券を買うのも、ひとつの楽しみ方だ。いまはそういう方向で小額で楽しむことにしている。

電車の老人が、どんな予想をしているのかは判らない。真剣な表情で予想している姿から察するに、競馬を偶然で当てることは許されないような感じだった。勝手な推測だけど、老人の行動を見ると論理的に予想し、それで当たらないと納得できないタイプのように思える。競馬場にいると、お年寄りに限らず、そういう人をよく見掛ける。何だか仕事の延長みたいだなと思う。まあ、やり方は人それぞれだけど、新聞を電車の床にバラ撒くほど熱中しないように気を付けて欲しいものです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする