作家で環境活動家C.W.ニコルさんの伝記。彼のことは、90年代から知っていた。日本好きのイギリス人で時々テレビに出てくる人というイメージしかなかったけれど、若い頃は北極からアフリカまで世界中を旅し、仕事をしてきた人だった。正義感が強く反骨精神があり、弱者に優しい。常に環境のことを考えて行動する彼のポリシーは、筋が通っている。
反対の声を上げるだけ、迷惑なパフォーマンスをするだけの環境活動家は世界中にいるけれど、彼の活動は自らフィールドワークを行い、問題点を見つけて 建設的に行動する。
反対の声を上げるだけ、迷惑なパフォーマンスをするだけの環境活動家は世界中にいるけれど、彼の活動は自らフィールドワークを行い、問題点を見つけて 建設的に行動する。
見た目は温和で優しいオヤジだったけれど、彼の波乱万丈な人生を知ると(学生時代に旅費を稼ぐためにプロレスのアルバイトまでしていたらしい)人は見かけによらないものだと思った。結婚もしたけれど、世界中を飛び回る彼について行く家族は大変だったろうと思う。(実際、一度離婚している)残念ながら、2019年に癌で永眠したが、一生を環境保全に尽くした素晴らしい人生だった。彼の人生を知って、アフガニスタンで環境改善に取り組んだ中村哲さんのことを思い出した。 こういう人たちこそが、本物の環境活動家だと思う。
★ブリーダーズカップ~日本馬参戦
明日の早朝に、アメリカの競馬の祭典ブリーダーズカップが行われます。今年は日本馬が多数参戦するのでとても楽しみ。テレビの前で応援します。