的場文男騎手が、地方競馬の最多勝記録を更新しました。
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大井の帝王・的場文男騎手 地方競馬通算7152勝の新記録達成 by 東スポWeb
大井の帝王がついに歴史の扉を開いた。12日、大井競馬5レースでシルヴェーヌに騎乗した的場文男騎手(61)は、単勝1・5倍の断然人気に応えて3馬身半差の快勝。佐々木竹見氏(元川崎競馬騎手)の持つ、地方競馬通算最多勝記録を17年ぶりに更新する7152勝を達成した。1973年のデビュー以来、4万567戦目での達成で、新たな勲章を手にした。
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デビューして45年。61歳。4万回以上の騎乗。それで7152勝というのは、開催日が多い地方競馬の記録とは言え、大変素晴らしいと思います。大井競馬場で彼の騎乗を初めて見た時、パドックでは背中が丸く冴えない感じの「お爺ちゃん」が、レースになると鞍上で尻もちをつく派手な追い方で、落ちるんじゃないかとハラハラした記憶があります。馬に負荷を掛けっ放しで、滅茶苦茶な乗り方に見えて、ある意味、武豊騎手の美しいフォームとは「対極」の乗り方ですが、それでもキッチリ結果を出しているのが凄いです。
まだまだ現役続行のようですから、どこまで記録を伸ばせるか楽しみです。
今日も暑いので自宅で競馬観戦です。ネットで競馬のニュースを見ていたら、色々と気になる記事が、、。
〇アウォーディーが放牧先で死す
ダートG1の常連で、いつも優勝候補の一角に挙げられる強い馬でした。放牧中の骨折のため、予後不良になったそうです。冥福を祈りたいと思います。
〇【STV賞】1番人気のハッピーグリンが差し切りV
ホッカイドウ競馬所属馬が12年ぶりにJRAで1日2勝しました。10Rでは、ナイママが圧倒的1番人気のJRA馬アガラスを破ってオープン勝ちということで、道営競馬のレベルもアップしているようです。北海道シリーズでは、地方馬を「消し」にするのは危険かも。
〇【札幌新馬戦】ジャスタウェイ産駒のトスアップが5馬身差のデビュー勝ち!
今年の新種牡馬ジャスタウェイ産駒の勢いが止まらないようです。良血が少ないこの時期だからという話があるかもしれませんが、それでも早めに勝ち上がれば、クラシックでは有利になるはずです。秋にデビューするディープ、キンカメ産駒の良血との対決が楽しみです。
〇最強障害馬オジュウチョウサンに仏G1オファー
フランスの競馬界も、チョウサンに注目しているようです。4000mのG1に出走の打診があったようですが、チョウサンは今年の有馬記念を目指しているようなので、かなり悩ましい選択になりそうです。1着賞金だけ見れば、G1カドラン賞は4000万円弱、有馬記念は3億円で比較になりません。海外G1の名誉を取るか、有馬の高額賞金を獲るか。ファンとしてはどちらも参戦して欲しいけれど、歳が歳だけに難しいかも。
今年の札幌記念は、なかなかの好メンバーになりそうです。
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【札幌記念想定】ネオリアリズム、マカヒキ、モズカッチャンなど重賞馬10頭が北の地で熱戦
19日に行われる札幌記念(3歳上・GII・札幌芝2000m)は、昨年のクイーンエリザベス2世Cを制したネオリアリズム、一昨年の日本ダービーを制したマカヒキ、昨年のエリザベス女王杯を制したモズカッチャンと3頭のGI馬を筆頭に、10頭の重賞勝ち馬が出走を予定している。
現時点での想定馬と想定騎手は以下のとおり。
アイトーン 国分恭介
アストラエンブレム 藤岡康太
クロコスミア 岩田康誠
ゴーフォザサミット 蛯名正義
サウンズオブアース 藤岡佑介
サクラアンプルール 田辺裕信
サングレーザー 福永祐一
スズカデヴィアス 三浦皇成
スティッフェリオ 丸山元気
ナイトオブナイツ 池添謙一
ネオリアリズム J.モレイラ
マイスタイル 田中勝春
マカヒキ C.ルメール
マルターズアポジー 柴田善臣
ミッキースワロー 横山典弘
モズカッチャン M.デムーロ
※各馬とも出走予定の段階で、変更の可能性がございます。
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毎年、夏場の楽しみなレースですが、今年は良いメンバーが揃いました。まだ確定ではありませんが、G1馬が3頭、重賞馬が全部で10頭ですからほぼG1並みと言っても良さそうです。この中で、贔屓にしているのはサングレーザー。昨年のPOG指名馬ですが、咋秋以降、重賞戦線の常連となりつつあり、毎回期待して見ています。今回の札幌記念は2000mということで、距離延長が不安ですが、得意の札幌コースなので、きっと良いパフォーマンスを見せてくれると思います。
自由律俳句で有名な尾崎放哉の伝記小説。晩年の8ヶ月を描く。尾崎放哉の俳句は、高校の授業で習った事がある。種田山頭火や高浜虚子、萩原井泉水などと共に明治大正の俳句について勉強したが30年経った今でも覚えているのは、山頭火の句と彼の「せきをしてもひとり」という哀愁漂う句くらいだ。俳人の句は覚えていても、彼らの句がどのような背景で詠まれたのかは知らない。彼がどんな人物だったのか興味があって読んでみた。
彼は、東大卒で一流企業の重役を勤めながら、酒癖の悪さで身を崩し、妻には愛想を尽かされ、仏門に入るが酒のせいで上手く行かず、結核を患って死に場所を求めて小豆島に渡る。歌人としての才能は誰もが認めるのだが、酒のせいで堕落した生活は如何ともしがたい。正直、友人にしたくないタイプの人だ。それでも、才能を認める人達にとって、彼の存在は大きかった。プライドは高いけれど経済的に困窮して、多くの人にお金をせびる姿は哀れな感じもするけれど、それをサポートする人達がいるのは、この時代だからこそかもしれない。彼の人生は石川啄木と似ていて、共に才能を認められても、自分に対する甘さから自活する能力を失って厳しい時代を乗り切れなかった点がよく似ている。
この小説は、病に冒されていく様子の描写がいいと思う。著者も若い頃に結核を患ったそうだが、その体験をもとに病状が生々しく描かれている。彼の代表的な句も取り混ぜて、とても面白い小説になっていると思う。
「ジュラシック・ワールド 炎の王国 」を見てきました。ジュラシック・パークのシリーズ5作目になります。どんな映画なのか、、と言っても、見る前から大体想像できましたが、この映画は、恐竜を守るために危険を顧みない主人公たちと、恐竜をカネ儲けの道具としか見ていない悪者たちの戦いがテーマです。恐竜は、ある意味双方を仲介するモノであって、彼らの生態や生物学的な興味は二の次と言う感じです。(初回作は、恐竜の生態をいろいろ紹介していましたが)ストーリーは単純で判りやすく、ハラハラドキドキのシーンも多くて、なかなか楽しめました。
見ていて気が付いたことを書いてみます。
・毎回、子供が出てくる(ファミリー映画だから)のですが、絶叫する声が気になります。恐竜よりも、子供の絶叫の方が怖い。
・恐竜の種類が多すぎて覚えられない。記憶の良い子供はいいけれど、大人には辛い。草食恐竜か肉食恐竜か、区別がつかない恐竜もいました。
・今回は、かなり手の込んだ儲け話になっています。恐竜の捕獲やインフラ投資にお金が掛かり過ぎて、これでは恐竜をいくら売ってもペイできないような気がします。売った恐竜を世話することで、儲けようという魂胆だったのかもしれませんが。
・恐竜もあれほどたくさん人間を喰えば、食欲も落ちるはずなのですが、彼らは本当に貪欲です。牛や羊に比べると、人間は決して美味しい食べ物とは思えない。
・ファミリー向けなので、恐竜に喰われた人間の血や内臓が一切出てこないのが良い。血や内臓は結構グロテスクですから、精神衛生上良くない。
・現実感の無い場面もたくさんあります。まあ恐竜映画だから許せますが、ハリウッド映画のネタ不足も感じます。いつか見たシーンのリメイクばかりで、怖がらせ方が、初回作からあまり進歩していない。
・ジュラシックとは関係けれど、映画の最後の5分くらいは出演者や関係者の名前が字幕表示されるだけなのですが、誰も席を立たずに名前を熱心に?見ています。日本人の習慣のようですが、何だか不思議な光景です。自分は映画が終わると、すぐに席を立つのですが、時々出口を塞がれて出れない時があります。その場合は、退屈なので「日本人の出演者の名前」を探します。みんな何を見ているのか、外国人の知り合いでもいるのでしょうか。
お盆は「ミッションインポッシブル・フォールアウト」を見に行く予定。こちらもシリーズ6作目。おそらく「ジュラシック」同様に、組織のメンツと平和を守るために危険を顧みない主人公たちと、おそらくカネ儲けしか考えていない悪者たちの戦いがテーマでしょう。昔の映画は、世界制覇など権力欲の強い悪者が登場しましたが、現代は全てカネです。まあ、競馬の世界も馬好きかカネ好きかに分かれますから、どの世界も同じです。
今年もワールドオールスタージョッキーズが開催されます。
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女性リーディング騎手コレットらWASJ出場 by日刊スポーツ
JRAは6日、8月25、26日に札幌で行われるワールドオールスタージョッキーズ(WAJS)の出場騎手を発表した。海外招待騎手では初来日の女性騎手サマンサ・コレット(28=ニュージーランド)が注目される。17~18年シーズンで年間132勝をマークし、初めてニュージーランドのリーディングを獲得した。その他では15年総合優勝で4年連続出場のジョアン・モレイラ(34=ブラジル)、ラファエル・ベハラーノ(36=米国)、シェーン・フォーリー(30=アイルランド)、イオリッツ・メンディザバル(44=フランス)、チャドレー・スコフィールド(24=香港)の計6人が参戦する。地方競馬代表騎手は選定競走で80ポイントを獲得した桑村真明(31=北海道・角川)が参加。JRA代表は戸崎圭太(38=田島)、田辺裕信(34)、内田博幸(48)、福永祐一(41)、C・ルメール(39)、M・デムーロ(39)、武豊(49)の7騎手。昨年に続きJRA選抜とWAS選抜(外国、地方代表)によるチーム対抗戦も行われ、JRA選抜は紫紺地、WAS選抜は赤褐色地の特別ゼッケンを使用する。
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今年、注目しているのは女性ジョッキーのコレット騎手。昨年のマリヨン騎手も美人でしたが、コレット騎手もなかなかの美人です。(顔の雰囲気が、何だかよく似ているように思います)ニュージーランドで年間132勝でリーディング獲得という実績を持って騎乗するので、彼女がどんなレースをするのか今から楽しみです。是非、日本の競馬を楽しんで欲しいと思います。それから今回、地方代表で参戦するのは桑村騎手。毎年、地方騎手の活躍が目立つこのシリーズなので、今年も彼の活躍に期待したいと思います。
ドナアトラエンテが新馬戦を勝ちました。
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【2歳新馬】新潟5R ジェンティルドンナの全妹がV byサンケイスポーツ
8月5日の新潟5R・2歳新馬(芝・外1800メートル)は、GI・7勝を挙げた“女傑”ジェンティルドンナの全妹でクリストフ・ルメール騎手騎乗のドナアトラエンテ(牝、美浦・国枝栄厩舎)が、出負けしながらも直線で外から鮮やかに伸びて差し切り勝ち。単勝1.8倍の断然の人気に応えた。タイムは1分51秒3(良)。3番手を追走していたスマイルスター(4番人気)と5番手から伸びてきたマイディアライフ(2番人気)が、1馬身1/4差の2着同着だった。ドナアトラエンテは、父ディープインパクト、母ドナブリーニ、母の父ベルトリーニという血統。
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ドナアトラエンテが勝って、今年のPOG 2頭目の勝ち上がりになりました。でもレース振りは、人気の割には今一つな感じで、直線も左右にフラフラした走りでした。小倉の新馬戦の勝ち馬ヴェロックスが、8馬身差をつける凄い勝ち方をした後だったので、何だか地味な勝ち方に見えてしまいました。とは言え、来年のクラシックまで時間があるので、夏場は暫く休養して、秋からのレースに備えて欲しいと思います。とりあえず勝ってくれて良かった良かった。
期待の新馬・ソルドラードは3着でした。
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【新潟2歳新馬】3番人気・サムシングジャストがV!単勝1・1倍のソルドラードは3着 byスポーツ報知
8月4日の新潟5R・2歳新馬(芝1600メートル=11頭立て)は、3番人気のサムシングジャスト(牝、栗東・松田国英厩舎、父ヴィクトワールピサ)が3番手から抜け出して、半馬身差で初陣を飾った。勝ちタイムは1分36秒6。(中略)単勝1・1倍と断然の1番人気に推された17年ダービー馬レイデオロの半弟ソルドラード(牡、美浦・藤沢和雄厩舎、父ロードカナロア)は中団やや後方から脚を伸ばしたが、前を捕らえきれず3着に敗れた。
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レースを見ていましたが、スタートがいま一つで位置取りがやや後ろになり直線では、右に左に他馬を避けながらの走りになってしまいました。最速の上がりタイムということで、能力的には問題無さそうです。もう少しスタートが良くなれば、勝てるような気がします。次回も注目してみたいと思います。
明日は、ドナアトラエンテのデビュー戦です。期待していますが、名前が覚えにくい。
夏は、競走馬デビューの季節ということで、先週のPOG指名馬アルママは、期待されての2着と残念な結果でしたが、今週もPOG指名馬が出走します。
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◆8/4(土)
・新潟5R(芝1600m・11頭)
ソルドラード(牡、C.ルメール・藤沢和雄、ロードカナロア)…キングカメハメハ産駒の半兄レイデオロは昨年のダービー馬。順調に乗り込まれ、初戦から期待が掛かる。
◆8/5(日)
・新潟5R(芝1800m・8頭)
ドナアトラエンテ(牝、C.ルメール・国枝栄、ディープインパクト)…全姉ジェンティルドンナは2012年の牝馬3冠などGI・7勝を挙げた名牝。調整も順調。
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上記2頭は、スポーツ紙でも取り上げられているようです。半兄レイデオロ、全姉ジェンティルドンナ、しかもルメール騎手騎乗で期待の大きさがよく分かります。でも、兄姉がG1馬という血統はたくさんいますし、兄弟のように走れるかと言えば、なかなか難しいところもあります。(今まで、何度騙されたことか、、)この暑い時期にデビューして勝っても、来年のクラシックの頃には忘れられてしまう馬も多いです。なので、あまり期待せずに、とりあえず1勝を、、というくらいの気持ちで見てみたいと思います。ジェンティルドンナは好きな馬だったので、ドナアトラエンテがドンナ馬なのかとても楽しみです。
久し振りに競走馬に関する本を読んでみました。
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著者は、JRA研究所で馬学講座を担当していた方で、以前、自分も栃木の研究所に著者のセミナーを聞きに行ったことがあります。この本では、馬とはどのような生き物かという観点で、競争馬を分析しています。内容は、競馬ファンの素朴な質問に答える形式で書かれて大変読みやすく、紹介されている事例は、雑誌や競馬関連本で知っている事も多かったけれど、著者の色々な経験がユーモアを交えて丁寧に説明されていたのが良かったと思います。馬の習性の研究というのは、馬の行動に対する仮説を立てて、観察を行い、統計的に分析するという地道な作業です。仮説の証明に至らないケースも多いようで、失敗談も紹介されています。色々なケースを試してみて、馬の様子を観察する。上手く行けば、馬に対する知見を得られる。それを1つ1つ繰り返して検証する。競馬ファンの素朴な疑問に答えるためにも、様々な検証が必要ということのようです。生き物を理解するというのは大変なことで(これは人間にも当て嵌まると思うけれど)不確定要素が多く、それが競馬という競技の魅力になっていると思いました。この本では、競走馬の習性の考察が中心なので、競馬に関係する記述が少ないです。そういう意味では、競馬ファンには多少物足りないかもしれません。
因みに以前のセミナーで、著者に「競馬で馬を選ぶとしたら、どんな馬を選びますか」という質問をした人がいました。回答は、あくまで個人的な意見ですがと断った上で、「スタートの良い馬を選んだほうが良い」と言ってました。「スタート直後の1秒をアドバンテージにするのは簡単だが、ゴール前で1秒の差を挽回するのは大変だから」ということでした。馬の気持ちになってみれば、なるほどと思う意見だったと記憶しています。
スタートが良い馬を選ぶには、出走馬のビデオを繰り返し見るしか無さそうです。