東平遺跡(ひがしだいらいせき)。
場所:静岡県富士市伝法。東名高速道路「富士」IC付近。復元家屋は同ICの北、約600mのところにある「広見公園」内にある。また、公園西端に「富士市立博物館」(場所:富士市伝法66-2)もあって便利。駐車場有り。
「東平遺跡」は、奈良~平安時代初期(8~9世紀前半)の大集落跡で、少なくとも1km四方の広がりがあり、写真1の高床倉庫のような掘立柱建造物跡が約70棟、写真2のような竪穴住居跡が約300戸、発掘されているという。また、当遺跡からは、「布自(ふじ)」という字が書かれた墨書土器のほか、武器等も発見されていることから、当時の駿河国富士郡衙跡ではないかと考えられるようになっている。因みに、東名高速道路「富士」ICの南、約1.5kmのところには式内社「富知神社」の論社である「富知六所浅間神社」が鎮座している。
ところで、古代東海道は、貞観6年(864年)に(元は富士川の西にあった?)「蒲原」駅家を富士川の東に移したとされる(2011年8月30日記事参照)。その移転先については、諸説あって定まらないが、仮に移転前の「蒲原」駅家が近世「蒲原」宿付近とすれば、JR東海道本線「新蒲原」駅~東名高速道路「富士」ICの間が直線距離で約9kmなので、原則の駅間距離約16kmの半分(約8km)に近い。あるいは、交通に必要な諸資材が調達しやすい富士郡衙付近に移転した可能性も考えられるのではなかろうか。
富士宮市のHPから(富士宮市郷土資料館通信№10)
富士市立博物館のHP
写真1:東平遺跡高床倉庫(復元)
写真2:東平遺跡竪穴住居(復元)
場所:静岡県富士市伝法。東名高速道路「富士」IC付近。復元家屋は同ICの北、約600mのところにある「広見公園」内にある。また、公園西端に「富士市立博物館」(場所:富士市伝法66-2)もあって便利。駐車場有り。
「東平遺跡」は、奈良~平安時代初期(8~9世紀前半)の大集落跡で、少なくとも1km四方の広がりがあり、写真1の高床倉庫のような掘立柱建造物跡が約70棟、写真2のような竪穴住居跡が約300戸、発掘されているという。また、当遺跡からは、「布自(ふじ)」という字が書かれた墨書土器のほか、武器等も発見されていることから、当時の駿河国富士郡衙跡ではないかと考えられるようになっている。因みに、東名高速道路「富士」ICの南、約1.5kmのところには式内社「富知神社」の論社である「富知六所浅間神社」が鎮座している。
ところで、古代東海道は、貞観6年(864年)に(元は富士川の西にあった?)「蒲原」駅家を富士川の東に移したとされる(2011年8月30日記事参照)。その移転先については、諸説あって定まらないが、仮に移転前の「蒲原」駅家が近世「蒲原」宿付近とすれば、JR東海道本線「新蒲原」駅~東名高速道路「富士」ICの間が直線距離で約9kmなので、原則の駅間距離約16kmの半分(約8km)に近い。あるいは、交通に必要な諸資材が調達しやすい富士郡衙付近に移転した可能性も考えられるのではなかろうか。
富士宮市のHPから(富士宮市郷土資料館通信№10)
富士市立博物館のHP
写真1:東平遺跡高床倉庫(復元)
写真2:東平遺跡竪穴住居(復元)