神が宿るところ

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米すり石

2011-09-23 22:19:01 | 名石・奇岩・怪岩
米すり石(こめすりいし)。
場所:静岡県富士市宇東川西町8-18にある「冨榮山 専修院 清岩寺(ふえいさん せんしゅういん せいがんじ)」の山門前。「今泉四丁目」交差点(コンビニ「ミニストップ富士原田店」付近)を南に入る。山門は、突き当たりを左折(東へ)、直ぐ。
「米すり石」は、江戸時代中期の天明年間(1781~1788年)、全国的に天災地変が続き、当地でも大飢饉により餓死者が多数出た。このため、中村家が米を放出し、この石で米を擂って粥にして近在の者に施した。元禄(1688~1703年)の頃から、飯森西の街道沿いに首のない地蔵像があったが、この地蔵像を地中に埋め、「米すり石」に「地蔵大士」(大士は菩薩の尊称)と刻して石碑とし、供養した。昭和40年に、地中に埋めた地蔵像を掘り出し、「米すり石」とともに「清岩寺」に移したという。
なお、「清岩寺」は浄土宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来(立像)。寺伝によれば、天文4年(1535年)、聞誉厳悦上人の開基とする。別の伝承によれば、鎌倉時代初期に北条時政が富士川河畔に建立したが、後に洪水で流失、天正8年(1580年)に現在地に再建されたとされる。


静岡教区浄土宗青年会さんのHPから(清岩寺)


写真1:「清岩寺」山門


写真2:山門前の「米すり石」。表側に「地蔵大士」と刻されている。


写真3:石の裏側に窪みがある。





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