神が宿るところ

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大ノ越古墳

2016-07-06 23:00:44 | 古墳
大ノ越古墳(だいのこしこふん)。
場所:山形県山形市門伝字大ノ越1119。国道458号線と山形県道17号線(山形白鷹線、通称「狐越街道」)の交差点から県道を西へ約700m。「社会福祉法人やまがた市民福祉会 とかみふれあいセンター」の東側。県道沿いだが、一段高くなっているので、道路からは見えにくい。駐車場なし。
「大ノ越古墳」は直径約15mの円墳で、幅約2mの周溝を備えるが、葺石・埴輪の有無は不明。昭和53年の圃場整備工事中に発見され、発掘調査の結果、墳頂部で上下に2基の組合せ箱型石棺が発見され、この中から単鳳環頭大刀、直刀、鉄剣、工具、馬具、土師器など豊富な副葬品が出土した。築造時期は5世紀後半頃とされ、菅沢古墳2号墳(前項)とともに、現・山形県村山地方で最古の古墳。昭和53年に山形市指定史跡に指定され、出土品も昭和54年に山形県の指定有形文化財(考古資料)に指定されて山形県立博物館に収蔵されている。副葬品の多さ、豊かさは有数のもので、特に環頭大刀は朝鮮半島南部の百済または伽耶で造られた品と考えられている。このように、「大ノ越古墳」は山形盆地全体を支配した有力豪族の墳墓と推定されている。


山形県観光協会のHPから(大ノ越古墳)

山形県立博物館のHPから(大ノ越古墳出土品)


写真1:「大ノ越古墳」。県道から少し入ったところ。西側から見る。道路より一段高いところにある。


写真2:全景


写真3:墳頂付近に石棺の一部が露出している。


写真4:同上
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