神が宿るところ

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草薙神社の古宮

2010-10-19 20:38:40 | 史跡・文化財
草薙神社の古宮(くさなぎじんじゃのふるみや)。
場所:静岡市清水区草薙1-18-12。県道407号線(静岡草薙清水線、通称:南幹線)沿い、「草薙駅前」交差点近くにある「静清信用金庫草薙支店」の裏。「コーポオーロラ」というマンションの敷地内にあるようだ(参拝はお静かに。)。入口近くに案内板がある。駐車場なし。
式内社「草薙神社」の社伝によれば、日本武尊の死後、父の景行天皇が東国巡幸して日本武尊の事蹟地を訪ねた際に、同神社が創建されたという。そして、天皇の御幸地であることから、この地を「天皇原」と称し、元の社地はここにあったとされる。その旧社地を「古宮」といい、今も鳥居、石祠、2本の樹木で、その位置を示しているという。
なお、社伝では、現在地に遷座したのは、葦毛の馬が近くを通ると必ず落馬した、という怪異があったためで、平安時代のこと、とする。しかし、棟札によれば、徳川家康の命により、天正18年(1590年)に社殿が造営されており、同年に現在地に移転した記録もあることから、現在地への遷座はそのときであろう、ともいわれている。
なお、「古宮」の南、約300mのところに「瓢箪塚古墳」(西ノ原1号墳)がある。その名の通りきれいな形を残す、全長約40mの前方後円墳で、未発掘のため詳細は不明であるが、6世紀初め頃の築造で、「廬原国」の首長クラスの墳墓ではないかといわれている。これも、草薙神社の創建に何らかの関係があったのではないか、とも思われる。


写真1:式内社「草薙神社」古宮


写真2:同上(石祠)


写真3:近くに「天皇原公園」という公園もある(場所:静岡市清水区草薙3-121-1。「南幹線」に面する大鳥居から通称「草薙神社通り」を約200m南に進んだ交差点のところ。)。


写真4:「瓢箪塚古墳」(場所:静岡市清水区谷田307(「ひょうたん塚公園」の住所)。「清水草薙郵便局」の向かい側)
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