今日も一日中釣りをしていたが、何か引っかかるものがあり、そのせいもあってなかなか釣ることができないのだった。
海に出てから何日もが過ぎ、一日過ぎ行く毎に、陸上のすべてが遠のいてゆくようだった。
馬たちはまだ草原を駆けているのだろうか、ここでは緑色をしたものは、潮風を照らす太陽のためらいだけなのだ。
ためらうものは、すべてが滅びていくというのに、お腹がすいてしまい、海賊船が近づいてきたのだ。
いつの間にか、キャプテン・ハンモックがすぐ隣にいたのだった。
「ローテンションの一角を担ってほしいのだが」
「だけど、船長。私は野球などしたことがない」
「ここまで来たが、無駄足を踏んだようだな」
船長は地団駄を踏み、その音にシュモクザメが集まってきた。
海賊船から投げ込まれたトンカチを受け取って、私たちは次々とやってくるシュモクザメを叩くと、それらは小気味良い音を立てて、海面には鮮やかなオレンジの文字でヒット!が踊っているのだった。
もっともっとと海賊船の上から、海賊たちが旗を振りながら応援歌を歌っている。遠い海の懐かしいメロディー。きっと、その懐かしさに負けてシュモクザメたちは帰っていった。
「彼らはどこへ帰っていったのだろう?」
トンカチを、海に放り投げて、私は問うたが、船長は答えなかった。手にはまだトンカチを握り締めている。
「ありがとう! キャプテン・ハンモック」
またどこかで会うことがあるだろう。きっと、この広い海のどこかで。
海に出てから何日もが過ぎ、一日過ぎ行く毎に、陸上のすべてが遠のいてゆくようだった。
馬たちはまだ草原を駆けているのだろうか、ここでは緑色をしたものは、潮風を照らす太陽のためらいだけなのだ。
ためらうものは、すべてが滅びていくというのに、お腹がすいてしまい、海賊船が近づいてきたのだ。
いつの間にか、キャプテン・ハンモックがすぐ隣にいたのだった。
「ローテンションの一角を担ってほしいのだが」
「だけど、船長。私は野球などしたことがない」
「ここまで来たが、無駄足を踏んだようだな」
船長は地団駄を踏み、その音にシュモクザメが集まってきた。
海賊船から投げ込まれたトンカチを受け取って、私たちは次々とやってくるシュモクザメを叩くと、それらは小気味良い音を立てて、海面には鮮やかなオレンジの文字でヒット!が踊っているのだった。
もっともっとと海賊船の上から、海賊たちが旗を振りながら応援歌を歌っている。遠い海の懐かしいメロディー。きっと、その懐かしさに負けてシュモクザメたちは帰っていった。
「彼らはどこへ帰っていったのだろう?」
トンカチを、海に放り投げて、私は問うたが、船長は答えなかった。手にはまだトンカチを握り締めている。
「ありがとう! キャプテン・ハンモック」
またどこかで会うことがあるだろう。きっと、この広い海のどこかで。