「多勢に無勢。引き上げるぞ!」「心配には及びません。彼らはバックダンサー。直接戦闘には加わりません」軍師の言う通り彼らは武器を持たなかったが、戦が始まると突然前面に顔を出してきた。「皆も踊れ! 何だか楽しそうたぞ! 戦はやめよ」将軍は剣を納めて踊りの輪に加わった。#twnovel
「近づいては駄目」灰色の匂いを感じ取って母は忠告した。けれども、彼らは灰色の匂いに吸い寄せられるようにしてやってきた。「明日になれば乾いてしまう」月光のように大地が輝く時間の短さを知るように、その艶の中に踏み出した。「今しかないんだよ」猫は十五のあしあとをつけた。#twnovel