「いったい何の真似だ?」彼には全く心当たりがなかった。再度見せられてもまるでわからない。「太陽系に地球という惑星があってそこに生息していた人間だと?」気分が悪い。自信を持って演じているのだから、きっとそれはそういう生物なのだろう。もはや確認の手段は失われている。 #twnovel
目的地まであと数キロのところでついに燃料が尽きてしまった。スタンドからガソリンの匂いが漂っていたがポケットには小銭が残っているだけ。「ガソリン泥棒にはなりたくない」消沈して歩いていると突然エンジンが鳴き出した。「この匂いだけで10キロは走れるぜ!」バイクが叫んだ。#twnovel
誰かが部屋のドアをノックする
音がする
けれども誰も来てはいない
本当は自分で
茶碗を置いた
だけのことだと知っていた
ひとりの部屋はとても静かだ
音がする
けれども誰も来てはいない
本当は自分で
茶碗を置いた
だけのことだと知っていた
ひとりの部屋はとても静かだ
今でなくてもいいけど
いつでもよかったから
無地の紙の束を買った
「世界の終わりは?」
いいですと言うと
女は僕の方に手を伸ばす
特に必要でもない
世界の終わりを
その手に合わせて受け取った
僕の言い方か
きっと彼女の聞き方が
その行方を左右して
世界の終わりを導いた
煙草も空き缶も
紙パックも手袋も
道の上ではすべてが潰れていた
すべてが無残な姿で
捨てることのできない
世界の終わりを手にしたまま
仮に
まだ潰れてないものがあるとすれば
その時は
いつでもよかったから
無地の紙の束を買った
「世界の終わりは?」
いいですと言うと
女は僕の方に手を伸ばす
特に必要でもない
世界の終わりを
その手に合わせて受け取った
僕の言い方か
きっと彼女の聞き方が
その行方を左右して
世界の終わりを導いた
煙草も空き缶も
紙パックも手袋も
道の上ではすべてが潰れていた
すべてが無残な姿で
捨てることのできない
世界の終わりを手にしたまま
仮に
まだ潰れてないものがあるとすれば
その時は