眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

卓上の宇宙

2012-02-28 20:21:12 | 忘れものがかり
ピンポーン

誰かが来た?

そうではなくて
自分の方が
ゼリヤに来ていたのだ

隅っこは好き

この空間は僕の肉体
この時間は僕の生命

(いつまでこうしていられるだろうか)

少しびくびくしながらも
デスクトップと向き合っていると
オリオン座をみつけた

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book & dinner

2012-02-28 18:05:27 | ショートピース
ウエイターは分厚いメニューを小脇に抱えやってきた。開いたところからもう食事は始まっている。「これは小説ではないですか?」メニューは結末に載っているという。「楽しみは最後に……」と言って男は笑った。周りを見渡すとみんな一様に本を開いていて、図書館のように静かだった。#twnovel

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今日が生まれる

2012-02-28 03:16:57 | 忘れものがかり
何も書くことがないという時
何かを書かなければならない

何かを書くことができなかったら
何もなかった一日になってしまう

乏しさのあまりに
少しも触れられることなく
通り過ぎていってしまう一ページに
しがみついて
今日にしかないしるしをつけるのだ

踊り場で気がついた雨
小耳に挟んだ誰かのつぶやき
頭の中を
ほんの一瞬横切った
架空の風景さえも

言葉にすれば今日が生まれる

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