眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

背中の眠り人

2022-09-16 06:17:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
眠れない夜を越えたらたどり着く夜明けは夢にすがってみたい

カテゴリーどこへ向かうか定まらぬ君のポメラがうとうとタッチ

眠れない夜の note に瞬いた詩情あなたは今を生きてる

「つまらない」100分過ぎて気がついた映画ラストは背を向けてみる

覚醒は遠い夜明けか閉ざされた君の note にとまるカナブン

幻の読者にあてた歌を編む波打ち際に夜明けの歌人

眠れない夜が朝まで伸びる頃 詩の神さまとチキンラーメン

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普通の味

2022-09-16 01:06:00 | 夢追い
 部屋にいると先生が何をしているのかとたずねてきた。僕はタオルの用意やお菓子の整理をしているのだと答えた。切符はまだ買っていなかった。切符などいつでも買えるからだ。

「今行け!」

 先生は今すぐ切符を買いに行くように言った。窓口に行くと半分明かりが消えて閉まりかけていた。自販機はまだ大丈夫だ。切符を買おうとしたがどれを買えばいいかわからなかった。

「みんなは何を?」

「博多でしたよ」

 窓の向こうの女は答えた。券売機に戻って博多を押すと43000円だった。
(うそだ!)
 どう考えても高すぎる。僕は食堂に駆け込んだ。同級生らしき男を捕まえて訴えた。男はとても冷静な態度だった。そんなもの高くも何ともない。僕ならいつも買っているよと言った。

 ぞうすいだけではすぐにお腹が空いた。僕はたこ焼き屋に駆け込んでたこ焼き6個を注文した。

「味は?」

 味は1から10ほどあり1番上は素焼きだった。僕は気になった5番目のしょうゆに決めた。

「しょうゆでっか?」

 店主は驚いたように言った。初めてしゅうゆの名を耳にしたようだった。

「ソースの方がいいですか?」

 不安になって僕はきいた。

「普通はソースでっけど」

「じゃあソースで」

 あっさりと僕は流されてしまった。

「350円です」

 適正価格に違いない。
 たこ焼きはすぐに出てきた。鉄器の中で僕を待っていたからだ。

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