こんなところに
読者なんていない
森永牛乳と海苔巻きあられと
ノートが一緒に入っていたとして
開こうとしているそれは作者だ
・
小結が金星をあげた時
読者は西の空から現れる
猛獣と巨人をつれた
ノマドワーカーが
東から出迎えるだろう
・
光速カートで
読者をつかまえられる?
モナ王が入っていた空き箱
野良猫はナイト・チーフを待ちながら
ひねくれた姿勢をとっていた
・
コラムやポエムを求めていた
読者であり続けるような必然性はなく
もっと楽しめるものを求めて
乗り換えるためのホームへは
人差し指をずらして行けたのだ