今回の文部科学大臣杯の中学生の部は、前年度小学生名人戦で県代表を争ったY月君・コータ君と棋神降臨中のイツキ君がチームを組む日枝中が本命視されている中で、ユーキッチ君率いる中山中がマジに県代表を狙いに行っていた。
ここから、ユーキッチ君の大いなる企てが始まった。
先ず、選手3名を集めなければならないが、今回はコージ君を仲間に加えて3名の体制は完了。
はたして、その作戦はコージ君を大将にして副将がユーキッチ君で、三将にダイチャンを据える布陣で臨んで来た。
相手のチームの大将にコージ君を当て、副将・三将で2勝を確実にゲットして勝ち進む作戦だった。
相手チームの最強者を一手に引き受け全敗必至の役を、良く引き受けてくれたものだ、これは人間関係が成立していないと成立たない事だから、そこまでの関係を築いたリーダが素晴らしいと言うことになるのだろう。
作戦参謀&総司令官のユーキッチ君は、相手チームの副将を確実に沈め勝ち進むが、ここで予期しない出来事遭遇する。
相手チームも策があり三将に実力者を据えて居るではないか、そう大将と三将で勝進む作戦を多くのチームが考えてやって来ていた。
小学高学年の頃から、野球に活動をシフトしていたダイチャンでしたが、将棋熱も冷めないでいてくれて、彼も全国・西日本大会に行く夢をもっていた。
強敵の相手チームの三将を相手に、苦しい将棋が多かったが、やはり小学生の小さい頃から駒を握って居る事や、多くの大会へ個人・チーム戦とも参加していた経験値(勝負度胸でしょうか)が活きて3連勝しチームを決勝戦進出させてしまった。
中山中、副将・三将の3連勝で決勝戦進出。
決勝戦で戦う事を予期していたのか、ユーキッチ君は相手が誰でも俺が勝つと爪を研いでいた様子で、誰が来ても負けないと豪語、コータ君との対戦となった。
現在フォーム改良中で「KRS48」を実行中のコータ君は、四間飛車と棒銀では来ないと推測して、独自開発のオリジナル雁木戦法で迎え撃って来た。
この将棋、終盤一手を争う凄い局面になったが、武運はユーキッチ君に軍配が上がった、ユーキッチ君お見事でした。
負けたコータ君も、得意戦法を封印したままで良く戦いました。今は改良中なので目の前の勝ち負けは気にしなくても良いですが、自分の構想した作戦が良かったか悪かったのか振り返りは確実に行いましょう。
ここから凄いのが今回のユーキッチ君の戦略で、三将をイツキ君と予想していて、ダイチャンにイツキ君対策を伝授していて臨んでいた事だ。
三間石田を得意とするイツキ君なので対策は立て易いとは言うものの、そこまで準備して大会に臨んでいる事と、ダイチャンもそれを受け入れて自分で消化しながら来た所が素晴らしい。
代表になりたいの一念が、このチームをここまで引っ張って来られたのだろうと。
野球ならば、バンドの役のコージ君・4番のユーキッチ君、そして残ったランナーをホームに迎え入れる5番バッターのダイチャン皆さん各々の役割を果たせた大会だったと思います。
コージ君1番勝てて良かったです。
あきらめたら、そこで試合は終了。
史上最大の作戦に、また新たな仲間が加わった。
テレビのCMで見たので、早速ローソンへ駆け込んだ。(笑)
腹を満たしながら、目標に進む作戦。