順不同でお送りしている年末年始八ヶ岳西麓滞在記。
これはある日の朝の散歩風景。

ドガティ君のファッション。

東にある八ヶ岳連峰に遮られ、八ヶ岳西麓の標高が高い地区は直接的に朝日に照らされ始めるのがかなり遅い。

まだちょっと暗い。
ドガティ君は寒いらしい。

あまり楽しくなさそう。
散歩に行きたいのだけれど、寒すぎるのはあまり好みではない。

でも少しは歩かないと。
ずっと閉じこもっているわけには行かないでしょ。
空はかなり明るくなって来たね。

気を取り直して、雪の上の匂いを嗅ぐドガティ君。

雪の上にもさまざまな匂いあり。
周囲は夜中なんて動物だらけだもんね。

そんなドガティ君を、ドガティ君専属インスタグラマーがスマホ撮影。

昼間気温が上がり雪が溶けて水になったが、その後気温が下がりその水が今度は氷に変化した場所があちこちにある。
そういうところはツルツル。
滑らないように気をつけて歩きましょう。

滑らないようにと注意深く歩いているから、妻はロボットのようにぎごちない動き。ノロノロ進んでいる。

ドガティ君の背中にBarbour。英国王室御用達なので、王室紋章付きだ。

でもこのドガティ君のジャケットはBarbour社の製品には見えない(笑)。
でもまったくのウソではない。ホンモノでもないけど(笑)。
この表側の生地は以前は妻のジーンズだったものだ。
一方、裏側の生地には、Barbour社のジャケットの内側に装着する防寒用ライナー(パイル地)が使われている。四半世紀着てついに穴が開いた同社のジャケットを私は二年前に捨てたが、そのライナーを使って妻が作ったのがこのドガティ君のジャケットなのだ。したがって、これが全くBarbourではないというわけでもない。

これはウサギの足跡ですねえ。

いろんな動物の香りが残る道を行く。
私にはまったくわからないが、ドガティ君の鼻なら、おそらくそうした匂いが感じられることでしょう。

茅野市や諏訪市が一部見えている。

我々がいる場所と比べると、それら市街地にははるかに早い時間帯から、陽射しが届いていたのだろうね。
その向こうにアルプスが見えるはずなんだが、この日はちょっと雲がかかっていた。
散歩はまだまだ続く。
下りたら今度は上がらないといけない(←当たり前)。

阿弥陀岳だ。

我々が今歩いている場所からすると、阿弥陀岳の位置が真東にあたる。
日の出を拝めたが、真東にある阿弥陀岳よりもかなり南寄りから太陽が出て来ているのがわかる。そういう季節だ。まだちょっと前は冬至だったから。

さあ、山荘に戻ってきたよ。
敷地に入ったら、ドガティ君のリードをはずしてやる。
彼は寒いので、そそくさと階段を上がってゆく(↓)。

早く建物の中に入りたいのだ。
我々がゆっくり歩いて来るのをイライラして見ている。

「おとーさん、おかーさん、早くドアを開けてください」

はいはい、入りましょうね。

我々ニンゲンは完全な防寒着で外を歩いている。
しかしドガティ君は、いくら毛むくじゃらでジャケットまで着せてもらっているとは言え、寒く感じることでしょう。
こちらは山荘に置きっぱなしの私の防寒着だ。もう20年着ている。

2002年に買ったモンベル社のジャケットで、当時もっとも寒冷地仕様だったもの。
私がこれを着ていたら、当時蓼科高原に住んでいた父が欲しそうにしたので、父にこれを譲った。しかしそこから数年で父は死んだので、このジャケットは再び私のものとなった。
【つづく】