ハイドンをどうぞ♪
イタリアの弦楽四重奏団の演奏です(↑ ↓)。
Haydn: String Quartet in D Major, HIII No.63, Op.64 No.5 "The Lark" - 1. Allegro moderato
滞在期間の終わりが近づいて来た。
朝起きたら、ほんの少しだけ雪が積もっていた。
これが今回の滞在中のわずかで唯一の降雪。
それ以外は晴れ。ずっと晴れ。
この時期としては珍しいね。
昔はすごい豪雪もあったのに。
そんな時は、山荘に出入りするだけで大変だった。
今回の滞在中は、ここにある薪をずっと燃やしていた。
この薪の真上にはすごいつららがあって、薪を取りに行くのがちょっと怖かった。
日の出前から散歩。
「おとーさん、寒い」
どうせ寒いんだから、さっさと行こうぜ。
このあたりには多い樅ノ木。
針葉樹としては、カラマツの次くらいに多いかな。
除雪車が通った跡だ。もうかなり前のものだね。
坂道を滑らないように慎重に歩く。
私はモンベルの寒冷地仕様のウェアを着ている。
この部分(↓)が、まったくスウェーデン的な風景。
そういえば昔北海道にスウェーデンヒルズなんてところが造られたね。今もあるのかな?・・・調べたらあった。
我々がいるところは東のすぐ近くにある八ヶ岳連峰に遮られてまだ陽が射していない。
しかしはるか下の茅野市、諏訪市の市街地はとっくに陽が射していて明るい。
どんどん歩くぞ。
雪は降っていないが曇天で、真正面に見えるはずの阿弥陀岳は見えない。
ドガティ君の小さな足跡。かわいい💛
山荘に戻った。つららが長くなったなぁ。
ドガティ君が慌てて階段を上って来る。
「寒いです。おとーさん、早くドアを開けてください」と言っている。
さて、人間は朝ごはん。
鎌倉とここ原村では、同じ茶葉を使っていても、ミルクティの出来上がり方が違う。鎌倉の方が簡単に濃い茶が出来る。
まずは標高が違うために水の沸点が違うのだろう。低地の鎌倉の方が湯の温度を限りなく100度近くまで高くすることが可能だ。
次に水質の違いもあるかもしれない。そんなに大きな違いはないと思うが、原村の方が硬度が高いのだろう。鎌倉ではそれよりは軟水的であり、茶葉の成分を引き出しやすい。昆布なんかと同様、軟水は有利だ。
だから鎌倉でも相当な量の茶葉を使って紅茶を作っているが、原村に来るとそれがさらに多く必要になる。あるいは成分が浸みだすまでに長時間待たなければならない。
原村の農場で購入したベーコンも、これで食べ納めだ。
「あれ、ボクの朝ごはんはないの?」と問いたそうなドガティ君。
あなたは朝いちばんにもう食べてますよ。
やがて昼が近づく。
おいしい米沢米。高島藩御用米だ。これをまた使いましょう。
ハウスのザ・カリーを使って、日本の正しいカレー・ライス。
日本のカレー・ライスらしくタマネギ、馬鈴薯、ニンジン。
しかしこれらの野菜は米国からクラーク博士らによって札幌農学校にもたらされたもので、普及するのは明治時代後半だ。
その前の日本のカレー・ライスには、これらの材料はなかった・・・うんちくはどうでもいい(笑)
日本のカレー・ライスらしくないエビ。
それ以外にも勝手に、蜂蜜、豆板醤、みりん、ショウガ、ニンニクを加える。
材料は切れた。
こちらが米沢米。
この紙袋はこんな紐を使って開け閉めする。
ストウブでつくりましょう。
タマネギを炒める。
弱火にして蓋して蒸す。
金麦の限定醸造。これは安いのに旨いな。
濃いエールのつくりだ。
馬鈴薯とエビ以外を入れて炒める。ニンニクやショウガもね。
ハウスのザ・カリーに付いてくるブイヨンペーストを入れて煮る。
ダイヤ菊金印を飲む。
そして鍋にもダイヤ菊を少し入れる。
それからルゥ、蜂蜜、みりん、豆板醤を加える。
ぐつぐつ煮るが、馬鈴薯もここで加える。
馬鈴薯だから崩れやすいはず。
しばらく煮ておきましょう。
クミン、コリアンダー、ターメリックを少し用意する。
これは最後にサラッとかけて、スパイスの香りを出すためのもの。
最後に海老を入れる。
あまり早く入れると、小さくなっちゃうからね。
ドガティ君はおかーさんに抱っこされて昼寝。
しかし馬鈴薯があまりにしっかりしていて、いつまで経っても柔らかくならないため、一旦煮込んだエビを出す。
馬鈴薯がなかなか柔らかくならないのも、沸点が低いからなのかもしれない。
せっかくの大きなエビが小さくなってしまいそうだから、エビはしばらく出しておきましょう。
この馬鈴薯のせいだ。あなた実はメークインじゃないの?(笑)
それでもなんとか馬鈴薯が柔らかくなった。
最後の段階、エビを戻し、3種のスパイスを少量加える。
これで完成だ。
出来ました。
結構複雑な味わいの、でも大変日本的なカレー・ライス
エビがおいしい。
食べまくるよ。
高島藩御用米もいつもながら、とても美味しい。
いい米だね。
スパイスで汗をかいた。
暑いので窓をちょっと開けて、外の冷気を入れる。
食後の用意。
まったりしましょう。
薪ストーブ焚いて。
私は昼寝するよ。
するとすぐ近くでドガティ君も昼寝しはじめた。
しかしいつまでもゆっくりはしていられない。
ドガティ君の夕方の遊びに付き合う。
ドリャァ~~とボール遊びさせて、激しく運動してもらう。
そのうち夕陽が西の方に沈む。
夜はまたまたダイヤ菊。
そして寝た。
翌朝。
気温はマイナス8度。まあ、滞在中はずっとこんなもんだった。
これはまだ1月3日の話だ。
鎌倉に帰ってから13話も書いたので、長くかかってしまった。
で、1月3日ということは駅伝がある。
普通に朝早くから帰ると、湘南方面では駅伝の戻りの交通規制に引っかかり、自宅に帰れない。
時間を調べて、ゆっくり帰りましょう。
飲まなかったダイヤ菊の紙パックはそのまま自宅に持ち帰ろう。
朝食もいつもどおりゆっくり食べる。
これで八ヶ岳のお話は終わり。
ありがとうございました。