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住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち (講談社+α新書) |
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講談社 |
標記の本を読んだ。著者は、ドイツに住む日本人である。EUの実情が書かれている。
EUは美しい概念で始まったEU、ヨーロッパは一つ。皆が豊かになる強い経済圏。それはことごとく破れた。人間皆兄弟という言葉は、利害のないところでは、成立する。美しい民族衣装で踊っているのは、エキゾチックで楽しい。しかし、その人たちが、自分たちに経済的負担をかけはじめ、それは果てしなく続くとなると、途端に関係は変わる。エキゾチックから不快に変わる。その速度は極めて速い。~本書より
熟練労働者がドイツでは不足している。ある程度優秀な人は、労働者ではなく、技術者になりたがる。一方、熟練労働者となるべきドイツの若者たちは、質が悪い。従って、医療や介護では外国人に頼る。現在ドイツは外国人が約2割、もう限界だという。ヨーロッパ内では国境がないため、貧しい人たちもどんどんドイツに流入してくる。
EUは日本に先行して、国を開いている。将来の日本のようだ。他山の石にしないとね。