産能大のテキストもだいぶ進んできた。この週は、「しなやかな心をつくるメンタルマネジメント」。産能大オリジナルテキストだ。このテキストは、一流と言われる人6人をクローズアップし、メンタルマネジメントを強くする方法をまとめたものだ。結論から先に言うと、このテキスト、産能大から来た3年次の通信課程のテキストでは一、二のテキストだと思う。
一流と言われる登場人物は、杉山愛、佐々岡真司、森理世、加藤望、川邊りえこ、清水宏保氏だ。森さんは2007年ミス・ユニバース世界大会優勝者、川邊さんは世界を舞台にする書家である。残りの方はおそらくご存知だろうスポーツ選手である。
各々のメンタルマネジメントは違う。テニスの杉山さんはスランプ脱出法と腹式呼吸。広島カープの佐々岡さんは、ルーティンやスイッチの入れ方、書家の川邊さんは、気分転換に感動を求めて旅に出る。スケートの清水さんは、リレハメルの時は計画的失敗をする。プレッシャーは最高のサプリメントだと。人生には無駄なトラブルはない、ピーキングに失敗しても記録はほとんど落ちない、など興味のある話が多い。
Jリーガーの加藤さんは、おやっ、と思うことが書かれていた。解説で、キャリア・アンカーとキャリア・サバイバルの概念が登場した。キャリア・アンカーは、「自分の価値観」のこと、今の仕事で言うと、私の場合は、サラリーマン時代からの「ガス業界」に「資格」だ。
そして、キャリア・サバイバルは、「自分の職業人生をうまく生き抜くこと」になるが、これは、ここ数年で身につけた「研修講師の技術」になる。ガス業界と研修講師で、マネジメント研修や業界基礎研修。資格と研修講師で、資格講座に動画講座、となる。こういう組み合わせがあるんだ。キャリア・アンカーだけに固執しないでキャリア・サバイバルを追求していけば、道は開ける。そんな例えになる。
最後に、森さん。ちょっと違う話。ミス・ユニバースは、美人コンテストだと思っていたが、違うらしい。開催期間は1か月間、この間、予選を勝ち抜いてきた美女たち80人と共同生活をする。朝起きてから寝るまですべてが審査対象になる。4人に1人世話役がつき、その方がすべてチェックするそうだ。この1か月はチャリティー活動、各国の要人とディスカッションもある。終わるのは毎日深夜。皆疲れて、本性が出てくる。よくテレビでやるのは、その最終日だ。「健康で、行動力があり、常にポジティブで、シンプルな女性」が選ばれるそうだ。単なる美人コンテストとは、だいぶ違うことを知ったな。