資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

白書説明会に参加

2019年06月18日 | 診断士活動(実務従事他)

 中小企業診断士にとって、中小企業白書はバイブルである。受験の時も白書は手放せなかった。熟読したものだ。現在ではそれそれほどでもないが、それでも新しい白書ができたら、時間があれば説明を受けに行く。それほど仕事で使えるのである。金曜日は、渋谷で中小企業庁の方から、説明を伺った。渋谷って、行くたびに街が変わっていて、なかなか目的地までたどりつけない。さて、中身に移る。

 

 まず今年のテーマは、「経営者の交代」と「企業者に期待される自己変革」。まず事業者の動向。業況判断DIはここ数年上向き、経常利益や設備投資も改善傾向、黒字企業も2/3ほどに伸びてきた。結構いいね。ただし、売上の中央値は3~4千万円、自己資本比率の中央値は、0%以上20%未満、つまりほとんどの資本は借り入れだということだ。

 そして人手不足の問題。大企業の求人倍率はほぼ1.0倍。一方中小企業は10倍、給与が月8万円ほど違い、休暇が年4日ほど違う。これじゃ人、集まらないね。日本の企業数は減少傾向だが、働く人は増えている。中小企業経営者の年齢は、23年間で22歳を取った。つまりほどんどの経営者がそのまま歳を重ねているということ。

 次の章は、経営者の世代交代。親族内承継が50%。まだまだ交代を支援して行く必要がある。30,40歳代の経営者に事業承継した方が、50代の経営者に交代するよりも、売上を高めている。そして若い経営者は、事業を拡大したいと思っている。若い経営者又はその予定者の最大の課題は、資質や経験不足、早くから経験を積む必要がある。創業面では、フリーランスは満足度が高く、比較的簡単に創業できるチャンスが到来しているそうだ。

 期待される自己変革の章。SNSが新たなマーケティングツールになっている。一方、IOTやAIは、中小企業は導入に消極的。その理由はビジネスモデルがわからない。つまりどうやって使っていくか見当がつかないというのだ。シェアリングやフィンテックなどはもっと遠い。

 グローバル化への対応は、競合は国内だけではなく海外とも。輸出は、地方で伸び率が高く、拡大の余地あり。サプライチェーンとしての役割は変化なし。地域経済を活性化する役割としては、多くの産地産業は企業数・出荷額とも減少傾向。海外を含む販路開拓が一層重要。自然災害に対しては、リスクを把握していない企業が半数、ハザードマップを確認した企業も半数以下、BCPの策定企業は、中小企業のせいもあって1割以下。

 

 ざっとこんなところ。3分で知る今年の中小企業白書の概要でした。

 

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