資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

経済で読み解く日本史~室町・戦国時代

2019年06月16日 | ビジネス・経済

 上念司さんが書いた」経済で読み解く日本史」、5巻セットを購入。これ、初版じゃなくて改訂版を文庫本にしたようだ。これは携帯できるから車内で読みやすい。

 

 まずは、室町・戦国時代。5巻の表紙を見るとこの時代が一番地味で、あんまり知られていないと思われる。冒頭には、マクロ経済を理解する前提として、マネーストック、マネタリーベース、ワルラスの法則などが出てくる。こう見えても中小企業診断士の1次試験には、経済学・経済政策という科目があって、一応勉強したはずだが、さっぱり忘れた。

 まずは、中世の金融政策と景気の問題。この時代は、国内では貨幣は作っておらず、明国から輸入した銅銭が唯一の金融政策になっていたそうだ。金閣寺で有名な足利義満は、銅銭を大量に輸入して、たんまり貿易で儲け、景気も良くなり、金閣寺のような金ピカを建てた。ところがその次の世代では、明国で大増税が行われ、貿易が制限されるなどしたため、また寒冷化の影響もあって、緊縮財政で、デフレに突入し、景気が悪化してしまった。

 税収を増やそうと、増税すると、景気を冷やし、かえって景気が悪化するというのは700年前も同じ。歴史が証明している。なんで、消費税上げるのか、全くわからない。室町時代は、貨幣や紙幣をつくっていなかったというが、現代なら、1万円札を増刷して、それを景気対策に使えば、景気を刺激して、売上も上がり、給料も増え、それでまた売り上げが上がり、と好循環に入るのにねえ。それがアベノミクスだったはずだが。 

【数量限定】経済で読み解く日本史 文庫版5巻セット
上念 司
飛鳥新社

 あとは、寺社勢力、この当時は、寺社は、宗教、軍(僧兵だ)、会計、金融、貿易までを行っており、中央銀行の役割までしている、巨大な集団だ。興福寺、比叡山、一向宗、法華宗など、いくつもの集団が大きな勢力になっている。最後には織田信長が出てきて、ここでお終い、次は、安土桃山時代へとなっている。次からが面白そうだ。

コメント
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