資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

日本のエネルギーミックスを考えた、よくできてる

2019年06月06日 | ガス主任技術者資格とその活用
図解 エネルギー・経済データの読み方入門
クリエーター情報なし
省エネルギーセンター

 先日ビッグサイトの展示会に行った時に買った本、ツンドクも何だから、読んでみた。結構難しいことが書かれている。このなかでも「エネギーミックス」のことが書かれていた。エネルギーミックスは、日本のようにエネルギーを輸入に頼る国は、エネルギ―をどう組み合わせて、使うかが重要になる。このバランスがエネルギーミックスだ。日本の2030年のエネルギーミックス(電源構成)は下図のようだ。

 

 ざっくりいうと、石炭が1/4、LNGが1/4、原子力が1/4、再生エネルギーが1/4だ。発電では石油にはほとんど頼っていない。石油はリスクの高い中東諸国に偏っている。輸入は、石炭とLNG。

 石炭は世界的に資源が豊富で、枯渇の心配は当分ない。そして輸入は、オーストラリアにインドネシアなど、リスクは低い国だ。化石燃料で、二酸化炭素は出るが。

 次は、LNG。この資源は、最近シェールガスの採掘が活発になり、埋蔵量は倍増した。二酸化炭素も化石エネルギーでは最も少ない。そして輸入は石油と違って、中東に偏っていない。輸入はオーストラリアに、マレーシア、ロシアにアメリカ、中東と分散している。この分散こそが日本のエネルギーの安定に寄与する方法だ。

 そして原子力、原子力の燃料であるウランは、これも世界的には遍在していない。そして、発電所で一度入れたら、数年間は使う、それに輸入してから2年ほどは、電力会社の管理下に入る。また、燃料として使うための加工は全て国内で可能だ。さらにプルサーマルなど再利用もできる。エネルギー危機になってもしばらくは平気なエネルギーだ。二酸化炭素も出ない。放射線の封じ込めは大変だが、これさえ何とかすれば、使える。準国産エネルギーとも言われている。

 最後の再生可能エネルギー。こちらは減るものではない、だからどんどん普及させ、コストを低減すればいい。ということで、日本のエネルギーミックスは、よく考えられている。次回のエネルギー事業の基本業務研修では、これをメインにして説明しよう。受講生、感心するように思う。

コメント
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