資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格は2年前倒しで達成、今年は百名山完登が目標、徒然なるままに書いていきます。

映画Fukushima50&上司の指示

2020年03月13日 | その他

 

 映画「Fukushima50」を見た。福島原発の事故は、私の退職時に起きた事件だ。見たいと思ったのは、もう一つ理由がある。私は、サラリーマン時代に、ある事故の際、上司の指示に従わなかったことがある。もちろん私のスケールとは全く違うが、大きなスケールで同じようなことが福島原発であった。門田隆将さんの原作にも書かれていた。映画ではどんなふうに描かれているか、見たかったのだ。

 そのシーンは、原子炉に海水を入れている最中、本社から官邸の指示で、海水注入は待てという指示。そんなこと、海水注入を止めたら原発は溶けてしまう。状況は現場が一番知ってる。そこで当時の吉田所長は、従うフリをして従わなかった。部下にいい含めていた。さすがだ。

 映画はイメージした通りに描かれていた。そこでもう時効だろうから、私の経験を一つ書く。具体的に何の事故かは正直、思い出せない。私がかかわったことだから、供給支障か爆発事故だ。当時私は現場の所長をしていた。事故の情報共有化は、原発と同じ、緊急対策室があって、そこでやり取りをする。何の件かは忘れたが、とにかくトンチンカンな指示が来た。それは現場の状況をよく説明すれば、その指示は不要とわかる。しかし時間がない。説得するにも骨が折れる。じゃ、どうしたか、「わかりました」とわかったフリをして、その指示は部下に伝えず、無視した。あとで聞いてくるとヤバイとは思ったが、それどころではない。

 という訳で、事故は無事終息して終わった。しかし、このままじゃマズイ、明らかにおかしな指示だが、上司の指示を無視したんだから。そこで何日か後、本社に行った特に、上司に「あの件は、やりませんでしたよ」と一応報告しておいた。これで最終的には無視したわけじゃないと言える。上司はキョトンとしていた。おかしかったな。

 映画の最後に行くほど、感動的なシーンが多くなっている。是非鑑賞をお勧めする。