北陸旅行の思い出の続き。泊りは加賀温泉の一つ、山代温泉だ。私は石川県出身だが、山代温泉には入ったことがない。初めて入る。この温泉は、昔、関西からのお客の芸者遊びで有名だったようだが、今はどうだろうかな。
温泉に入って真っ先に見るのは泉質。私は、温泉ソムリエと同時に、温泉分析書マスターだ。この資格は、半日講習を受けると取得できる。
分析書によると、「アルカリ性単純泉」(低張性・アルカリ性・高温泉)となっている。pHは9を超えるアルカリ性、温泉1kg当たり温泉成分は1g未満で泉質名はつかず単純泉。
低張性とは浸透圧が8g/kg未満のこと。人間の持つ細胞液の浸透圧は、8-10g/kg。これに比べて温泉の浸透性が低いという意味だ。これだと、温泉成分より水分が吸収されやすい。浸透圧が高いと温泉成分が吸収されやすく、湯あたりがしやすい。実はこの浸透圧の部分の意味が一番難しい。
高温泉とは、42℃以上の温泉だ。低温泉とは25~34℃未満、温泉が34~42℃未満。温泉法によると温泉の定義は、源泉温度が25℃以上または含有成分が一定以上だ。泉温は重要なファクターになる。
翌日は、福井の越前海岸でカニの昼食。昼食会場は越前海岸のそば。昼食後は福井から再び石川へ。途中高速から白山がきれいに見える。白山は二度ほど登っているが、こんなにきれいに見えるのも初めてだ。おしまい。