延び延びになっていた、新宿御苑で開催される自然観察会への参加、ようやく実現した。この観察会は、自然観察指導員の会報に載っていたもので、毎月のように開催される。もちろん参加のみは誰でもできる。(というか指導員は、その観察会で指導するのが役割だが、私はただの参加者として参加している)
日曜日の10時、初めて新宿御苑に入った。もう二十人以上新宿門に集まっている。
参加者は、都内のほか、埼玉県や千葉県からも参加している。トータルで三十人以上集まったため、5つグループに分け、観察会を開始、この観察会の特徴は、講師が一方的に教えるのではなく、皆で五感で感じたことを話し合うというもの。そして観察会中はスマホは使わないこと。
まず、一本の樹木をじっくり観察、広葉樹でまだ葉っぱは繁ってるが、たぶん落葉広葉樹だろう。樹木名はしばらくわからなかったが、何と「ロウバイ」だ。ロウバイは、冬に宝登山に登った時に、いい香りのする樹木。青々とした葉っぱはあまり見たことはない。同じ樹種でも、季節を替えて見たことなかったね。
次に移って、ソメイヨシノと名札がある、そして根っこのそばには、コケ、キノコが生えてる。これって、菌根菌による共生だ。キノコの菌根は、樹木の根っこが水や栄養を吸収するのを促進する、代わりに、根っこから養分をもらう、森林インストラクターのキノコで学習したが、実物は初めて見た。
さらに、巨大なダイサンボク。常緑広葉樹だ、葉っぱが大きく、キラキラ光ってる。
ハクモクレンも観察したが、ここは省略。樹木一本ごとに時間を掛けて見ると、いろんなことに気がつく。登山は、サッと、通り過ぎてしまいから気がつかないが、観察会は違う。
一旦休憩後は、母と子の森に入って観察。樹木を触り、草木を探していると、何やら種のようなものが衣服にくっつく。萩に似た草、ヌスビトハギだ。別名ひっつき草、一度くっつくとなかなか取れない。この植物も、森林インストラクターで出てきた粘着型の動物散布植物だ。
ということであっという間に予定の2時間が終了。私は、ブログ記事のため、戻ってスマホ撮影する。一箇所にじっと留まった自然観察、たまにはこんなのもいいな。また参加しよう。