kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

追い込み練習

2012-02-12 | 陸上競技
土曜日、この日は先週に引き続き1日練習としていました。普段から練習量は比較的多いとは思いますが、今年は短短の練習が中心になっているような気がします。そんなことはないと自分では思うのですが「量」だけでいくと少なくなっているかもしれません。短い距離をしっかりと走るという部分がこれまで以上に増えてきたとは思います。その本数はかなりありますから負荷的には高いでしょうね。

ここ最近は練習が学校でできません。毎週のようにサッカーがあります。諦めて学校の下のグランドで練習が中心。サーキットをやってからの練習はいつも通り。選手の一人がずっと足首や足底が痛いというのが続いています。話を聞くと中学時代からのようです。一時期は疲労骨折ではないかという疑いもありましたが中学時代からずっと痛いというのは考えられません。走るときに少し足首が下がるのでブレーキがかかる&ダメージが大きくなるのが足首周辺に痛みがくる原因だと思います。少し上に跳ねるような走りですから更にダメージが大きくなります。金曜日に病院に行かせました。前回行った時は「腱鞘炎」との診断でした。いわゆる「使い過ぎ」です。練習量を調整しながらやっていくしかありません、しかし、あまりにも続くので別の病院へ。すると今度は「凹足」との診断だったようです。いわゆる「ハイアーチ」です。「凹足」と聞いてイマイチ分りませんでしたが「ハイアーチ」と聞いてイメージができました。こればかりは先天的な足の形状の部分があります。インソールなどで対応していく必要があるでしょう。インソールの準備はできていませんからひとまず応急措置を。正しいかどうか分りませんが、原理としては同じだともうので処置を。アーチが下がるというのは良くありますがハイアーチは初めてです。しっかりとサポートできるようにしておきました。

練習はいつも通り。縄跳びをやってからそのまま一歩ハードルへ。二歩ハードルを実施した後にマーク走に入らずにタイヤ引きをすることに。どれだけしつこいのかって話です(笑)。この週は「ひたすらタイヤをやろう」と決めました。金曜日までの練習の中でかなりの時間この手の練習に使ってきました。どうせなら土曜日もやってしまおうという感じです。チューブ&タイヤとマーク走を組み合わせました。これを2セット。これだけで結構疲労はあるでしょうね。毎日のようにタイヤを引いたので臀部の筋肉痛があるということでした。「押さえたら痛い」と言っていましたが大体の個所は普通押さえたら痛いと思います・・・。これが本当に筋肉痛だったのかどうかは謎。まー関係ないのでしっかりとやることに。マーク走は難しい部分があります。合わないことが時にあります。それでも調整して走れるようにならないといけないと思います。比較的動きは良かったですね。

そのままの勢いでバトン走へ。いつもはスタートの確認をするのですがしっかり走るんだと言い聞かせて走らせました。女子エースは男子と組ませています。多分11秒中盤から後半では走れるのではないかという選手です。春の中国大会前は12秒前半だったので抜群の練習パートナーだったのでそのまま組んでいます。しかし、個人種目の400mで決勝に残れるレベルになってきたころからやはりスピードに差が出始めました。それでも組ませたまま(笑)。この日は1本目、バトンが渡りませんでした。女子エースに追いつけず。差をつけてやっていいますから全く同じスピードではないのは分り切っています。話を聞くと「いつもよりも少し差を広げた」とのこと。前回かなりぎりぎりでのバトンパスだったのに(笑)。注意をしてからあと3本やりましたからそれでも危うい(笑)。女子エースもそれなりに走れるようになってきたのかなという感じがあります。もちろんまだまだですが。本人も昨年と比べると別人のような意識で練習に取り組んでいますからなんとか力になりたいですね。

走り込みメニューはしつこくタイヤ(笑)。さすがに脚のバネが尽きているかんじがありました。当然ですね。からっぽにするくらいの 勢いで練習をしていこうと話しました。通常よりは疲労度は高い中でやっています。この時期にメチャクチャ調子がいいというのは私の中ではあり得ない事です。練習量を減らしていて調子が悪いというのは問題外ですが、練習量を減らして調子を上げる時期ではありません。身体をいじめて強くたくましくしていく時期です。スピードを落としての練習ではなく出来るだけ高いスピードを維持できるように意識してやっています。疲労度はかなりだと思いますがそれでもしっかりとやっていきたいですね。
メニューは木曜日と同じ内容。120mと60mのタイヤ引きをしてから更に60mのショートスプリント。書いたら簡単なメニューで大した事ないと思われるかもしれませんが、やってみるとかなりハードのようです。最近は選手は何も言わずに当たり前のように練習をやっていますが負荷としては高いでしょうね。さすがに120mの最後の部分では元気な時の勢いは無いですね。それでも疲れてからの膝の引き出し、接地ポジションの意識付けになります。パワーで押し切るほどの元気とバネはなくなっていますから普段よりは前に進みません。だからこそ疲れ切った中での練習は意味が出てくるのです。「疲れているから走れなくても仕方ない」と考えていたら走るだけの練習で終わってしまいます。走っただけの練習で強くなれるほど甘くはありません。身体を動かしたらそれだけで強くなるような前日にもいますがうちの選手は違います。泥臭い練習を目的意識を持って全力で取り組んで初めて強くなれるのです。ぐったりしていましたが最後まで手を抜かず走れていました。あとはその中身がどうだったかですね。

それだけでは終わりません。タイヤ引きの距離を短くして折り返しをやりました。もちろん1セットだけでしたが、それまでのダメージは大きいでしょう。最後にもう一度チューブとタイヤ引きの組み合わせをやって終了。間違いなく脚のダメージは大きいですね。使い果たすという経験は間違いなく次につながっていきます。

練習は少し休憩を挟んで午後の部をやる事にしていました。勝負するためにはここでの頑張りは大切です。故障してしてしまったら元も子もないですがギリギリのラインまでやっていかなければ戦えはしません。渡しは午後から大切な用事があったので身体作りは選手に任せました。私がいないから集中して練習ができないようならそれまでの選手です。全ては自分のためにやっているわけですからやらなければいけない事は変わらないはずです。身体にダメージを与えてどれだけ疲労を抜いて回復させるか。また、故障しないように身体に目を向ける。これが全てですね。良い感じて練習できるようにはなって来ています。

午後からは本当に良い時間を過ごさせてもらいました。これはまた別に書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

同じことを繰り返す

2012-02-12 | 陸上競技
金曜日、バタバタしていたのですが練習はきちんとやらないといけません。この週はかなり走っています。木曜日も通常メニューとは変えて走りました。足に来ているとは思いますがこうなったら金曜日もしっかりと走るメニューにしようと考えました。毎週金曜日はスタート練習としていましたが前日の流れのままで脚運びをひたすらやっていくことにしました。前に進むための動きを身につけていくためには「動きの練習」を集中的にやっていくことも重要なのではないかと。

普段通りの練習をやっていきました。前回の練習の時にハードル練習の足長を少し伸ばすことにしました。この日も足長を伸ばしたはずですが最初にやった女子の動きが明らかにおかしい。前日の足長とは違っていたのでしょう。動きのリズムが間違いなく間延びしていました。しかし、その姿を見たにもかかわらず次の者も普通に走り始めました。これまた動きがおかしい。更に次の者も・・・。ここで練習ストップ。激怒です。普段から言っていることですが「練習をやればいい」というわけではありません。「目的」があるからやっているのです。1つ1つの練習の意味を考えると次にやろうとしている練習の動きも見えてきます。前の者が動きが悪いにも関わらず何も考えずに次の者が進む。「やるだけ」の練習になっているのは間違いないですね。通常の練習をしていたら追いつけるわけがありません。こういう部分の練習が大事なのです。

最後に届かずに動きが大きくなりました。また膝から下の振り出しが顕著でした。実はこのハードル練習、少しずつハードルインターバルを伸ばしています。少しずつなので後半は気付かないうちに重心移動が大きくなっているという感じです。後半になって動きが大きくなりすぎるので届かなくなりますが、実はその前の段階で足長を間違えている可能性が高くなります。少しずつ伸びていくので足長が違うと後半だけが届かなくなって目につきます。少しずつ移動を増やしていくという考えでやっているのでその前が大事です。移動距離が短い時は速い動きをしていき伸びていってからはしっかりと移動をする。狙いが明確だと思ってやっていますがそれを選手自身がある程度理解してもらわないと意味がなくなってしまいます。

その後はチューブとタイヤの組み合わせ。これはここ最近のマイブーム。脚運びと前に進む感覚を身につけやすいと思っています。適当に組み合わせるのではなく意図があって組み合わせています。意識ができ始めるとしっかりと前に進めるようになってきます。組み合わせていき最後にマークまで。これを数セット組み合わせました。疲れているのは間違いないとは思いますがそれでも動きを身につけるためには同じことを繰り返していく時期が必要なのかなと。1つの動きを身につけるために「多面的」に取り組むことがあります。やろうとしていることは同じでも「方法論」が違うため全く違う練習をする。いろいろなアプローチをしていく中で1つの目標を達成するのです。逆に「同じ動きだけ」をやっていくことも意味があると思います。他のことは一切やらずにしっかりと狙いとする動きにのみ注目をする。

この日はひたすら同じことをやっていきました。競争するという部分は一切作らず自分でやっていく形にしました。追い込み練習ではなく「技術練習」としての位置づけですから。まーめちゃくちゃ走っていますけど(笑)。

練習終了後は懇親会?。まずまず楽しい時間が過ごせました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする