kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

考査前走り込み(タイヤ)

2012-02-21 | 陸上競技
月曜日、この日は久々に暖かかったですね。春の陽気です。授業日なのでグランドの問題はありません。朝の時点での練習であれば間違いなくグランドは緩くなっていて走れなかったでしょうね。

この日はしっかりと走る予定にしていました。水曜日から考査週間に入りますし私も出張で学校にいません。こ数週間は冬期練習の最後の追い込み時期として3週連続で土曜日に一日練習を実施していました。疲れはピークに近いと思いますがここでどれだけ追い込みきれるかというのは今後のレースに大きく影響してくると思います。技術的な変化も生まれると思いますが「メンタル的な変化」を生み出すにはこの時期の練習というのは大事です。すべてを支えるのは「心」だと思っています。この部分が変わればすべてが変わってきます。逆に変わらなければどれだけ練習をしても成果は現れづらい。現実ですね。

この日はタイヤを使って走り込むことにしていました。練習前半はいつも通り。一歩ハードルでは少しずつ足長を伸ばしています。これにより重心移動を生み出して普段よりも前に進む意識にしています。ここが大事。足だけが速く動いても身体が前に進まなければ意味がなくなってしまいます。「速く動く」だけではなく「速く進む」ことが大事なのです。理想は「ストライドが広くて速く動く」というものですが、これは難しい。無理矢理ストライドを広げて走るというのはやはり良い動きは出来ません。私の現役の頃はストライドを広くという気持ちが強くありましたが今考えると残念な感じですね(笑)。

一歩ハードルが終わってからはここ最近マイブームとなりつつあるスイッチングの動きの確認。誰かがやっているからとか流行りだからとかではなく動きをみていて必要だと感じた動きです。出来るだけ接地時間を短くしたいのですがそこだけを考えても動きは変わりません。もっと前の段階で動きを意識しないと絶対に目的とする動きはできないのです。何となくやってみたのですがこれはなかなか良いですね。特別な事ではないですが、大事な動きの意識だと思いますね。

さらにマイブームのタイヤ引きを実施。短い距離ですが重いタイヤ、軽いタイヤ、チューブとマークス走を組み合わせて1セット。これを2セット実施しています。ここまでの動きをひたすらやっていくとある程度の動きが出来て来ます。狙いする動きのポイントを色々と違う動きしながらやっていくのです。本当にしつこい練習だと思います。ここまでの流れでかなりの負荷はかかっています。通常の学校の練習と比べて高い方だと思います。もちろんここまでの負荷でぐったりする可能性もあります。ほとんど休まないでここまでやっていきます。アップとして位置付けていますから(笑)。

その後は金曜日にやったスタートの確認を。短い距離でしたがピストルを鳴らしてスタートをやりました。この冬はある程度の練習を繰り返していました。何人かはかなり動きが良くなって来て来ます。スムーズに加速できるようになっているというのは本人達も実感はできているでしょう。本数派少なめにしましたが考査が終わったらしっかりと繰り返しやって行きたいと思います。春になっていきなりスタート練習をするのとは違いますから肉離れ云々を細かく心配する必要はないと思います。継続して爆発的に動かす練習をしています。形になって来たかなと感じています。

そこからがこの日のメイン(笑)。結構やっていますね。120mを中心とした走り込みです。それもタイヤを使っています。選手を3つのグループに分けて1つのグループが終わったら次のグループが始めるという形です。他のグループが走っている間がレストです。かなりキツイと思いますが3セット実施しました。比較的暖かいので身体も動きます。声もかなり出るようになって来ていました。ここに来てやっとチームとして機能し始めたかなという感じです。先週の木曜日は全く元気がありませんでした。走れないという精神的な負荷が大きかったのだと思います。この日は全体的に走れていましたから気持ちも盛り上がっていたのかなと思います。昨年のこの時期はチームとして完全に崩壊していました。それと比べると全く状況が違います。目的意識を持った選手が数人いるだけでチームは引き締まります。これが当たり前なのですがなかなかそうはなりません。

スピードレベルも高まって来ました。戦える自信がありますね。かなり力は上がっていると思います。底力が上がっている感じがありますからあとはどこまでレベルを上げていけるかです。県レベルか、中国レベルか、全国レベルか。それぞれ目指す所は違うかもしれませんが全国で闘える可能性のある走りができ始めた者もいます。昨年はインターハイに参加するだけで精一杯でしたが今年は間違いなく昨年のレベルとは違います。可能性はあると思っています、
あとは「強い「選手になってもらいたいですね。1本速いだけでは周りは恐れません。強い選手の方が怖いですからね。ここを身につける事ができたら本物です。楽しみです。いい練習ができたと思います。
コメント
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