kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

雨が降る

2012-02-15 | 陸上競技
月曜日、この日は朝から雨でした。前日までは非常にいい天気で私は実家から徳山に帰るまでの間に公園をはしごして息子と遊んで帰っていました。普段は上着をしっかり着ていないと過ごせない感じがありますが、日曜日は久々に「暖かいな」という感じがありました。1日で大きく天気が崩れてしまいました・・・。こればっかりは何を言っても仕方ないですが。

そのため練習は変則的に。通常であればしっかりと走りたいところですがそれどころではありません。この時期に風邪をひいてしまったら意味がありませんからね。これだけ配慮をしても風邪をひいてしまう選手も出てきます。どれだけ気を配っても体調を崩すことはあります。しかし、同じような状況を繰り返すというのは少し考えないといけないですね。集中ができていれば風邪は引きづらくなります。当然です。何か物事をやっていて集中が切れたときに怪我をするのと同じことです。一応配慮はしています。最後は自己管理ですね。

屋外の練習は不可能でした。割り切ってサーキットを実施。月曜日は武道場に外部団体が入ってきます。外部に貸し出しをしているのでできるだけ早く切り上げないといけません。ある程度身体を温めたら補強をしようかと思いましたが、全く走らないというのはどうかなと。「雨が降ったから補強」という発想は持ち合わせていません。走れないのなら走れない時にしかできない練習をしようと考えました。特別な練習をする気持ちはありません。これまでの練習の延長で少し意識を変えていくという部分が導入できたらと思います。

山口国体の前にうちの女子エースが故障をしました。足首の痛みがあり実際に動きながらの技術練習は限られていました。そのとき何となくですが仰向けに寝転がった状態での足の入れ替えをやらせました。本当はスプリントに結びつく形で実施するのが理想なのですがそれができな状態であれば何とか他の形で補わなければいけません。その時のことを思い出してスイッチングの練習をしました。それだけではなく「力を使うタイミング」を覚えさせたいと思い2人1組で負荷をかけながら実施していきました。その動き&意識を定着させるためにひたすら他の動きも組み合わせました。動ける距離は約25m程度。これ以上の距離は使えませんからここで何をするかですね。

普段は「速く」足を運ぶことを意識させます。この日は「速く」に加えて「早く」も意識させました。スピードを「速く」することはもちろんですが、動きのタイミングを「早く」することが大事だと思います。次の動きを先読みして何をするかを意識する。その場になってからいきなりやろうと思ってもできません。細かい話ですが「動け」と命令をしてからそれを実際に行動に移すまでには百分の何秒かかかります。日常生活をしているのであれば「動かなければ」と思ってから動きを意識することで十分対応できます。「手を挙げて」と言われて手を挙げるのは0.1秒かかっても問題はないのですから。しかし、実際に動きながらやろうと思った瞬間にそこを意識しても間違いなく遅れます。走るという動きの中で0.1秒ははっきり言って致命的です。動作を起こす前にその動きを意識しておかなければ絶対にできないのです。「力を出す」タイミングを思っているよりも「早く」する必要があるのです。

そこができれば「結果的に」良いポジションで接地ができるしフォローのタイミングが上手く取れる。狙いとしている局面だけを考えるのではなくその「前動作」をしっかりと考えていく必要がるのだと思います。バイオメカニクス的な分析がなかなか効果を出さない(優しい言い方(笑))のはこの部分の感覚が欠落しているからだと思います。一流選手の動きを分析しても本人の感覚は全く違うところにあるかもしれません。そこを見逃していたら本当に狙いとする部分とは違う話になります。「ジャマイカ式スタート」では前足を地面に擦るという部分だけがピックアップされました。そこに意識があるとは思えません。重心を特に運ぶ(前ブロックをしっかりと押す)ことで結果的に前足を擦るようになるのです(と、私は考えています)。そういえばあまり言われなくなりましたね。流行り廃りが激しい(笑)。

この動きの意識にチューブともも上げを加えました。何度も書きますが今までの練習の延長線上にあることをやっているだけです。全く違うことをこの時期にやっても意味がないのですし、間違いなく動きは崩れます。接地ポジションとスイッチングのみをひたすらやりました。この練習をやってから最後に室内で数本ダッシュ。距離が取れないので実際は数歩しかできていません。この動きを携帯で撮りました。先ほど書いた部分と真反対のことをやっているように感じられるかもしれませんが、動作分析をするつもりはありません。他の部分を意識した練習をした結果動きに変化があるかどうかを確かめたかったので撮影しました。結果は「狙い通り」です。タイミングが早く取れるようになりました。加えて直線的に脚運びができる。特別加速段階の動きをやっているわけではありませんが、「狙い」をもって練習をすれば結果的に動きは変わるのです。動画を見てこの動きをしようというのではなく、変化を感じさせるというために動画を使いました。iphone、便利ですね。

この日は少し早く終わりました。時間を有効に使ってもらいたいですね。
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