kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

短時間で

2012-05-16 | 陸上競技
「blogが長い!!」と数名に指摘を受けたのでできるだけ短く、簡潔に書きます。多分無理ですが(笑)。こういうところに私の性格が表れていますね~。「あれもこれも」という感じが出てくるので結果的に長くなる。練習も同様かもしれません・・・。お許しを。

火曜日、この日から中間考査が始まりました。他の学校よりも少し早いのかという感じです。前日の月曜日は朝練で動きの確認をしてから午後は全て勉強時間としました。よくよく考えてみるとこれまでにかなり勉強しているのですから月曜日なんて練習をしても問題ないのではないかという感じですね。「休む」と決めていましたからやりませんでした。テスト週間中はかなり練習量を落としている感じがします。それにより走るときの質が上がれば十分だと。

火曜日は2時間考査でした。天気が悪くとても外で走れそうにはありませんでした。こうなったら短時間でしっかりと負荷をかけることのできる練習ができればと考えました。短い時間で圧倒的な負荷をかけることができる練習があります。階段サーキットです。これは歴代の選手が「かなりきつい」という練習。うちの卒業生が「きつい」というのですからかなりのものです(笑)。筋力的にも心肺的にもかなりきついのですが、最もきついのは「精神的」にです。少しずつ練習負荷が増えていく中で動き続けるという形にしています。「強くなりたい」という気持ちがあるかどうかを問われるようなものです。

人は苦しくなると「楽をしたい」と思います。通常の人間であれば誰でもそうです。しかし、競技というのはこの人間の「本質」に逆行するような部分があります。本当に強くなりたいのであれば苦しい練習でもしっかりと消化しなければいけません。ここでは大きく「問われる」のです。「楽しくやりたい」のか「強くなりたい」のかを。「根性論」と言われるかもしれませんが結局はこの部分が一番大事な部分だと考えています。

1年生にもこの練習をさせました。今までの練習とは明らかに負荷が違います。ここ最近の練習を見ていると1年生はまだ「お客様」という感じです。苦しくなったらそれなりに走る。もともと力がある選手がいますからそれでもそこそこの走りはします。しかし、この状態ではいつまでたっても本物の強さは身に付かないと思います。どこかに「きっかけ」が欲しいなと思っていました。以前の私であれば早い段階で声を荒げて指導をしていたと思います。今は「理解させよう」という部分が強くあります。自分自身が真剣に競技に取り組む姿勢を身に付けない限りは一過性のものでしかなくなってしまいます。基本的には「甘い」部分があります。この部分に自分が気が付かない限りは同じことを何度も繰り返すと思っています。

階段サーキットを2つのグループに分けて実施しました。片方のグループがやっている間はもう一方が休み。この繰り返しです。階段を全力で走って上がる。もちろん一段ずつ。数本上がったら今度は決められた補強種目を実施する。至ってシンプルな練習です。補強種目が少しずつ増えていくというものです。最初は何とかなりますが後半は「身体を動かす」ことで精一杯になります。それでも「強くなりたい」という気持ちが本物であれば自分自身のために正確な負荷をかけるようになります。苦しい場面で周りが自分のこと見ています。声掛けもかなりしますから雰囲気と勢いで練習をやっていきます。この過程で「自分のために」という感覚が身についてくれればと思っています。

終了後はほぼ全員ダウン。当然ですね。1年生を特別扱いはしません。特に力がある選手が入ってきていますから「速いから優遇される」という勘違いはさせたくありません。今の時点の強さに満足してもらったら困るのです。本当はもっともっと高いレベルの練習ができて上の大会で活躍ができる。学内で何番だというレベルで満足してもらうとこれから先はありません。
この手の練習を一人でやるのは不可能です。練習負荷が強いのでできません。しかし、周りに「仲間」がいることで何とかやっていけます。苦しくても辛くても周りが見てくれている、声をかけてくれるという中で「辞められない」というのがあります。こういうのを繰り返していく中で本物の成長をしてもらえたらと思っています。

まずは「男女の4継で中国」というのが最低限の目標です。今まで一度も達成したことがありません。人数もギリギリですし余力もありません。この中で「男女」が中国大会に進むことができれば何かが変わると思っています。そのための練習です。残された時間をどれだけ有効に使えるかだと。

いい機会だったので練習終了後、女子を別に集めて話をしました。これに関してはまた別に書きます。blogが長くなると怒られるので(笑)。
コメント
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