kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習&勉強会

2012-05-13 | 陸上競技
土曜日、この日は休日ですから有効に1日を使おうと決めていました。午前中はしっかりと練習をしておこうと。メリハリをつけて「やるときはやる」というのが大事です。やりたいこと、やっておきたいことがたくさんあるので優先順位をつけて取り組むことにしました。ここ最近はマネージャーが2人入ってくれたので準備等をマネージャーが行ってくれます。この日は1人が参加できなかったため準備にいつもよりも時間がかかりそうでした。この時点で練習内容を若干変更。マークを置いたりする練習は効率が悪くなるので他のことで代用することにしました。

バトンジョグをしてからコンディショニング。県選手権以降はかなりコンディショニングの時間も確保していますから大会などで意識するポイントは明確になってきているはずです。「やるだけ」ではなく「何のためにやるか」を明確にしておいてもらいたいですね。そのままの流れで壁を使っての膝の引き出し。すぐにスティックドリルへ。毎日朝練で動きの確認は行っていますから細かい説明は割愛。いちいち練習を止めていたら本当にやりたいことまでたどり着きません。やりたいことは多いですが「ポイント」は絞っています。そのための手段がいくつかあるというだけすね。足運びの確認が終わってからスイッチングへ。これも前日の朝練で行った内容です。もも上げと同じ動きをしているのですが「スイッチング」をするという意識があると動きが崩れます。単純な動きですが「意識」をどうするかだけの部分です。難しく考えずにしっかりと取り組んでいきたいですね。この時点でかなり動きが改善されてきたなと感じる者が複数いました。良い傾向です。

その後は動きに余裕を持たせるためにウインドスプリントを数本。長い距離ではなくある程度の距離で動きの確認を重視してのウインドスプリントにしました。ここ最近「全力で走る」ことが多くなっていましたから動きのタイミングを早く取ろうとする傾向がありました。「早く早く」という感じでダイナミックな動きができなくなっていたのです。この部分も余裕をもって走れるようにしておく、タイミングを合わせるという意識が必要かなと。1週間前にはウインドスプリントができない選手もいました(笑)。どれだけ動きの余裕がないのかって話です。スピードを緩めると足が返ってこないのです。この状態で走れるはずがありません。「そんなことはないだろう」と思われることでも「実はできない」ということが多々あるのです。それを把握するまでに多くの時間を要しました。「当たり前」ではないのです。

ウインドスプリント終了後は各自でショートをやってからトゥトレ。オーバースピードトレーニングです。神経系に刺激を与えることだけではなく「無理やり重心移動をさせる」という意味で取り入れています。道具はそれほど多くありませんからローテーションで行わなければいけません。少し部員数も増えたので効率的には悪くなっている感がありますが「必要な練習」ですからしっかりと行わなければいけません。暖かいのもあり良く動いていましたね。練習の流れ的にはいい感じで流れていました。待ち時間が多少できるのでその合間に選手の状況を確認するといった感じです。できるだけ選手とコミュニケーションを取りながら状況を把握をしておきたいと思っています。「勘違い」のまま練習を進めていくのは良いことではありませんからね。

そのままバトン。終了後は専門練習としました。跳躍・ハードル・スプリントと別れての練習です。たまたま(?)社会人の跳躍選手が練習にいたので細かい部分をお願いしました。しっかりと自分で考えながら練習を続けている選手です。社会人となって自己ベストを更新しています。ちょっとお願いして基本的な練習を見てもらいました。完全にお任せ(笑)。少しだけ見に行きましたが「動きの課題」が見えてきました。今の私は「分かる」が「方法」を知らないという部分があります。おかしな動きをしているときの修正方法も聞くことができました。感謝ですね。

スプリント系は本数を絞ってSDへ。前日にも行っていますから確認の意味合いが強かったですね。この日は女子エースの動きが抜群でした。スプリント系の男子は3人ですがこのうちの2人と一緒にSDを行わせました。前日は女子と一緒に走らせたのですが「力の差」が明らかになってきたので「男子と一緒で良いだろう」という感覚で走らせました。自分よりもスピードがある11秒台の選手と走る中で感覚をつかんでもらえたらというのもありました。30mでは男子と同じか少し前、60mはほぼ同じくらいでした。男子の身体が重いというのもあったかもしれませんがここ最近でいうと最高の走りです。私も本人も安心できる走りです。どれだけ言葉で「大丈夫」と言っても実際に走れるようにならないと不安定な精神状況になります。ここ最近は表情も明るくなってきました。この冬誰よりも練習に一生懸命取り組んできた姿を私は見てきました。この選手が苦しむのはやはり見ていて辛いですからね。4月以降の苦しみを乗り越えることができて走りが本物になれば絶対に昨年の記録を大幅に超えることができると思います。

最後は走練習。メニューは月曜日と同じにしました。この練習で調子の上がり具合を測ることができると考えたからです。県総体までにしっかりと練習量が増やせる日は限られています。どれだけ高い質で練習ができるかで県総体の結果が決まってくると思っています。走練習に入る前にしっかりと説明しました。こういう練習が好きな選手はいません。それでも強くなるためにはやるしかないのです。辛い練習でも雰囲気を明るくしてしっかりと取り組んでいくことが必要です。個人種目も大事ですが今のチーム状況であれば「リレーで勝ち上がっていく」という意識を全体が持つほうが良いと思っています。いつもよりも「戦える」という手応えがあります。そのために各自がどのような気持ちで練習に取り組むかですね。
男子は400mで中国を狙っている選手がいますからその選手を中心に。「選択」と「集中」です。県総体に出場できない男子はこの選手のためにスタート位置をずらしてスタートさせました。これはどちらにもいい刺激になります。距離の問題ではなく「力を使い切る」という意味で大きな効果があります。必死で追う、必死で逃げるという中でお互いに力が高まります。上で戦える可能性がある選手を伸ばすために皆が協力して取り組んでいく。これがチームだと思います。その中で皆が強くなっていく。こういう感じで「役割」を理解して取り組んでいくことで多くのことが変わっていきます。男子は力を使えたと思います。男子キャプテンは本数が持ちません。残された時間で「殻」を破ってもらえたらと思っています。「もう一歩」のところまでは来ています。ここが抜け出せるかどうか。期待したいですね。
女子は最初一緒にスタートさせました。女子エース以外もある程度走れるようになってきています。ある程度は競ることができるかなと思っていましたが全く・・・でした。他の者が「めちゃくちゃ悪い」というよりは女子エースが抜群に良いという感じでしょうか。次は5~6m下げてスタートしましたがそれでも5m程度の差をつけてフィニッシュ。ほぼ完全復活と言ってもいいのかなと思っています。試合での結果が出ていませんから周りからは今年は「ノーマーク」かもしれません。それで構わないと思います。大会で勝ち上がっていくことを目標にしています。+αの距離も良く走れていましたから200mにも十分対応できるでしょう。他の者は「リレーのため」の練習です。多くは望みません。勝負できる種目に「集中」して取り組んでもらえたらと思います。質の高い練習を消化していきたいですね。

午後からはひたすら勉強会。午前中にかなり練習をしましたから疲労はあるでしょう。この状態で帰宅させると120%力尽きて寝てしまうでしょう(笑)。拘束して勉強です。上級生がしっかりと取り組めば下級生も「やるのが当たり前」という状況になるでしょう。上級生が物事に取り組む態度で示していくというのは部活動では本当に大切です。言葉だけでは伝わらないことも行動で示していくことで分かることもあります。勉強会終了後には少し話をしました。これで勉強が終わりではなく家に帰ってからもきちんとやることが大事です。強制的にやらされているのではなく「自分のためにやる」という感覚を持たなければいけません。見えないところで努力する姿勢を身につけることが大事ですから。

長い1日でした。充実した時間を過ごせたのではないかと思います。やっとblogの内容が実際の時間に追いつきました(笑)。blogを書くのもやはりエネルギーが必要になるなと改めて感じました(笑)。
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練習時間を確保する

2012-05-13 | 陸上競技
金曜日、やっと1週間が終了です。GWが終わってからの1週間は非常に長く感じます。学校生活から離れていますから「現実」に引き戻されるからでしょうね。めちゃくちゃバタバタする前にGW中に授業準備やその他もろもろをやっておくといいのでしょうがとてもそんな余裕はありませんでした。なんとかかんとかやっているって感じですね。

今年度は色々なことをやろうと思っています。というか、生徒の現状に即した授業内容に変えていかないといけないと考えています。私が赴任した時は本校は「最先端」の授業を展開していました。めちゃくちゃ高額のソフトがたくさん購入してありそのソフトを使っての授業展開。「新しさ」だけでいえばかなりのものです。実際赴任した時には動画ソフト、画像処理ソフト、web作成ソフトを使ったことすらありませんでしたから毎日必死に勉強していきました。おかげさまである程度のソフトは使えるようになってきました。生徒が行き詰るところで私も新たな勉強をする。動画などはファイル形式が複数あり使っている「高級ソフト」でも使用できないファイルがあることが判明。コンバータというファイル変換ソフトをフリーでダウンロードして悪戦苦闘したこともあります。

以前から「高級なソフトは卒業してから買えないから意味がないのでは」という議論をしてきました。結局ダラダラと今まで通りの授業展開になっていました。基本的にそのような授業は私が担当するのでどのような形であれ準備するのは私なのですが。昨年度は気が付いたら今まで使用していた動画編集ソフトが最新バージョンに更新されていて全く使い方が分からないということがありました。私が対応できない(すぐに対応できるようにしましたが・・・)状況で生徒が対応できるのか?数十万円するソフトを利用する機会は卒業したら絶対にない。もっと中身を考えていく必要があるのではないかと主張し続けました。

その結果、「フリーソフト」で授業をしていこうという話になりました。もちろん、準備は私(笑)。これまた使ったことのないソフトを1から勉強です。基本的にインターフェイスが同じなので何とか対応できますが操作性が多少異なる部分があります。また資料作成も必要となってきます。いやー「例年通り」というのがどれだけ「楽」なのかを改めて感じましたね。新しいことをやるというのはめちゃくちゃエネルギーが必要になるのです。「前例に倣って」というのが嫌いでしたが、多少心が折れそうになりました(笑)。もちろん最後までやり続けますが・・・。ということで朝からひたすら授業準備とソフトに慣れるという作業を続けていきました。これにより授業は無事成功。このような状況をひたすら1年間やっていくというのは大変ですがやるしかないですね。

私の苦労をアピールするためのblogではありません(笑)。たまには愚痴を書かせてください(笑)。愚痴というか私の「ポリシー」という部分でしょうか。かなりのストレスを感じていますからどこかで吐き出さないと大変な事になります。書く内容は考えながら書いていますから問題はないはず?!

基本的に「陸上」について書いてきたこのblog、最近はその部分が少なくなっていますね~。情熱がなくなったわけではありません。いや、これまで以上に「想い」は強くなっていると思っています。それでもなかなか書けないというのが現状でした。まーお許しを頂ければと。

やっと本題(笑)。前日は勉強中心としていました。これは金曜日にしっかりと練習をしておきたいという考えからです。テスト週間中ですから色々と制約があります。本当はしっかりと練習をしておきたい時期なのですがそれはなかなか難しい。割り切って勉強をしっかりさせてから週末に練習をしていこうと考えていました。ということで金曜日は走る。これは選手にも事前に話をしていましたから理解はしていたはずです。練習は短い距離をしっかり走ってからスタート練習とバトン。これだけを書くと本当に30分くらいで終わるような感じですね。「走る」と決めたからにはやります。グランドに立った時に「勉強時間が・・・」と考えても仕方ありません。練習日誌に「練習がしたい」と書いている者がいました。「本気」になればそのような気持ちが生まれて当然だと思います。だからこそ思い切り走れる時間を確保しておきたい。そういう「想い」が強くあります。

翌日はもっと走るつもりでいました。この日はスタートの確認をしておきたいという気持ちがありました。月曜日にかなり走っていました。しかし、その後は水曜日に少し(?)走った程度であとは勉強をしています。感覚的なものがどうかなというのが非常に気になっていました。時間の制約があるので動きの確認は毎日の朝練で行っておきました。金曜日の朝練ではスイッチングを意識するための練習も入れていきました。多くのことをやるのは不可能です。これまでのうちのチームのスプリントを作ってきたのは「接地ポイントの意識」と「スイッチング」の2つです。これを地味にずっとやってきたから毎年ある程度の結果が出せているのだと思っています。「原点に帰る」という部分を重視する必要性を説かれました。基本に立ち返ることの重要性です。午後の練習でこの部分に多くの時間を割くとやりたいことができません。時間を作って別にやっておくという感じですね。

スタートはかなり安定してきました。男子エースは高いレベルで安定して走れるようになってきました。確実に走力が上がっています。60mSDをすると2年生の男子がほぼ付いていきます。かなり力が付いています。大会で発揮してくれると良いのですが(笑)。上手くかみ合えば男子の4継は念願の42秒台も狙えるかもしれません。まずは中国大会に進む。ここが大事です。私が顧問をしてから目指し続けてきた男子リレーでの中国大会進出、十分に狙える位置にいます。できれば上位チームを脅かす存在になれたらと思っています。
女子もある程度の水準まで上がって来たと思います。シーズンに入って思うように走れなかった女子エース、月曜日から見違えるように走れるようになってきました。この日も高いレベルの走りができていました。冬期練習は誰よりも必死にやってきました。全ての要素がこれまでと比べると上がっています。あとはそれがかみ合うかどうかだけだと考えています。通常、休み取った次の日はあまり身体が動かないのですがこの日はしっかりと走れていました。支部大会や県選手権の前後では他の女子に途中まで並ばれているという状況がありましたが、今はスタートした瞬間に前に出ています。60mを走ると差が付きすぎるので男子と一緒に走らせることにしました。60mでもほとんど差がありません。まーもうあれこれ考えても仕方ないので「なるようになるだろう」って感じです(笑)。「走れるようになった」という事実だけで十分かなと。余計なことをしないでじっくり取り組んでいきたいと思っています。

バトンは時間の関係で「1回で終わらせる」ことを目標にしました。こちらも男子は安定しています。ここ最近の練習でバトンをミスすることはありません。水曜日のバトン練習でもかなりの精度で渡るようになりました。走力だけでは戦えませんがバトンで「流れ」を崩さずに走れるようになれば十分にチャンスはあります。水曜日の練習の時に「気を付けること」はしつこく言い続けておきました。なんとか記憶に残っているようです。女子もある程度安定し来たのですがやはり前回上手くいかなかった3-4走のところが課題です。アンカーはスピードに乗ると一気に行ってしまうような走りをします。が、出が安定しません。3走が詰まって待つような状況になります。待っている間にいきなり爆発的に加速しますから渡らなくなる。3走がスピードを緩めてしまうというのはもったいないですからこの部分をきちんとやっておかなけばいけません。4走は他の区間が練習しているときも「出」の練習を繰り返しやりました。最低条件は「バトンが渡る」ことです。最低条件だけでは勝負できません。女子エース以外の4継メンバーは「県総体はリレーのみ」というくらいの位置づけで良いと思っています。それくらいの「想い」で取り組んでもらいたいですね。

走り自体はかなり良くなってきたかなと思っています。焦らずやっていきます。
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